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公開番号2024126176
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023034398
出願日2023-03-07
発明の名称処置対象に対する処置を提案するプログラム、装置、システム及び方法
出願人KDDI株式会社
代理人個人,個人
主分類A63B 71/06 20060101AFI20240912BHJP(スポーツ;ゲーム;娯楽)
要約【課題】ボールといったような処置対象に対し処置を行う処置主体、例えば球技の競技者に対し、処置に係る提案を提供することが可能な処置提案プログラムを提供する。
【解決手段】本処置提案プログラムは、処置対象の移動又は相対的変位に係る移動情報、及び当該移動又は相対的変位の原因となった動作に係る動作情報のうちの取得された少なくとも1つに基づき、処置を行う位置である処置位置の正解データによって訓練された処置位置推定モデルを用いて、処置対象に対する処置の処置位置を推定する処置位置推定手段と、推定された処置位置に基づき、処置を行う態様である処置態様の正解データによって訓練された処置態様推定モデルを用いて、当該処置の処置態様を推定する処置態様推定手段と、推定された処置位置及び処置態様に基づいて、当該処置の処置位置及び処置態様に係る処置提案情報を生成し出力する処置提案生成手段としてコンピュータを機能させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
処置対象の移動又は相対的変位に係る移動情報、及び当該移動又は相対的変位の原因となった動作に係る動作情報のうちの取得された少なくとも1つに基づき、処置を行う位置である処置位置の正解データによって訓練された処置位置推定モデルを用いて、当該処置対象に対する処置の処置位置を推定する処置位置推定手段と、
推定された処置位置に基づき、処置を行う態様である処置態様の正解データによって訓練された処置態様推定モデルを用いて、当該処置の処置態様を推定する処置態様推定手段と、
推定された処置位置及び処置態様に基づいて、当該処置の処置位置及び処置態様に係る処置提案情報を生成し出力する処置提案生成手段と
してコンピュータを機能させることを特徴とする処置提案プログラム。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
前記処置位置推定手段は、処置主体が当該処置対象に対し行った処置の処置位置である取得された主体処置位置と、推定した処置位置との差異に係る量を算出し、当該差異に係る量に基づいて当該処置の処置位置を新たに推定し、
前記処置態様推定手段は、新たに推定された処置位置に基づいて、当該処置の処置態様を新たに推定し、
前記処置提案生成手段は、新たに推定された処置位置及び処置態様に基づいて、当該処置提案情報を新たに生成する
ことを特徴とする請求項1に記載の処置提案プログラム。
【請求項3】
当該処置位置推定モデルは、処置を行う時点である処置時点も含む当該正解データによって訓練されていて、前記処置位置推定手段は、当該処置の処置時点も推定し、
前記処置提案生成手段は、推定された処置時点にも基づいて、当該処置の処置時点にも係る当該処置提案情報を生成する
ことを特徴とする請求項1に記載の処置提案プログラム。
【請求項4】
前記処置位置推定手段は、処置主体が当該処置対象に対し行った処置の処置時点である取得された主体処置時点と、推定した処置時点との差異に係る量を算出し、当該差異に係る量に基づいて当該処置の処置位置及び処置時点を新たに推定し、
前記処置態様推定手段は、新たに推定された処置位置に基づいて、当該処置の処置態様を新たに推定し、
前記処置提案生成手段は、新たに推定された処置位置、処置時点及び処置態様に基づいて、当該処置提案情報を新たに生成する
ことを特徴とする請求項3に記載の処置提案プログラム。
【請求項5】
当該処置態様推定モデルは、処置を行う速度である処置速度も含む当該正解データによって訓練されていて、前記処置態様推定手段は、当該処置の処置速度も含む処置態様を推定し、
前記処置提案生成手段は、当該処置の処置速度も含む推定された処置態様にも基づいて、当該処置の処置速度にも係る当該処置提案情報を生成する
ことを特徴とする請求項1に記載の処置提案プログラム。
【請求項6】
前記処置態様推定手段は、処置主体が当該処置対象に対し行った処置の処置態様である取得された主体処置態様と、推定した処置態様との差異に係る量を算出し、当該差異に係る量に基づいて当該処置の処置態様を新たに推定し、
前記処置提案生成手段は、新たに推定された処置態様にも基づいて、当該処置提案情報を新たに生成する
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の処置提案プログラム。
【請求項7】
前記処置態様推定手段は、当該処置主体が行った当該処置の後における当該処置対象に係る情報である取得された処置結果情報にも基づいて、当該処置の処置態様を新たに推定することを特徴とする請求項6に記載の処置提案プログラム。
【請求項8】
前記処置態様推定手段は、処置主体における当該処置を行う前の態様である主体処置前態様にも基づいて、当該処置の処置態様を推定することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の処置提案プログラム。
【請求項9】
生成される当該処置提案情報は、処置主体に対し表示される画像に係る情報、処置主体に対し出力される音声に係る情報、及び処置主体の触覚によって感知される情報のうちの少なくとも1つであることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の処置提案プログラム。
【請求項10】
当該処置対象は、球技で用いられる球であり、当該動作情報は、当該球技における競技相手の当該球に対する動作に係る情報であり、
当該処置は、処置主体である競技者による、当該競技相手から移動してきた当該球に対し作用を及ぼすための行為であり、
当該処置態様は、当該球に対し作用を及ぼすための当該行為を行う際の当該競技者の姿勢、又は当該競技者の用いる道具の姿勢であり、
当該処置提案情報は、当該球に対し作用を及ぼすべき位置である処置位置と、当該球に対し作用を及ぼすための当該行為を行う際にとるべき当該競技者の姿勢、又は当該道具の姿勢とに係る情報である
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の処置提案プログラム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、処置対象に対する処置についての提案を行う技術に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
近年、AR(Augmented reality,拡張現実)技術の研究開発が精力的に進められている。ARは、単に現実以上の情報を人間に提供するだけでなく、人間の能力を開拓し向上させるのに有効である。例えば、各種スポーツ分野においてAR技術の応用が進められている。
【0003】
例えば特許文献1には、ARディスプレイを装着したバスケットボールの競技者に対し、ゴールリング上に、シュートの際のターゲットを示す矢印を表示する技術が開示されている。また、例えば特許文献2には、HUD(Head Up Display)を用いて、サッカーの競技者に対し、そこにボールを蹴るべきスポットを表示する技術が開示されている。このような技術によって、競技者は自らの視界において、どの方向にボールを放つべきかを知ることが可能となる。
【0004】
また、例えば非特許文献1には、カルマンフィルタ(Kalman filter)を用いて、移動するボールの将来の軌跡を予測し、HMD(Head-Mounted Display)に予測した軌跡を表示させる技術が開示されている。これによりユーザは、ボールの動きに対する知覚を高めることが可能となる。
【0005】
さらに、例えば非特許文献2には、卓球における相手の姿勢の情報を用いて、向かってくるボールにおける卓球台への着地点を予測する技術が開示されている。この技術では具体的に、CNN(Convolutional Neural Network)モデルを用いて、相手のRGB画像から10個の上半身関節位置画像を生成し、次いでLSTM(Long Short-Term Memory)モデルを用いて、ボールの着地点を予測し、最後に天井に設置されたプロジェクタによって、卓球台上における予測した着地点にマークを投影するのである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
米国特許出願特開第2013/0095924号公報
米国特許出願特開第2017/0251160号公報
【非特許文献】
【0007】
Yuta Itoh, Jason Orlosky, Kiyoshi Kiyokawa, Gudrun Klinker, “Laplacian Vision: Augmenting Motion Prediction via Optical See-Through Head-Mounted Displays”, Proceedings of the 7th Augmented Human International Conference 2016, No. 16, pp.1-8, <https://doi.org/10.1145/2875194.2875227>, 2016年
Erwin Wu, Hideki Koike, “FuturePong: Real-time Table Tennis Trajectory Forecasting using Pose Prediction Network”, CHI EA '20: Extended Abstracts of the 2020 CHI Conference on Human Factors in Computing Systems, pp.1-8, <https://doi.org/10.1145/3334480.3382853>, 2020年
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
以上述べたように従来、ボール等の将来の位置・軌跡を予測し、その予測情報をユーザに提示する技術が進展してきた。しかしながら、このような予測情報を提供するだけでは、例えば人間の能力向上に十分に資することは困難である。
【0009】
例えば球技において、特許文献1及び2や非特許文献1及び2に係る技術を用いて、ボールの将来位置やゴールのための目標位置を提示したとしても、それだけでは、ユーザが最適若しくは好適な応答行動を実施可能になるとは限らない。すなわち、例えばボールの予測される軌跡や将来位置を、眼前のディスプレイに表示されたとしても、それだけでは通常、訓練中のユーザ(特に初級レベルの競技者)が、ボールに対する最適若しくは好適な応答を行えるものではない。
【0010】
そこで、本発明は、ボールといったような処置対象に対し処置を行う処置主体、例えば球技の競技者に対し、当該処置に係る提案を提供することが可能な処置提案プログラム、装置、システム及び方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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