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公開番号
2024118420
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-30
出願番号
2023214411
出願日
2023-12-20
発明の名称
エアロゾル吸引カートリッジ用のエアロゾル形成部材、充填物及びシール部材
出願人
Future Technology株式会社
代理人
主分類
A24B
15/16 20200101AFI20240823BHJP(たばこ;葉巻たばこ;紙巻たばこ;喫煙具)
要約
【課題】 エアロゾル形成部材の構成や、充填物の形態や種類を工夫することで、通気性が高く、エアロゾルの発生量の多いエアロゾル形成部材を得ることを目的とする。
【解決手段】 エアロゾル吸引カートリッジ100に使用される充填物13であって、加熱することでエアロゾルを発生させる素材より形成され、シート状、棒状、短冊状または板状の形状をなし、その面内に多数の微細な貫通孔13hが成形されている
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
エアロゾル吸引カートリッジに使用される充填物であって、
前記充填物は、加熱することでエアロゾルを発生させる素材より形成され、シート状、棒状、短冊状または板状の形状をなし、その面内に多数の微細な貫通孔が成形されており、
前記エアロゾル吸引カートリッジに収納されている、
ことを特徴とする、充填物。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記貫通孔の内部の側壁が焼成されている、
ことを特徴とする、請求項1に記載の充填物。
【請求項3】
エアロゾル吸引カートリッジに使用される充填物であって、
前記充填物は、加熱することでエアロゾルを発生させる素材より形成され、シート状、棒状、短冊状または板状をなし、その面内に多数の微細な熱融解粒子が担持されており、
前記エアロゾル吸引カートリッジに収納されている、
ことを特徴とする、充填物。
【請求項4】
エアロゾル吸引カートリッジに使用される充填物であって、
前記充填物は、加熱することでエアロゾルを発生させる素材より形成され、細長いひも状の形状をなす、ことを特徴とする、充填物。
【請求項5】
前記エアロゾル吸引カートリッジに収納される際に、その長手方向に螺旋状の体勢で収納される、
ことを特徴とする、請求項4に記載の充填物。
【請求項6】
エアロゾル吸引カートリッジに使用される充填物であって、
前記充填物は、加熱することでエアロゾルを発生させる素材より形成され、粉末状の前記素材が圧縮固形化された状態で、前記エアロゾル吸引カートリッジに収納される、
ことを特徴とする、ことを特徴とする、充填物。
【請求項7】
貫通孔である通気孔を有する、
ことを特徴とする、請求項6に記載の充填物。
【請求項8】
誘導加熱部材を挿通するための挿通孔を有する、
ことを特徴とする、請求項6に記載の充填物。
【請求項9】
エアロゾル吸引カートリッジに使用される充填物であって、
前記充填物は、加熱することでエアロゾルを発生させる素材より形成され、ペースト状の形態をなし、
前記エアロゾル吸引カートリッジに、それを構成する円筒の内壁に密着した状態で収納されている、
ことを特徴とする、充填物。
【請求項10】
エアロゾル吸引カートリッジに使用される充填物であって、
前記充填物は、加熱することでエアロゾルを発生させる素材より形成され、単体では繊維状の形状をなし、微粒子核に前記充填物が1本または複数本着装した状態で、前記エアロゾル吸引カートリッジに収納されている、
ことを特徴とする、充填物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、抵抗加熱式または誘導加熱式向けのエアロゾル吸引カートリッジ用のエアロゾル形成部材とそれに使用される充填物に関する。
続きを表示(約 5,200 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、火炎を用いることなく、タバコの成分を含むタバコカートリッジを加熱して、気化したタバコ成分を吸引する方式のタバコ製品が広く知られている。また、嗜好の多様化から、タバコ成分を含まない植物の芳香や味わいを、タバコ同様に火炎を用いずに楽しむためのカートリッジ製品を使用したエアロゾル吸引カートリッジも知られ始めている。
【0003】
このようなエアロゾル吸引カートリッジは、充填物が集積されたエアロゾル形成部材を加熱することで、エアロゾルを発生させる。エアロゾル形成部材の加熱方法として、(1)加熱装置内部に設置された加熱ブレードに、エアロゾル吸引カートリッジを挿入して、加熱ブレードを電気的に加熱することで充填物を加熱する方式(抵抗加熱式)と(例えば特許文献1参照)の他に、(2)エアロゾル形成部材の充填物の内部に予め強磁性体を主成分とした部品である誘導加熱部材を配設し、誘導加熱装置で発生させた交番磁界により、誘導加熱部材内部にヒステリシス損及びジュール熱を発生させて加熱(誘導加熱)することで、充填物を加熱する方式(誘導加熱式)が知られている(例えば特許文献2参照)。
【0004】
ここで、エアロゾル吸引カートリッジは、エアロゾル形成部材の構成や、充填物の形態や種類によって、通気性やエアロゾル発生量が左右され、これがエアロゾル吸引カートリッジの性能や品質に大きく影響することが問題となっていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特表2015-519915号公報
特開2021-175399号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、エアロゾル形成部材の構成や、充填物の形態や種類を工夫することで、通気性が高く、エアロゾルの発生量の多いエアロゾル形成部材を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、エアロゾル吸引カートリッジに使用される充填物であって、前記充填物は、加熱することでエアロゾルを発生させる素材より形成され、シート状、棒状、短冊状または板状の形状をなし、その面内に多数の微細な貫通孔が成形されており、前記エアロゾル吸引カートリッジに収納されている、ことを特徴とする、充填物。
請求項2に記載の発明は、前記貫通孔の内部の側壁が焼成されている、ことを特徴とする、請求項1に記載の充填物。
請求項3に記載の発明は、エアロゾル吸引カートリッジに使用される充填物であって、前記充填物は、加熱することでエアロゾルを発生させる素材より形成され、シート状、棒状、短冊状または板状をなし、その面内に多数の微細な熱融解粒子が担持されており、前記エアロゾル吸引カートリッジに収納されている、ことを特徴とする、充填物。
請求項4に記載の発明は、エアロゾル吸引カートリッジに使用される充填物であって、前記充填物は、加熱することでエアロゾルを発生させる素材より形成され、細長いひも状の形状をなす、ことを特徴とする、充填物。
請求項5に記載の発明は、前記エアロゾル吸引カートリッジに収納される際に、その長手方向に螺旋状の体勢で収納される、ことを特徴とする、請求項4に記載の充填物。
請求項6に記載の発明は、エアロゾル吸引カートリッジに使用される充填物であって、前記充填物は、加熱することでエアロゾルを発生させる素材より形成され、粉末状の前記素材が圧縮固形化された状態で、前記エアロゾル吸引カートリッジに収納される、ことを特徴とする、ことを特徴とする、充填物。
請求項7に記載の発明は、貫通孔である通気孔を有する、ことを特徴とする、請求項6に記載の充填物。
請求項8に記載の発明は、誘導加熱部材を挿通するための挿通孔を有する、ことを特徴とする、請求項6に記載の充填物。
請求項9に記載の発明は、エアロゾル吸引カートリッジに使用される充填物であって、前記充填物は、加熱することでエアロゾルを発生させる素材より形成され、ペースト状の形態をなし、前記エアロゾル吸引カートリッジに、それを構成する円筒の内壁に密着した状態で収納されている、ことを特徴とする、充填物。
請求項10に記載の発明は、エアロゾル吸引カートリッジに使用される充填物であって、前記充填物は、加熱することでエアロゾルを発生させる素材より形成され、単体では繊維状の形状をなし、微粒子核に前記充填物が1本または複数本着装した状態で、前記エアロゾル吸引カートリッジに収納されている、ことを特徴とする、充填物。
請求項11に記載の発明は、前記微粒子核は、熱融解粒子、香味成分を封入したカプセルまたは無機微粒子の1種または複数種よりなる、ことを特徴とする、請求項10に記載の充填物。
請求項12に記載の発明は、エアロゾル吸引カートリッジに使用される充填物であって、前記充填物は、加熱することでエアロゾルを発生させる素材より形成され、薄い板状の形状をなし、前記エアロゾル吸引カートリッジの長手方向に積層して前記エアロゾル吸引カートリッジに収納されている、ことを特徴とする、充填物。
請求項13に記載の発明は、前記熱融解粒子は、蝋、トリステアリン、トリパルミチン、トリミリスチン、飽和脂肪酸または分子量1000以上のポリエチレングリコールのいずれか一種類以上を含む、ことを特徴とする、請求項2または請求項11のいずれか一項に記載の充填物。
請求項14に記載の発明は、エアロゾル吸引カートリッジに使用されるエアロゾル形成部材であって、前記エアロゾル形成部材は、筒形状の内装部材と、前記内装部材の筒形状の内部に収納される請求項1から12のいずれか一項に記載の充填物と、前記充填物の内部に収納され、交番磁界に反応して熱を発生させる誘導加熱部材と、を備えることを特徴とする、エアロゾル形成部材。
請求項15に記載の発明は、エアロゾル吸引カートリッジに使用されるエアロゾル形成部材であって、前記エアロゾル形成部材は、筒形状の内装部材と、前記内装部材の筒形状の内部に収納される請求項1から12のいずれか一項に記載の充填物と、前記充填物の内部に収納され、交番磁界に反応して熱を発生させる誘導加熱部材と、を備え、前記誘導加熱部材は、エアロゾル吸引カートリッジを構成するシール部材に接続されている、ことを特徴とする、エアロゾル形成部材。
請求項16に記載の発明は、エアロゾル吸引カートリッジに使用されるエアロゾル形成部材であって、前記エアロゾル形成部材に使用される充填物は、加熱することでエアロゾルを発生させる素材より形成される細長い短冊形状であり、前記短冊形状は、その長手方向に垂直な断面が長方形状をしており、前記長方形状の長辺の長さが、異なる2種類以上の長さからなり、前記長辺の長さが短い短冊形状に対する前記長辺の長さが長い前記短冊形状の前記長辺の長さの比は1.1から1.5であり、前記エアロゾル吸引カートリッジに配設される本数の比は0.5から0.8であり、前記長手方向は、前記エアロゾル吸引カートリッジの長手方向に沿って配設されている、ことを特徴とする、エアロゾル形成部材。
請求項17に記載の発明は、第1シール部材と、全体として細長い円柱形状をしており、加熱することでエアロゾルを発生する素材からなる充填物を有するエアロゾル形成部材と、前記第1シール部材の反対側に配設される第2シール部材と、前記エアロゾル形成部材からの気流を通すことのできるフィルタと、が、長手方向に沿って配列されており、前記エアロゾル形成部材と前記第2シール部材との間には、間隙が形成されており、前記間隙には、加熱状態または非加熱状態で香味を発生する香料部材が収納され、前記香料部材は1または2以上の球体から形成されている、ことを特徴とする、エアロゾル吸引カートリッジ。
請求項18に記載の発明は、エアロゾル吸引カートリッジに使用されるエアロゾル形成部材であって、前記エアロゾル形成部材は、筒形状の内装部材と、前記内装部材の筒形状の内部に収納される、加熱することでエアロゾルを発生する素材からなる充填物と、前記充填物の内部に収納され、交番磁界に反応して熱を発生させる誘導加熱部材と、前記内装部材の中心穴を、その高さ方向の全体にわたって区分するシート状の仕切部材と、を備え、前記誘導加熱部材は、前記仕切部材によって区分された領域にそれぞれ別個に配設されている、ことを特徴とする、エアロゾル形成部材。
請求項19に記載の発明は、エアロゾル吸引カートリッジ用のシール部材であって、円錐または角錐と、円柱または角柱が、底面において接合した一体形状をなし、前記円錐または角錐の頂点が、エアロゾル形成部材に対向するように配設される、ことを特徴とする、シール部材。
【発明の効果】
【0008】
この発明によれば、エアロゾル吸引カートリッジのエアロゾル形成部材の構成と、充填物の種類や形態を工夫することで、通気性が高く、エアロゾルの発生量の多いエアロゾル形成部材を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
発明の実施の形態1に係るエアロゾル形成部材の概略の側面断面図(a)と正面断面図(b)である。
発明の実施の形態1に係る充填物の概略の斜視図である。
発明の実施の形態1に係るエアロゾル形成部材を使用したエアロゾル吸引カートリッジの概略の側面断面図である。
発明の実施の形態2に係るエアロゾル形成部材の概略の側面断面図(a)と正面断面図(b)である。
発明の実施の形態3に係る充填物の概略の斜視図である。
発明の実施の形態3に係るエアロゾル形成部材の概略の側面断面図(a)と正面断面図(b)である。
発明の実施の形態4に係る充填物の概略の斜視図である。
発明の実施の形態4に係るエアロゾル形成部材の概略の側面断面図(a)と正面断面図(b)である。
発明の実施の形態5に係るエアロゾル形成部材の概略の側面断面図(a)と正面断面図(b)である。
発明の実施の形態5に係るエアロゾル吸引カートリッジの製造方法を示す概略のフロー図である。
発明の実施の形態6に係る充填物(a)と微粒子(b)とその着装状態(c)を示す概略図である。
発明の実施の形態6に係るエアロゾル形成部材の概略の側面断面図(a)と正面断面図(b)である。
発明の実施の形態7に係る充填物の概略の斜視図である。
発明の実施の形態7に係るエアロゾル形成部材の概略の側面断面図(a)と正面断面図(b)である。
発明の実施の形態7に係るエアロゾル形成部材の製造方法を示す概略のフロー図である。
発明の実施の形態5の変形例に係るエアロゾル吸引カートリッジの概略の側面断面図である。
発明の実施の形態8に係るエアロゾル形成部材の概略の正面断面図である。
発明の実施の形態8に係る細長い短冊状の充填物の概略の正面断面図である。
発明の実施の形態9に係るエアロゾル吸引カートリッジの概略の側面断面図である。
発明の実施の形態10に係るエアロゾル形成部材の概略の正面断面図である。
発明の実施の形態10に係るエアロゾル形成部材の製造工程を示す概略の側面図である。
本発明の実施の形態10に係るエアロゾル形成基材の製造工程を示す概略の正面図である。
発明の別の実施の形態に係るシール部材の概略の側面図(a)と斜視図(b)である。
発明の別の実施の形態に係るシール部材を使用したエアロゾル吸引カートリッジの概略の側面断面図である。
発明の別の実施の形態に係る誘導加熱部材の概略の平面図である。
発明の別の実施の形態に係る誘導加熱部材の概略の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の実施の形態について、添付の図面を参照しながら説明する。なお、図面において、図面中の各部の構成の大きさ、間隔、数、その他詳細は、視認と理解の助けのために 、実際の物に比べて大幅に誇張、簡略化して表現している。
(【0011】以降は省略されています)
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