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公開番号2024122001
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-09
出願番号2023029291
出願日2023-02-28
発明の名称回転機
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人平木国際特許事務所
主分類H02K 3/12 20060101AFI20240902BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】小型化及び高出力を実現できる回転機を提供する。
【解決手段】回転機1は、ステータコア5を備える。ステータコア5は、円環状のヨーク部6と、ヨーク部6の内周面からヨーク部6の中心に向かって突設する複数のティース部7と、隣接するティース部7同士の間に形成されたスロット8とを有する。各ティース部7には、ナノ結晶軟磁性箔12と銅箔13との間に絶縁接着層14を介在させてなる帯状のラミネート箔11が巻き付けられている。銅箔13に電流を流すと、ステータコア5にラジアル方向の磁束Φaが発生するとともに、ナノ結晶軟磁性箔12に磁束Φbが発生する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
ステータコアを備える回転機であって、
前記ステータコアには、ナノ結晶軟磁性箔と銅箔との間に絶縁接着層を介在させてなる帯状のラミネート箔が巻き付けられていることを特徴とする回転機。
続きを表示(約 240 文字)【請求項2】
前記回転機は、ラジアルギャップ型モータであり、
前記ステータコアは、円環状のヨーク部と、前記ヨーク部の内周面から前記ヨーク部の中心に向かって突設する複数のティース部と、隣接するティース部同士の間に形成されたスロットとを有し、
各ティース部には、前記ラミネート箔が巻き付けられている請求項1に記載の回転機。
【請求項3】
前記ラミネート箔は、筒状に巻かれた状態で前記ティース部に嵌め込まれている請求項2に記載の回転機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、モータや発電機等の回転機に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、このような技術分野として、例えば下記特許文献1に記載されたように、回転シャフトと、該回転シャフトの周りに回転するロータと、ロータに対向して配置されたステータとを備えたラジアルギャップ型回転機が知られている。そして、ステータは、円環状を有し、内周に沿って設けられた複数の凹部を有するヨーク部と、一端がヨーク部の凹部に嵌合されて他端がロータに向かって突出するティース部とを有する。ティース部は、回転シャフトの軸方向に積層されたアモルファス金属箔積層体と、該積層体を保持する樹脂製のボビンとを有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6917853号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の回転機では、ティース部に巻き付けられたコイル巻線のズレを防止するため、ティース部の先端に一対の鍔部を設けられている。そして、ボビンが樹脂製であり、鍔部を設ける箇所に磁束は通過できないため、回転機の出力向上を図り難くなる問題がある。また、上述の回転機では、コイル巻線に丸銅線や平角銅線が用いられており、銅線同士の接触を避けるため、ボビンに回転シャフトの軸方向に延びる突起部が複数設けられている。これらの突起部を設けることで、占積率を低下させ、回転機の小型化を妨げる問題がある。
【0005】
本発明は、このような技術課題を解決するためになされたものであって、小型化及び出力の向上を実現できる回転機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る回転機は、ステータコアを備える回転機であって、前記ステータコアには、ナノ結晶軟磁性箔と銅箔との間に絶縁接着層を介在させてなる帯状のラミネート箔が巻き付けられていることを特徴とする。
【0007】
本発明に係る回転機では、ステータコアに、ナノ結晶軟磁性箔と銅箔との間に絶縁接着層を介在させてなる帯状のラミネート箔が巻き付けられている。すなわち、本発明に係る回転機では、従来の丸銅線や平角銅線を用いたコイルに代えてラミネート箔が用いられる。このため、従来の丸銅線や平角銅線を用いたコイルの場合と比べて、ステータコアに隙間なくラミネート箔を巻き付けることができるので、従来のコイルを収納する空間にラミネート箔を多く巻き付けることができる。従って、占積率を向上することができ、回転機の小型化を図ることが可能になる。また、銅箔の励磁電流によって、ステータコアのみならずナノ結晶軟磁性箔にも磁束が発生するので、回転機の回転磁束を増大し、回転機の出力を高めることが可能になる。その結果、回転機の小型化及び出力の向上を実現することができる。
【0008】
また、本発明に係る回転機において、前記回転機は、ラジアルギャップ型モータであり、前記ステータコアは、円環状のヨーク部と、前記ヨーク部の内周面から前記ヨーク部の中心に向かって突設する複数のティース部と、隣接するティース部同士の間に形成されたスロットとを有し、各ティース部には、前記ラミネート箔が巻き付けられていることが好ましい。このように各ティース部にラミネート箔が巻き付けられているので、従来の丸銅線や平角銅線を用いたコイルの場合と比べて、スロットの占積率を向上することができ、回転機の小型化を図ることができるとともに、回転機の出力を向上することができる。
【0009】
また、本発明に係る回転機において、前記ラミネート箔は、筒状に巻かれた状態で前記ティース部に嵌め込まれていることが好ましい。このようにすれば、ラミネート箔を用いてティース部を挿通できる筒状の巻回体を予め作製し、作製した筒状の巻回体をティース部に嵌め込むことが可能になる。これによって、ラミネート箔を直接ティース部に巻き付ける場合と比べて、回転機を容易に製造することができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、回転機の小型化及び高出力を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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