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公開番号2024133340
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-01
出願番号2024116713,2020066815
出願日2024-07-22,2020-04-02
発明の名称撮像装置、画像処理装置、および画像処理プログラム
出願人株式会社ニコン
代理人藤央弁理士法人
主分類G03B 7/091 20210101AFI20240920BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】制御露出限界を下回る暗さであっても表示画像の明るさを確保すること。
【解決手段】撮像装置は、被写体を撮像して、第1フレームと、前記第1フレームの後の第2フレームと、を出力する撮像部と、前記撮像部からの前記第2フレームの出力時における露出値が所定の露出値を下回る場合に、前記第1フレームを用いて、前記第2フレームを補正するゲインを決定する決定部と、前記第2フレームの輝度値と、前記決定部によって決定された前記第2フレームを補正するゲインと、に基づいて、前記第2フレームの輝度値を補正する補正部と、前記補正部による補正後の第2フレームを出力する出力部と、を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
被写体を撮像して、第1フレームと、前記第1フレームの後の第2フレームと、を出力する撮像部と、
前記撮像部からの前記第2フレームの出力時における露出値が所定の露出値を下回る場合に、前記第1フレームを用いて、前記第2フレームを補正するゲインを決定する決定部と、
前記第2フレームの輝度値と、前記決定部によって決定された前記第2フレームを補正するゲインと、に基づいて、前記第2フレームの輝度値を補正する補正部と、
前記補正部による補正後の第2フレームを出力する出力部と、
を有する撮像装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像装置、画像処理装置、および画像処理プログラムに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
被写体に対する撮影画像の輝度が結果的に不足する場合に、少なくとも撮像された画像信号を増幅する増幅回路の利得を増大変更するスチルカメラがある(たとえば、下記特許文献1を参照。)。しかしながら、上述した特許文献1では、連続するフレームの画像信号を用いて補正する点は考慮されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平11-41515号公報
【発明の概要】
【0004】
第1開示技術の撮像装置は、被写体を撮像して、第1フレームと、前記第1フレームの後の第2フレームと、を出力する撮像部と、前記撮像部からの前記第2フレームの出力時における露出値が所定の露出値を下回る場合に、前記第1フレームを用いて、前記第2フレームを補正するゲインを決定する決定部と、前記第2フレームの輝度値と、前記決定部によって決定された前記第2フレームを補正するゲインと、に基づいて、前記第2フレームの輝度値を補正する補正部と、前記補正部による補正後の第2フレームを出力する出力部と、を有する。
【0005】
第2開示技術の撮像装置は、被写体を撮像して、第1フレームと、前記第1フレームの後の第2フレームと、を出力する撮像部と、前記第2フレームの輝度値に基づいて、前記第1フレームを用いた前記第2フレームの補正条件を決定する決定部と、前記第2フレームの輝度値と、前記決定部によって決定された前記第1フレームを用いた前記第2フレームの補正条件と、に基づいて、前記第2フレームの輝度値を補正する補正部と、前記補正部による補正後の第2フレームを出力する出力部と、を有する。
【0006】
第3開示技術の画像処理装置は、第1フレームと、前記第1フレームの後の第2フレームと、を取得する取得部と、前記第2フレームの輝度値に基づいて、前記第1フレームを用いた前記第2フレームの補正条件を決定する決定部と、前記第2フレームの輝度値と、前記決定部によって決定された前記第1フレームを用いた前記第2フレームの補正条件と、に基づいて、前記第2フレームの輝度値を補正する補正部と、前記補正部による補正後の第2フレームを出力する出力部と、を有する。
【0007】
第4開示技術の画像処理プログラムは、プロセッサに、第1フレームと、前記第1フレームの後の第2フレームと、を取得する取得処理と、前記第2フレームの輝度値に基づいて、前記第1フレームを用いた前記第2フレームの補正条件を決定する決定処理と、前記第2フレームの輝度値と、前記決定処理によって決定された前記第1フレームを用いた前記第2フレームの補正条件と、に基づいて、前記第2フレームの輝度値を補正する補正処理と、前記補正処理による補正後の第2フレームを出力する出力処理と、を実行させる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施例1にかかる撮像装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。
図2は、実施例1にかかる撮像装置および画像処理装置の機能的構成例を示すブロック図である。
図3は、撮像装置および画像処理装置による補正処理手順例を示すフローチャートである。
図4は、ΔEVと移動平均の関係を示すグラフである。
図5は、移動平均を用いた第一の補正例を示す説明図である。
図6は、移動平均を用いた第二の補正例を示す説明図である。
図7は、移動平均を用いていない補正と移動平均を用いた補正との表示フレーム更新の比較例を示す説明図である。
図8は、図7に示した各補正後のフレームの表示例を示す説明図である。
図9は、αブレンドを用いた補正例を示す説明図である。
図10は、階調カーブを示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
たとえば、デジタルカメラにおいては、撮像部から連続的に出力される画像フレームを表示部に表示し、ユーザが表示部の画像を確認しながら撮影することを可能とするライブビュー動画表示機能がある。ライブビュー動画表示機能を用いることで、ユーザはリアルタイムで被写体の位置や写真全体の構図を確認しながら撮影することが可能となる。
【0010】
ところで、被写体の輝度が低くなると、ライブビュー動画の表示が暗くなり、ユーザが被写体の位置や構図を確認することが難しい場合があった。そこで従来のライブビュー動画では、たとえば、被写体の輝度が暗くなるに従い撮像素子のISO感度を上げて撮像し、ライブビュー動画の表示フレームの明るさを確保する必要があった。また、ISO感度が上限値に達した状態で更に被写体の輝度が暗くなると、露出時間を長く(たとえば、最長1[sec])して、ライブビュー動画の表示フレームの明るさを確保する必要があった。しかしながら、露出時間が長く(たとえば1秒以上)なると、ライブビュー動画の表示フレームの更新頻度(フレームレート)も露出時間に伴って遅くなり、ユーザの操作性が低下する可能性があった。
(【0011】以降は省略されています)

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