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公開番号2024118822
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-02
出願番号2023025349
出願日2023-02-21
発明の名称車両後部構造
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人あーく事務所
主分類B62D 21/11 20060101AFI20240826BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】車両の骨格後部の下側にスペアタイヤを吊り下げ支持可能としながら、前記骨格後部の剛性を向上可能とする。
【解決手段】骨格は、車両前後方向に沿う左右一対のサイドフレーム2と、サイドフレーム2の後部に車両左右方向に沿って架け渡されるように連結されるとともにモータ1の後部を支持する第2クロスメンバ4と、サイドフレーム2において第2クロスメンバ4よりも後方に車両左右方向に沿って架け渡されるように連結されるとともにスペアタイヤ11を吊り下げるように着脱自在に支持する第3クロスメンバ5と、を備える。第3クロスメンバ5は逆さU字形に形成されており、その長手方向の中間にスペアタイヤ11の昇降装置20が設けられ、前記長手方向の一端側および他端側にリーフスプリング13の後端が取り付けられる取付部(5a,5b,12)が設けられている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
車両の骨格後部の下側に駆動力を発生するモータが支持されるとともに前記モータよりも後方にスペアタイヤが支持される車両後部構造であって、
前記骨格は、車両前後方向に沿う左右一対のサイドフレームと、前記サイドフレームの後部に車両左右方向に沿って架け渡されるように連結されるとともに前記モータの後部を支持する前側のクロスメンバと、前記サイドフレームにおいて前記前側のクロスメンバよりも後方に車両左右方向に沿って架け渡されるように連結されるとともに前記スペアタイヤを吊り下げるように着脱自在に支持する後側のクロスメンバと、を備え、
前記後側のクロスメンバは、逆さU字形に形成されており、その長手方向の中間には前記スペアタイヤの支持装置が設けられており、前記長手方向の一端側および他端側にはリーフスプリングの後端が取り付けられる取付部が設けられていることを特徴とする車両後部構造。
続きを表示(約 330 文字)【請求項2】
請求項1に記載の車両後部構造において、
前記後側のクロスメンバの長手方向の一端側および他端側は、前記サイドフレームよりも下に突出するように屈曲されており、
前記取付部は、前記後側のクロスメンバの一端側および他端側の突出部分と、当該突出部分に取り付けられるシャックルと、を含む構成とされていることを特徴とする車両後部構造。
【請求項3】
請求項1または2に記載の車両後部構造において、
前記前側のクロスメンバの長手方向の一端側および他端側の幅、および前記後側のクロスメンバの一端側の屈曲部分および他端側の屈曲部分の幅は、その他の部分の幅よりも大きく設定されていることを特徴とする車両後部構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両後部構造に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1には、「電動車両10のリアフロアパネル40の下にモータ16が支持されており、電動車両10のリアフロアパネル40の上でモータ16の後方にスペアタイヤ24が支持されており、スペアタイヤ24がボディ12に固定されているブレース30により支持されている」ということが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-62784号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1は、車両後部にモータとスペアタイヤとを配置する構造において、前記スペアタイヤをリアフロアパネルの上に載せる構造が開示されていて、サイドフレームおよびクロスメンバの下側にスペアタイヤを吊り下げるように支持するという技術思想を窺い知ることはできない。
【0005】
このような事情に鑑み、本発明は、車両の骨格後部の下側にスペアタイヤを吊り下げ支持可能としながら、前記骨格後部の剛性を向上可能とする車両後部構造の提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、車両の骨格後部の下側に駆動力を発生するモータが支持されるとともに前記モータよりも後方にスペアタイヤが支持される車両後部構造であって、前記骨格は、車両前後方向に沿う左右一対のサイドフレームと、前記サイドフレームの後部に車両左右方向に沿って架け渡されるように連結されるとともに前記モータの後部を支持する前側のクロスメンバと、前記サイドフレームにおいて前記前側のクロスメンバよりも後方に車両左右方向に沿って架け渡されるように連結されるとともに前記スペアタイヤを吊り下げるように着脱自在に支持する後側のクロスメンバと、を備え、前記後側のクロスメンバは、逆さU字形に形成されており、その長手方向の中間には前記スペアタイヤの支持装置が設けられており、前記長手方向の一端側および他端側にはリーフスプリングの後端が取り付けられる取付部が設けられていることを特徴としている。
【0007】
このように、本発明では、前記車両の骨格後部に前記モータの支持用の前側のクロスメンバと前記スペアタイヤの支持用の後側のクロスメンバとを設置することにより、車両の骨格後部の下側に前記モータおよび前記スペアタイヤを車両前後方向に詰めて配置する構成を採用したうえで、前記後側のクロスメンバの取付部に前記リーフスプリングの後部を取り付けるように構成している。
【0008】
この構成によれば、車両の骨格後部の下側にモータを支持してフロアパネル上にスペアタイヤを搭載するような従来例に比べて車両の骨格後部の剛性が向上する。
【0009】
これにより、左右の後輪から入力される荷重の支持剛性、ならびに車両の骨格後部におけるねじり剛性が向上するようになるので、騒音、振動(NV)特性を低減できるようになるとともに、前記リーフスプリングの機能が安定的に発揮できるようになって操安性を向上できるようになる。
【0010】
ところで、上記車両後部構造において、前記後側のクロスメンバの長手方向の一端側および他端側は、前記サイドフレームよりも下に突出するように屈曲されており、前記取付部は、前記後側のクロスメンバの一端側および他端側の突出部分と、当該突出部分に取り付けられるシャックルと、を含む構成とすることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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