特許ウォッチ

公開番号2024135114
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023045643
出願日2023-03-22
発明の名称情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法および情報処理プログラム
出願人横河電機株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類G06Q 10/20 20230101AFI20240927BHJP(計算;計数)
要約【課題】プラントにおける自律移動体による巡視ミッションの設定の省力化を図ることを課題とする。
【解決手段】プラント(1)におけるロボット(300)による巡視ミッションに関する設定を行う制御部(104)を備え、制御部(104)は、プラント(1)における定常の点検業務において用いられる点検業務DB(103a)のデータ、および、上記定常の点検業務において点検員(W)の利用する点検員端末(200)によって記録される記録データに基づいて上記巡視ミッションの経路ならびに当該経路上の各地点におけるアクションの内容を解析し、上記経路ならびに上記アクションの内容の解析結果に基づいてロボット(300)に応じた上記巡視ミッションに関するミッションデータを生成する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
プラントにおける自律移動体による巡視ミッションに関する設定を行う制御部を備え、
前記制御部は、
前記プラントにおける定常の点検業務において用いられる点検業務データベースのデータ、および、前記定常の点検業務において点検員の利用する可搬端末によって記録される記録データに基づいて前記巡視ミッションの経路ならびに当該経路上の各地点におけるアクションの内容を解析し、
前記経路ならびに前記アクションの内容の解析結果に基づいて前記自律移動体に応じた前記巡視ミッションに関するミッションデータを生成する、
情報処理装置。
続きを表示（約 1,300 文字）【請求項２】
前記制御部は、
前記点検業務データベースのデータを前記記録データによって補完しつつ前記経路ならびに前記アクションの内容を解析する、
請求項１に記載の情報処理装置。
【請求項３】
前記制御部は、
前記記録データに基づいて少なくとも前記経路の途中における段差、通路幅および天井高に応じた前記プラント内の３Ｄデータを生成し、
前記３Ｄデータに基づいて前記ミッションデータを生成する、
請求項１に記載の情報処理装置。
【請求項４】
前記制御部は、
前記自律移動体のベンダごとに応じたＡＰＩ（Application Programming Interface）に変換可能となるフォーマットで記述されるように前記ミッションデータを生成する、
請求項１に記載の情報処理装置。
【請求項５】
前記制御部は、
前記巡視ミッションの設定業務において共通的なオープンプラットフォームに準拠した前記フォーマットで記述されるように前記ミッションデータを生成する、
請求項４に記載の情報処理装置。
【請求項６】
前記制御部は、
前記プラントに導入された前記自律移動体に対し設定可能な前記フォーマットへ前記ミッションデータを変換する、
請求項４に記載の情報処理装置。
【請求項７】
前記プラントに導入されていない前記自律移動体のプロパティデータを含む自律移動体データベースを保持し、
前記制御部は、
前記ミッションデータに基づいて、前記プラントに導入された前記自律移動体によって前記巡視ミッションが実行可能であるか否かを判定し、当該プラントに導入された前記自律移動体によって前記巡視ミッションが実行不可である場合に、前記自律移動体データベースの前記プロパティデータに基づいて前記巡視ミッションが実行可能となる前記自律移動体をユーザに対し提案する、
請求項１に記載の情報処理装置。
【請求項８】
自律移動体と、
プラントにおける定常の点検業務において点検員の利用する可搬端末と、
前記プラントにおける前記自律移動体による巡視ミッションに関する設定を行う情報処理装置と、
を備え、
前記情報処理装置は、
前記定常の点検業務において用いられる点検業務データベースのデータ、および、前記可搬端末によって記録される記録データに基づいて前記巡視ミッションの経路ならびに当該経路上の各地点におけるアクションの内容を解析し、
前記経路ならびに前記アクションの内容の解析結果に基づいて前記自律移動体に応じた前記巡視ミッションに関するミッションデータを生成する、
情報処理システム。
【請求項９】
前記自律移動体は、
少なくとも歩行型、クローラ型または飛行型である、
請求項８に記載の情報処理システム。
【請求項１０】
前記自律移動体は、
仮想空間表示された前記プラント内を移動する被験者である、
請求項９に記載の情報処理システム。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法および情報処理プログラムに関する。
続きを表示（約 1,600 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、工場、発電所、変電所または精油施設といった各種プラントにおいて、ロボットに点検現場を自動巡視させ、各点検現場でロボットに映像および音声などを取得するといった所定のアクションを行わせる技術が提案されている（例えば、特許文献１参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０００－０３９９１４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、従来技術には、ロボットによる巡視ミッションの設定作業が煩雑で多くの手間を要するものとなっているという問題点がある。
【０００５】
例えば、従来技術では、巡視ミッションを定義するために、ロボットにアクションを行わせたい地点やアクションの内容に関する多くの情報を人手で入力する必要がある。また、例えば、担わせたいミッションをロボットが実際に実行可能かを確認するために、ロボットを現地に搬入して事前に動作させる必要がある。
【０００６】
なお、こうした課題は、ロボットだけでなく、プラントにおいて巡視ミッションを実行させたい自律移動体全般に共通する課題である。自律移動体は、例えばドローンや、仮想空間表示されたプラント内を移動する仮想オブジェクトとしての被験者などを含む。
【０００７】
本発明は、プラントにおける自律移動体による巡視ミッションの設定の省力化を図ることができる情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法および情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
一側面に係る情報処理装置は、プラントにおける自律移動体による巡視ミッションに関する設定を行う制御部を備える。前記制御部は、前記プラントにおける定常の点検業務において用いられる点検業務データベースのデータ、および、前記定常の点検業務において点検員の利用する可搬端末によって記録される記録データに基づいて前記巡視ミッションの経路ならびに当該経路上の各地点におけるアクションの内容を解析し、前記経路ならびに前記アクションの内容の解析結果に基づいて前記自律移動体に応じた前記巡視ミッションに関するミッションデータを生成する。
【０００９】
一側面に係る情報処理システムは、自律移動体と、プラントにおける定常の点検業務において点検員の利用する可搬端末と、前記プラントにおける前記自律移動体による巡視ミッションに関する設定を行う情報処理装置と、を備える。前記情報処理装置は、前記定常の点検業務において用いられる点検業務データベースのデータ、および、前記可搬端末によって記録される記録データに基づいて前記巡視ミッションの経路ならびに当該経路上の各地点におけるアクションの内容を解析し、前記経路ならびに前記アクションの内容の解析結果に基づいて前記自律移動体に応じた前記巡視ミッションに関するミッションデータを生成する。
【００１０】
一側面に係る情報処理方法は、プラントにおける自律移動体による巡視ミッションに関する設定を行うコンピュータが、前記プラントにおける定常の点検業務において用いられる点検業務データベースのデータ、および、前記定常の点検業務において点検員の利用する可搬端末によって記録される記録データに基づいて前記巡視ミッションの経路ならびに当該経路上の各地点におけるアクションの内容を解析し、前記経路ならびに前記アクションの内容の解析結果に基づいて前記自律移動体に応じた前記巡視ミッションに関するミッションデータを生成する、処理を実行する。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許