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公開番号2024116782
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-28
出願番号2023022586
出願日2023-02-16
発明の名称車両用空調装置
出願人株式会社SUBARU
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B60H 1/34 20060101AFI20240821BHJP(車両一般)
要約【課題】効果的に集中空調を行うことができる車両用空調装置を提供する。
【解決手段】車両用空調装置11の演算制御部16は、乗員検知部14の出力に基づき、第2シート122に乗員20が存在していないと判断すれば、第1吹出部181から、第1温度Tp1に空調された第1空調風171を車室22内に吹き出す。更に、演算制御部16は、第2吹出部182から、空調効果が大きくなるように設定された第2温度Tp2に空調された第2空調風172を、車室22に吹き出す。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
シートと、空調部と、乗員検知部と、空調風吹出部と、演算制御部と、を具備し、
前記シートは、第1シートと、第2シートと、を有し、
前記空調部は、車室に供給される空気を調和することにより、第1空調風および第2空調風を生成し、
前記乗員検知部は、前記第2シートに乗員が存在しているか否かを検知し、
前記空調風吹出部は、前記第1シートの近傍に配設されて前記第1空調風が前記車室に吹き出される第1吹出部と、前記第2シートの近傍に配設されて前記第2空調風が前記車室に吹き出される第2吹出部と、を有し、
前記演算制御部は、
前記乗員検知部の出力に基づき、前記第2シートに前記乗員が存在していないと判断すれば、
前記第1吹出部から、第1温度に空調された前記第1空調風を前記車室内に吹き出し、
前記第2吹出部から、空調効果が大きくなるように設定された第2温度に空調された前記第2空調風を、前記車室に吹き出すことを特徴とする車両用空調装置。
続きを表示(約 620 文字)【請求項2】
前記演算制御部は、前記車室を冷房する場合、
前記第2空調風の前記第2温度を、前記第1空調風の前記第1温度以下とすることを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
【請求項3】
前記演算制御部は、前記車室を暖房する場合、
前記第2空調風の前記第2温度を、前記第1空調風の前記第1温度以上とすることを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
【請求項4】
前記第1シートは、運転席であり、
前記第2シートは、助手席であり、
前記演算制御部は、
前記第1温度と前記第2温度とを個別に設定し、前記第1空調風および前記第2空調風を送風することで、前記運転席の周辺部と前記助手席の周辺部とを異なる温度に空調する第1モードと、
前記助手席に前記乗員が存在しない際に、前記第1空調風を送風すると共に、前記第1モードよりも前記第2空調風を弱く送風する第2モードと、を実行し、
前記第1モードから前記第2モードに移行する際に、前記第2空調風の前記第2温度を、前記空調効果が大きくなる温度に変更することを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
【請求項5】
前記車室の空調状態を表示する表示部を更に具備し、
前記演算制御部は、前記第2温度を変更した際に、当該変更の旨を表示しないことを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用空調装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来の車両用の空調装置として、運転席側に運転席側空調風を送風し、助手席側に助手席側空調風を送風し、運転席側空調風と助手席側空調風との温度を相違させる発明が存在する。係る発明は、例えば、非特許文献1に記載されている。係る発明によれば、運転席側空調風と助手席側空調風とを個別に設定することができるので、運転者と助手席側搭乗者との体感温度が異なる場合であっても、両者が適切にエアコンを設定することで、両者共に快適性を確保できる。
【0003】
また、車両に運転者のみが搭乗する際に、運転席近傍のみを集中的に空調する発明が登場している。係る発明は、例えば特許文献1に記載されている。特許文献1に記載された発明は、先ず、運転席のみに乗員が在席していると判定する。次に、暖房運転判定手段において暖房条件が成立したと判定された場合に、独立したエアミックスドアから成る吹出温度調整機構を制御し、助手席側の吹出温度を運転席側の吹出温度よりも低くするように制御する。このようにすることで、助手席等の運転席以外の箇所は、運転者のために使用する車両用空調装置の放熱量よりも小さい放熱量となるようにすることが出来る。更に、運転者を優先的に暖房しながら、車両全体の暖房熱量を低減し、車両の燃費向上を実現させることが出来る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2012-1200号公報
【非特許文献】
【0005】
株式会社SUBARU、LEGACY、OUTBACK取扱説明書、488頁、エアコン、表示とスイッチ、2022年9月31日検索
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、前述した各特許文献等に記載された発明では、より効果的に且つ集中的に空調を行う観点から改善の余地があった。
【0007】
具体的には、非特許文献1に記載された発明において集中的に空調を行う場合、運転席側空調風のみで実現しようとすると、運転席の近傍を必ずしも充分に空調できない課題がある。係る課題を解決するべく、集中的な空調を行う際に、補助的に助手席側空調風を送風することも考えられる。しかしながら、運転席側空調風と助手席側空調風とでは設定温度が異なることがあるため、単に助手席側空調風を送風するのみでは、集中的な空調の効率化を図ることは難しい。むしろ、単に助手席側空調風を送風するのみでは、エネルギの損失が大きくなる課題がある。
【0008】
本発明は、このような問題点を鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、効果的に集中空調を行うことができる車両用空調装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の車両用空調装置は、シートと、空調部と、乗員検知部と、空調風吹出部と、演算制御部と、を具備し、前記シートは、第1シートと、第2シートと、を有し、前記空調部は、車室に供給される空気を調和することにより、第1空調風および第2空調風を生成し、前記乗員検知部は、前記第2シートに乗員が存在しているか否かを検知し、前記空調風吹出部は、前記第1シートの近傍に配設されて前記第1空調風が前記車室に吹き出される第1吹出部と、前記第2シートの近傍に配設されて前記第2空調風が前記車室に吹き出される第2吹出部と、を有し、前記演算制御部は、前記乗員検知部の出力に基づき、前記第2シートに前記乗員が存在していないと判断すれば、前記第1吹出部から、第1温度に空調された前記第1空調風を前記車室内に吹き出し、前記第2吹出部から、空調効果が大きくなるように設定された第2温度に空調された前記第2空調風を、前記車室に吹き出すことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明の車両用空調装置によれば、乗員が搭乗するシートの近傍のみを効果的に空調できる。具体的には、本発明では、第2シートに乗員が存在しない場合、先ず、第1シートの近傍に配設された第1吹出部から第1空調風を車室内に吹き出す。更に、第2吹出部から、空調効果が大きい第2空調風を車室内に吹き出す。このようにすることで、車室内において第1シートの近傍を集中的に空調でき、第1シートに搭乗する乗員の快適性を向上させ、且つ、空調に要するエネルギを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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