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公開番号2024134153
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-03
出願番号2023044296
出願日2023-03-20
発明の名称非接触電力伝送システム
出願人本田技研工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類H02J 50/80 20160101AFI20240926BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】受電側の独立的な通信制御及び電力制御によって適切な電力伝送を行うことができる非接触電力伝送システムを提供する。
【解決手段】非接触電力伝送システム1は、受電装置4と、制御装置17とを備える。受電装置4は、送電装置2との間にて非接触で伝送される電力を授受する。制御装置17は、送電装置2の一次側コイルと受電装置4の二次側コイルとの結合度合いが所定以上である結合区間において、結合度合いが相対的に小さい通信区間と、結合度合いが相対的に大きい電力伝送区間とを設定する。制御装置17は、二次側コイルが結合区間の最初の通信区間に存在する場合に送電装置2と受電装置4との通信により、電力伝送区間での電力伝送に関する情報を受電装置4から送電装置2に送る。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
送電装置の送電側コイルとの間にて非接触で伝送される電力を授受する受電側コイルを有する受電装置と、
前記受電装置を制御する制御装置と
を備え、
前記制御装置は、
前記送電側コイルと前記受電側コイルとの結合度合いが所定以上である結合区間において、前記結合度合いが相対的に小さい通信区間と、前記結合度合いが相対的に大きい電力伝送区間とを設定して、
前記受電側コイルが前記結合区間の最初の前記通信区間に存在する場合に前記送電装置と前記受電装置との通信により、前記電力伝送区間での電力伝送に関する情報を前記受電装置から前記送電装置に送る
非接触電力伝送システム。
続きを表示(約 730 文字)【請求項2】
前記制御装置は、
前記受電側コイルの移動状態に応じて、前記通信区間での前記送電装置と前記受電装置との通信のタイミングを設定する
請求項1に記載の非接触電力伝送システム。
【請求項3】
前記制御装置は、
前記電力伝送に関する前記情報が、少なくとも鍵情報及び前記電力伝送の要求周波数の情報を有するように設定し、
前記最初の前記通信区間で前記電力伝送に関する前記情報を前記受電装置から前記送電装置に送ることによって、前記送電装置に前記鍵情報の照合に応じた前記要求周波数での前記電力伝送を前記電力伝送区間で実行させる
請求項1又は請求項2に記載の非接触電力伝送システム。
【請求項4】
外部に配置される通信機との通信が前記制御装置によって制御される通信装置を備え、
前記制御装置は、
前記受電側コイルが前記結合区間に到達するより前に前記通信機と前記通信装置との通信によって前記鍵情報を取得することによって、前記送電装置を停止状態から前記電力伝送に関する前記情報の受信待機状態へと移行させるとともに、前記鍵情報の照合が完了するまでの期間に亘って前記受信待機状態を維持させる
請求項3に記載の非接触電力伝送システム。
【請求項5】
前記制御装置は、
前記受信待機状態を、前記送電側コイルの短絡状態とし、
前記送電装置と前記受電装置との前記通信では、
前記受電装置の通電切替動作で前記受電側コイルに発生する磁界によって前記送電側コイルに誘起される電圧により通信する
請求項4に記載の非接触電力伝送システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、非接触電力伝送システムに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
近年、より多くの人々が手ごろで信頼でき、持続可能かつ先進的なエネルギーへのアクセスを確保できるようにするため、エネルギーの効率化に貢献する二次電池を搭載する車両での充給電に関する研究開発が行われている。
従来、非接触での電力伝送により車両の外部から車両に電力を供給する非接触電力伝送システムでは、送電側から受電側に伝送される給電信号に通信信号を重畳することによって送電側と受電側との間で通信を行うシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-247807号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、二次電池を搭載する車両での充給電に関する技術においては、走行中の車両に対する非接触での電力伝送を行う場合、車両が走行路に設置された送電側コイルの通過に要する時間は0.01秒程度の極短時間である。これにより、例えば、上記従来技術等の非接触電力伝送システムでは、送電側と受電側との間の通信が確立する前に車両が送電側コイルを通り過ぎてしまう、送電側と受電側との間の通信が安定せずに電力伝送が成立しない、又は、過剰な給電が行われる等の異常が生じるおそれがある。
【0005】
本発明は、受電側の独立的な通信制御及び電力制御によって適切な電力伝送を行うことができる非接触電力伝送システムを提供することを目的とする。そして、延いてはエネルギーの効率化に寄与するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決して係る目的を達成するために、本発明は以下の態様を採用した。
(1):本発明の一態様に係る非接触電力伝送システム(例えば、実施形態での非接触電力伝送システム1)は、送電装置(例えば、実施形態での送電装置2)の送電側コイル(例えば、実施形態での一次側コイル8a)との間にて非接触で伝送される電力を授受する受電側コイル(例えば、実施形態での二次側コイル15a)を有する受電装置(例えば、実施形態での受電装置4)と、前記受電装置を制御する制御装置(例えば、実施形態での制御装置17)とを備え、前記制御装置は、前記送電側コイルと前記受電側コイルとの結合度合いが所定以上である結合区間において、前記結合度合いが相対的に小さい通信区間(例えば、実施形態での通信区間CS、第1通信区間CS1、第2通信区間CS2)と、前記結合度合いが相対的に大きい電力伝送区間(例えば、実施形態での電力伝送区間TS)とを設定して、前記受電側コイルが前記結合区間の最初の前記通信区間に存在する場合に前記送電装置と前記受電装置との通信により、前記電力伝送区間での電力伝送に関する情報を前記受電装置から前記送電装置に送る。
【0007】
(2):上記(1)に記載の非接触電力伝送システムでは、前記制御装置は、前記受電側コイルの移動状態に応じて、前記通信区間での前記送電装置と前記受電装置との通信のタイミングを設定してもよい。
【0008】
(3)上記(1)又は(2)に記載の非接触電力伝送システムでは、前記制御装置は、
前記電力伝送に関する前記情報が、少なくとも鍵情報及び前記電力伝送の要求周波数の情報を有するように設定し、前記最初の前記通信区間で前記電力伝送に関する前記情報を前記受電装置から前記送電装置に送ることによって、前記送電装置に前記鍵情報の照合に応じた前記要求周波数での前記電力伝送を前記電力伝送区間で実行させてもよい。
【0009】
(4):上記(3)に記載の非接触電力伝送システムは、外部に配置される通信機(例えば、実施形態での路側通信機Ma)との通信が前記制御装置によって制御される通信装置(例えば、実施形態での車載通信装置18)を備え、前記制御装置は、前記受電側コイルが前記結合区間に到達するより前に前記通信機と前記通信装置との通信によって前記鍵情報を取得することによって、前記送電装置を停止状態から前記電力伝送に関する前記情報の受信待機状態へと移行させるとともに、前記鍵情報の照合が完了するまでの期間に亘って前記受信待機状態を維持させもよい。
【0010】
(5):上記(4)に記載の非接触電力伝送システムでは、前記制御装置は、前記受信待機状態を、前記送電側コイルの短絡状態とし、前記送電装置と前記受電装置との前記通信では、前記受電装置の通電切替動作で前記受電側コイルに発生する磁界によって前記送電側コイルに誘起される電圧により通信してもよい。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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