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公開番号2024129262
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-27
出願番号2023038346
出願日2023-03-13
発明の名称量子計算プログラム、量子計算方法、および情報処理装置
出願人富士通株式会社,国立大学法人大阪大学
代理人弁理士法人扶桑国際特許事務所
主分類G06N 10/40 20220101AFI20240919BHJP(計算;計数)
要約【課題】量子計算の計算時間を短縮する。
【解決手段】情報処理装置10は、符号化された論理量子ビットに対して作用させる量子ゲートが回転ゲート2の場合、回転ゲート2に設定された目的回転角を指定回転角に設定する。情報処理装置10は、指定回転角に基づいて、所定の補助状態を有する第1の論理量子ビット4を生成する。情報処理装置10は、第1の論理量子ビット4と、回転ゲート2を作用させる第2の論理量子ビット5とを入力として、指定回転角の順回転または指定回転角と符号が逆の逆回転の確率的な回転操作を実行する。そして情報処理装置10は、回転操作が順回転となるまで、目的回転角に基づいて指定回転角を更新しながら、第1の論理量子ビット4を生成する処理と回転操作を実行する処理とを繰り返す。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
符号化された論理量子ビットに対して作用させる量子ゲートが回転ゲートの場合、前記回転ゲートに設定された目的回転角を指定回転角に設定し、
前記指定回転角に基づいて、所定の補助状態を有する第1の論理量子ビットを生成し、
前記第1の論理量子ビットと、前記回転ゲートを作用させる第2の論理量子ビットとを入力として、前記指定回転角の順回転または前記指定回転角と符号が逆の逆回転の確率的な回転操作を実行し、
前記回転操作が前記順回転となるまで、前記目的回転角に基づいて前記指定回転角を更新しながら、前記第1の論理量子ビットを生成する処理と前記回転操作を実行する処理とを繰り返す、
処理をコンピュータに実行させる量子計算プログラム。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記第1の論理量子ビットを生成する処理では、前記指定回転角がθ(θは実数)の場合、R
Z
(θ)|+>の前記補助状態を有する前記第1の論理量子ビットを生成する、
請求項1記載の量子計算プログラム。
【請求項3】
前記第1の論理量子ビットを生成する処理では、4つの物理量子ビットで2つの論理量子ビットの状態を表す符号であり、符号距離が2の[[4,2,2]]符号を用いて符号化された前記第1の論理量子ビットを生成する、
請求項1記載の量子計算プログラム。
【請求項4】
前記第1の論理量子ビットを生成する処理では、前記[[4,2,2]]符号の符号距離を所定の符号距離に拡張することで、前記所定の符号距離の前記第1の論理量子ビットを生成する、
請求項3記載の量子計算プログラム。
【請求項5】
前記第1の論理量子ビットを生成する処理では、前記補助状態についてのエラーを検知した場合には、前記補助状態を有する前記第1の論理量子ビットを生成する処理をやり直す、
請求項1記載の量子計算プログラム。
【請求項6】
前記第1の論理量子ビットを生成する処理と前記回転操作を実行する処理との繰り返しでは、第1の指定回転角を適用して生成された前記第1の論理量子ビットを入力として実行された前記回転操作が前記逆回転となった場合、前記第1の指定回転角の2倍の角度を、次回の前記第1の論理量子ビットを生成する処理に適用する第2の指定回転角とする、
請求項1記載の量子計算プログラム。
【請求項7】
前記第1の論理量子ビットを生成する処理と前記回転操作を実行する処理の繰り返しでは、前記第1の指定回転角の2倍の角度を2πで除算した剰余が0以上かつπ未満の場合、前記剰余の角度を前記第2の指定回転角とし、前記剰余がπより大きくかつ2π以下の場合、前記剰余から2πを減算して得られる角度を前記第2の指定回転角とする、
請求項6記載の量子計算プログラム。
【請求項8】
前記回転操作は、前記順回転または前記逆回転の確率的なゲート操作を示すゲートテレポーテーション回路に従った回転操作である、
請求項1記載の量子計算プログラム。
【請求項9】
符号化された論理量子ビットに対して作用させる量子ゲートが回転ゲートの場合、前記回転ゲートに設定された目的回転角を指定回転角に設定し、
前記指定回転角に基づいて、所定の補助状態を有する第1の論理量子ビットを生成し、
前記第1の論理量子ビットと、前記回転ゲートを作用させる第2の論理量子ビットとを入力として、前記指定回転角の順回転または前記指定回転角と符号が逆の逆回転の確率的な回転操作を実行し、
前記回転操作が前記順回転となるまで、前記目的回転角に基づいて前記指定回転角を更新しながら、前記第1の論理量子ビットを生成する処理と前記回転操作を実行する処理とを繰り返す、
処理をコンピュータが実行する量子計算方法。
【請求項10】
符号化された論理量子ビットに対して作用させる量子ゲートが回転ゲートの場合、前記回転ゲートに設定された目的回転角を指定回転角に設定し、前記指定回転角に基づいて、所定の補助状態を有する第1の論理量子ビットを生成し、前記第1の論理量子ビットと、前記回転ゲートを作用させる第2の論理量子ビットとを入力として、前記指定回転角の順回転または前記指定回転角と符号が逆の逆回転の確率的な回転操作を実行し、前記回転操作が前記順回転となるまで、前記目的回転角に基づいて前記指定回転角を更新しながら、前記第1の論理量子ビットを生成する処理と前記回転操作を実行する処理とを繰り返す処理部、
を有する情報処理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、量子計算プログラム、量子計算方法、および情報処理装置に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
量子コンピュータを用いた計算では、量子ビットに対するゲート操作を行うことで、量子回路に従った量子計算が実行される。量子ビットは、計算に使用する情報の最小単位であり、古典コンピュータのビット(古典ビット)に相当する。ただし、量子ビットは、古典ビットと異なり、「0」と「1」との重ね合わせ状態も取り得る。
【0003】
量子ビットの情報は、環境との相互作用やゲート操作の誤差などにより、壊れてしまう(エラーが発生する)ことがある。エラーへの対処としては、量子エラー訂正と量子エラー緩和とがある。
【0004】
量子エラー訂正は、量子ビットを複数組み合わせて符号化(冗長化)することで、エラーの発生の検知および訂正する処理である。以下、符号化されていない量子ビットを物理量子ビット、符号化された量子ビットの集合を論理量子ビットと呼ぶ。量子エラー緩和は、エラーを含んだまま計算を進め、量子回路の変形や測定結果の外挿などによりエラーの影響を緩和する処理である。
【0005】
論理量子ビットに対して量子エラー訂正を行いながら量子計算を行う量子コンピュータは、誤り耐性付き量子コンピュータ(FTQC:Fault Tolerant Quantum Computer)と呼ばれる。FTQCでは、所定の基本ゲートを組み合わせることであらゆる量子計算が実行できる。所定の基本ゲートとは、Hゲート、CNOTゲート、Sゲート、およびTゲートである。Hゲート、CNOTゲート、SゲートはClifford演算を行う量子ゲートであり、Tゲートはnon-Clifford演算を行う量子ゲートである。これらの基本ゲートの組は、Clifford+Tと呼ばれる。
【0006】
FTQCに関しては、様々な技術が提案されている。例えば量子Clifford回路のフォールト・トレラント計算を効率よく実現し得るとともに、物理量子ビット及び物理量子ゲートの使用数を減少させることができる計算方法が提案されている。また、非ユニタリ計算を確率的に実行する回路の設計方法も提案されている。量子誤り訂正と量子誤り緩和を効率的なFTQCアーキテクチャに統合し、一定のサンプリングオーバーヘッドを犠牲にしながら、符号距離とTゲート数を効果的に増加させる技術も提案されている。さらに、Clifford演算をエラー訂正によってノイズから保護しつつ、ノイズの多い論理Tゲートによってもたらされるエラーを擬確率法を用いて緩和する論理Clifford+T回路の実装方法も提案されている。魔法状態が、その魔法状態の生成に用いられる2量子ビットのゲート演算よりも高い忠実度を持つことができるようにする技術も提案されている。例えば超電導方式に代表されるような2次元最近接結合(2DNN:Two-Dimensional Nearest-Neighbor)に制限された量子コンピュータ上で、表面符号を用いた効率的な論理Cliffordゲート実行を可能にする格子手術(Lattice surgery)と呼ばれる方法も提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特表2022-520293号公報
米国特許出願公開第2005/0167658号明細書
【非特許文献】
【0008】
Yasunari Suzuki, Suguru Endo, Keisuke Fujii and Yuuki Tokunaga1, "Quantum Error Mitigation as a Universal Error Reduction Technique: Applications from the NISQ to the Fault-Tolerant Quantum Computing Eras", PRX QUANTUM 3, 010345(2022), the American Physical Society, 18 March 2022
Christophe Piveteau, David Sutter, Sergey Bravyi, Jay M. Gambetta, and Kristan Temme, "Error Mitigation for Universal Gates on Encoded Qubits", PHYSICAL REVIEW LETTERS, Volume 127, Issue 20, 12 November 2021
Ying Li, "A magic state's fidelity can be superior to the operations that created it" New Journal of Physics, Volume 17, 13 February 2015
Clare Horsman, Austin G Fowler, Simon Devitt, Rodney Van Meter, "Surface code quantum computing by lattice surgery", New Journal of Physics, 14(12), 123001(27pp), 7 December 2012
V. Kliuchnikov, D. Maslov and M. Mosca, "Practical Approximation of Single-Qubit Unitaries by Single-Qubit Quantum Clifford and T Circuits," in IEEE Transactions on Computers, vol. 65, no. 1, pp. 161-172, 1 Jan. 2016
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
Clifford+Tによる誤り耐性量子計算において、論理量子ビットのある特定の回転軸周りの所定の回転角φ(2πの無理数倍)の回転は、Tゲートを用いて実現できる。回転角φの回転を繰り返すことで、任意の角度の回転が可能である。しかし、十分に良い精度で任意の角度で回転させるには、現在知られている最も優れた方法でもTゲートのゲート操作を約100回繰り返すこととなり、計算時間が長期化する。
【0010】
1つの側面では、本件は、誤り耐性量子計算の計算時間を短縮することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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