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公開番号2024122326
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-09
出願番号2023029807
出願日2023-02-28
発明の名称地盤のシリカ含有量算出方法及び地盤の強度推定方法
出願人ライト工業株式会社,五洋建設株式会社
代理人弁理士法人永井国際特許事務所
主分類G01N 33/24 20060101AFI20240902BHJP(測定;試験)
要約【課題】地盤のシリカ含有量を高精度で算出することができる方法、及びこの算出方法を利用した地盤の強度推定方法とする。
【解決手段】アルカリ溶出性アルミニウムを含む地盤中のシリカ含有量を算出する方法であり、地盤の試料土に所定量のシリカを含有するアルカリ溶出液を加えて試料土からシリカを溶出させ、この溶出量からシリカ含有量を算出する。また、この方法に基づいてシリカ含有量を算出し、この算出値に基づいて地盤の強度を推定する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
アルカリ溶出性アルミニウムを含む地盤中のシリカ含有量を算出する方法であり、
前記地盤の試料土に所定量のシリカを含有するアルカリ溶出液を加えて前記試料土からシリカを溶出させ、この溶出量から前記シリカ含有量を算出する、
ことを特徴とする地盤のシリカ含有量算出方法。
続きを表示(約 520 文字)【請求項2】
前記地盤に水ガラス系溶液型注入材が注入されており、
前記溶出量から前記注入材由来のシリカ含有量を算出する、
請求項1に記載の地盤のシリカ含有量算出方法。
【請求項3】
前記算出にあたり、
前記注入材を注入する前における前記地盤のシリカ含有量と、
前記注入材を注入した後における前記地盤のシリカ含有量とを対比する、
請求項2に記載の地盤のシリカ含有量算出方法。
【請求項4】
前記溶出を100~130℃の液体温度条件下で行う、
請求項3に記載の地盤のシリカ含有量算出方法。
【請求項5】
前記溶出を0.001~0.2MPa(ゲージ圧)の圧力条件で行う、
請求項3に記載の地盤のシリカ含有量算出方法。
【請求項6】
前記溶出後におけるシリカ含有液と試料土との分離を遠心分離で行う、
請求項3に記載の地盤のシリカ含有量算出方法。
【請求項7】
請求項3に記載の方法に基づいてシリカ含有量を算出し、この算出値に基づいて前記地盤の強度を推定する、
ことを特徴とする地盤の強度推定方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、地盤のシリカ含有量算出方法及び地盤の強度推定方法に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
薬液注入材を注入した地盤の強度を推定する方法としては、従来、コア採取によるのが一般的であった。しかしながら、コア採取は、非経済的であり、また、液状化防止目的の場合は、設計強度が低く、コア採取が不可能である場合もある。そこで、近年では、注入した薬液の主成分であるシリカを固結土から溶出させ、溶出値に基づいて固結土の強度を推定する方法が提案されている。しかしながら、この方法によると、地盤に元来含まれる非晶質のシリカも溶出値に含まれてしまう。地盤に元来含まれる非晶質のシリカは、薬液中のシリカとは必ずしも同じ性質のものとは限らず、非晶質のシリカが溶出値に含まれると、強度の推定に影響を与えてしまう。
【0003】
そこで、薬液注入前後の地盤に含まれるシリカの含有量を対比することで、推定の精度を高める提案がなされている(特許文献1参照)。しかしながら、地盤の強度推定は日に日に重要さを増しており、現在でもより精度の高い推定方法が模索されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第4486564号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、地盤のシリカ含有量を高精度で算出することができる方法、及びこの算出方法を利用した地盤の強度推定方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題は、地盤の試料土に所定量のシリカを含有するアルカリ溶出液を加えて前記試料土からシリカを溶出させ、この溶出量から前記シリカ含有量を算出することで解決することができる。また、この方法に基づいてシリカ含有量を算出し、この算出値に基づいて地盤の強度を推定することで解決することができる。
【発明の効果】
【0007】
本発明によると、地盤のシリカ含有量を高精度で算出することができる方法、及びこの算出方法を利用した地盤の強度推定方法となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
未改良地盤(試料土)のAl含有量及びSiO

含有量の相関関係を示す図である。
未改良地盤(試料土)のSiO

含有量について、推定値及び実測値の対比を示すである。
各種地盤(試料土)のSiO

含有量の増量(のばらつき)を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
次に、発明を実施するための形態を説明する。なお、本実施の形態は本発明の一例である。本発明の範囲は、本実施の形態の範囲に限定されない。
【0010】
本形態の方法は、アルカリ溶出性アルミニウムの他、例えば、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウムなどのシリカ反応性のカルシウム、マグネシウム等を含む地盤を対象とすることができる。当該地盤は、水ガラス系溶液型注入材(薬液)が注入されたものであっても、水ガラス系溶液型注入材が注入されていないもの、例えば、水ガラス系溶液型注入材が注入される前のものであってもよい。地盤の強度を推定するにあたっては、水ガラス系溶液型注入材が注入される前後両方の地盤に適用するとよい。なお、地盤の強度を推定するにあたっては、例えば、事前に複数濃度の薬液で当該地盤の試料(試料土)にて混合試験を実施し、地盤強度-シリカ含有量の相関関係式を導き、この相関関係式を用いて薬液注入後のシリカ含有量から地盤強度を推定すること等ができる。
(【0011】以降は省略されています)

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