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公開番号2024120291
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-05
出願番号2023026976
出願日2023-02-24
発明の名称送信装置および受信装置、ならびに、それらのプログラム
出願人日本放送協会
代理人弁理士法人磯野国際特許商標事務所
主分類H04N 21/2362 20110101AFI20240829BHJP(電気通信技術)
要約【課題】放送信号で伝送するデータ量を削減することが可能な送信装置を提供する。
【解決手段】送信装置1は、番組に関連する情報を含んだテキスト形式制御情報と送信先のテキスト形式制御情報の格納場所とを含んだテキストメッセージを生成するテキストメッセージ生成部と、先に送信したテキスト形式制御情報と今回送信するテキスト形式制御情報との差分から、パッチ処理情報を生成するパッチ生成部と、テキスト形式制御情報の格納場所とパッチ処理情報とを含んだパッチメッセージを生成するパッチメッセージ生成部と、テキストメッセージおよびパッチメッセージのそれぞれを、生成されるたびに放送信号に多重化する多重化部と、を備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
放送信号で番組を送信する送信装置であって、
前記番組に関連する情報を含んだテキスト形式制御情報と送信先の前記テキスト形式制御情報の格納場所とを含んだメッセージであるテキストメッセージを生成するテキストメッセージ生成部と、
先に送信したテキスト形式制御情報と今回送信するテキスト形式制御情報との差分から、先に送信したテキスト形式制御情報から今回送信するテキスト形式制御情報を生成するためのパッチ処理情報を生成するパッチ生成部と、
前記格納場所と前記パッチ処理情報とを含んだメッセージであるパッチメッセージを生成するパッチメッセージ生成部と、
前記テキストメッセージおよび前記パッチメッセージのそれぞれを、生成されるたびに前記放送信号に多重化する多重化部と、
を備えることを特徴とする送信装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記テキストメッセージ生成部は、前記テキスト形式制御情報を予め定めた圧縮方式で圧縮して前記テキストメッセージを生成することを特徴とする請求項1に記載の送信装置。
【請求項3】
前記パッチメッセージ生成部は、前記パッチ処理情報を予め定めた圧縮方式で圧縮して前記パッチメッセージを生成することを特徴とする請求項1に記載の送信装置。
【請求項4】
前記テキスト形式制御情報はXML形式またはJSON形式で記述され、前記パッチ処理情報は、前記テキスト形式制御情報の記述形式に対応したXMLパッチまたはJSONパッチであることを特徴とする請求項1に記載の送信装置。
【請求項5】
コンピュータを、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の送信装置として機能させるためのプログラム。
【請求項6】
放送信号で番組を受信する受信装置であって、
多重化された前記放送信号を分離する多重分離部と、
前記多重分離部で前記番組に関連する情報を含んだテキスト形式制御情報と送信先の前記テキスト形式制御情報の格納場所とを含んだメッセージであるテキストメッセージが分離された場合に、前記テキストメッセージから前記テキスト形式制御情報を抽出し、前記格納場所に格納するテキストメッセージ解析部と、
前記多重分離部で先に送信されたテキスト形式制御情報から今回送信されたテキスト形式制御情報を生成するためのパッチ処理情報と前記格納場所とを含んだメッセージであるパッチメッセージが分離された場合に、前記パッチメッセージから前記パッチ処理情報と前記格納場所とを抽出するパッチメッセージ解析部と、
前記格納場所に格納されている前記テキスト形式制御情報に対して前記パッチ処理情報を適用して前記テキスト形式制御情報を更新するテキスト更新部と、
を備えることを特徴とする受信装置。
【請求項7】
前記テキストメッセージには、前記テキスト形式制御情報を圧縮した圧縮方式が記述され、前記テキストメッセージ解析部は、前記圧縮方式により前記テキスト形式制御情報を圧縮展開することを特徴とする請求項6に記載の受信装置。
【請求項8】
前記パッチメッセージには、前記パッチ処理情報を圧縮した圧縮方式が記述され、前記パッチメッセージ解析部は、前記圧縮方式により前記パッチ処理情報を圧縮展開することを特徴とする請求項6に記載の受信装置。
【請求項9】
前記テキスト形式制御情報はXML形式またはJSON形式で記述され、前記パッチ処理情報は、前記テキスト形式制御情報の記述形式に対応したXMLパッチまたはJSONパッチであることを特徴とする請求項6に記載の受信装置。
【請求項10】
コンピュータを、請求項6から請求項9のいずれか一項に記載の受信装置として機能させるためのプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、送信装置および受信装置、ならびに、それらのプログラムに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
放送システムが配信する放送信号には放送番組の構成(映像、音声、字幕、アプリなど)の定義や放送に関連する付加データ(番組表など)の制御情報がIP(Internet Protocol)パケットで多重化されている。日本国内では、この制御情報は、Signaling Information(SI)という名称で規格化され、運用されている(非特許文献1)。
また、4K8K衛星放送では、IPベースのメディアトランスポート方式の国際標準規格であるMMT(MPEG Media Transport)を採用している。このMMTでは、制御情報は、MMT-SI(MPEG Media Transport-Signaling Information)という名称で規格化され、運用されている(非特許文献2,3)。
【0003】
さらに、次世代の地上放送高度化においては、放送規格と通信規格との親和性の高い送受信システムを検討している。
具体的には、MPEG-DASH(非特許文献4)、HLS(非特許文献5)といったネット動画配信で利用されているメディアフォーマットの多重化を検討している。MPEG-DASH、HLSにおいてメディアを構成する情報はマニフェストファイルというテキスト形式のフォーマットで規定されている。
このようなテキスト形式の情報をSIとして多重化する規格として、米国のATSC3.0で、mmt_acts3_messageという多重化フォーマットが規格化されている(非特許文献6)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
ARIB STD-B10、“デジタル放送に使用する番組配列情報”
ARIB STD-B60、“デジタル放送におけるMMTによるメディアトランスポート方式”
ISO/IEC 23008-1、“High efficiency coding and media delivery in heterogeneous environments: MPEG media transport”
ISO/IEC 23009-1、“Information Technology - Dynamic Adaptive Streaming over HTTP (DASH) - Part 1: Media Presentation Description and Segment Formats”
RFC8216、“HTTP Live Streaming”、[online]、[令和5年2月17日検索]、インターネット<URL:https://tools.ietf.org/html/rfc8216>
ATSC3.0 A331、“ATSC Standard: Signaling, Delivery, Synchronization, and Error Protection”
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来のテキスト形式の情報をSIとして多重化する手法は、MPEG-DASH、HLSなどのメディアフォーマットとの親和性が高く、データ構造を拡張するのに適している。
しかし、一般的に、同じ内容の情報を送信する場合、テキスト形式のデータはバイナリ形式のデータと比べてデータサイズが大きい。
そのため、従来の手法で放送信号にテキスト形式の情報を多重化すると、伝送するデータ量が大きくなってしまうという問題がある。
【0006】
そこで、本発明は、制御情報をテキスト形式の情報で伝送するとともに、新たにテキスト形式の制御情報を伝送する際に前回の情報との差分のみを伝送することで、放送信号で伝送するデータ量を削減することが可能な送信装置および受信装置、ならびに、それらのプログラムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するため、本発明に係る送信装置は、放送信号で番組を送信する送信装置であって、テキストメッセージ生成部と、パッチ生成部と、パッチメッセージ生成部と、多重化部と、を備える構成とした。
【0008】
かかる構成において、送信装置は、テキストメッセージ生成部によって、番組に関連する情報を含んだテキスト形式制御情報と送信先の格納場所とを含んだメッセージであるテキストメッセージを生成する。このテキストメッセージには、テキスト形式制御情報がすべて含まれる。
また、送信装置は、パッチ生成部によって、先に送信したテキスト形式制御情報と今回送信するテキスト形式制御情報との差分から、先に送信したテキスト形式制御情報から今回送信するテキスト形式制御情報を生成するパッチ処理情報を生成する。
【0009】
そして、送信装置は、パッチメッセージ生成部によって、先に送信したテキスト形式制御情報の格納場所とパッチ処理情報とを含んだメッセージであるパッチメッセージを生成する。このパッチメッセージには、更新対象となるテキスト形式制御情報の格納場所と、テキスト形式制御情報の差分情報のみとが含まれることになる。
そして、送信装置は、多重化部によって、テキストメッセージおよびパッチメッセージのそれぞれを、生成されるたびに放送信号に多重化する。
これによって、先に送信したテキスト形式制御情報がある場合、今回送信するテキスト形式制御情報との差分情報のみを送信すればよいため、放送信号に多重化するデータ量を削減することができる。
なお、送信装置は、コンピュータを、前記した各部として機能させるためのプログラムで動作させることができる。
【0010】
また、前記課題を解決するため、本発明に係る受信装置は、放送信号で番組を受信する受信装置であって、多重分離部と、テキストメッセージ解析部と、パッチメッセージ解析部と、テキスト更新部と、を備える構成とした。
(【0011】以降は省略されています)

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