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公開番号
2024115258
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-26
出願番号
2023020868
出願日
2023-02-14
発明の名称
ガイドレール
出願人
三井化学株式会社
代理人
弁理士法人エスエス国際特許事務所
主分類
B65G
21/20 20060101AFI20240819BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約
【課題】本発明は、表面が平滑であり、耐摩耗性に優れると共に、寸法精度にも優れており、各種の被搬送体を摺接しつつガイドする広い範囲に利用できるガイドレールを提供することを目的としている。
【解決手段】ガイドレールの摺接部の少なくとも一部が、エチレン系重合体(A)および炭素系フィラー(B)を含有するエチレン系重合体組成物から構成されることを特徴とするガイドレール。
搬送手段により搬送される被搬送体をガイドするガイドレールであって、被搬送体が摺接するガイドレールの摺接面の少なくとも一部が、エチレン系重合体(A)および炭素系フィラー(B)を含有するエチレン系重合体組成物から構成されることを特徴とするガイドレール。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ガイドレールの摺接部の少なくとも一部が、エチレン系重合体(A)および炭素系フィラー(B)を含有するエチレン系重合体組成物から構成されることを特徴とするガイドレール。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
搬送手段により搬送される被搬送体をガイドするガイドレールであって、
被搬送体が摺接するガイドレールの摺接面の少なくとも一部が、エチレン系重合体(A)および炭素系フィラー(B)を含有するエチレン系重合体組成物から構成されることを特徴とするガイドレール。
【請求項3】
エチレン系重合体組成物の
エチレン系重合体(A)の含有量が70~99.9質量%であり、
炭素系フィラー(B)の含有量が0.1~30質量%
(ただし、エチレン系重合体(A)と炭素系フィラー(B)の合計量を100質量%とする。)である、請求項1または請求項2に記載のガイドレール。
【請求項4】
炭素系フィラー(B)が、カーボンナノチューブである、請求項1または請求項2に記載のガイドレール。
【請求項5】
エチレン系重合体(A)が、
135℃のデカリン溶媒中で測定した極限粘度[η]が1.5~10dl/gであり、密度が930~980kg/m
3
である、請求項1または請求項2に記載のガイドレール。
【請求項6】
エチレン系重合体(A)が、
エチレン系重合体成分(AI)を10~90質量%、およびエチレン系重合体成分(AII)を90~10質量%
(ただし、エチレン系重合体成分(AI)およびエチレン系重合体成分(AII)の合計量を100質量%とする。)とを含む、請求項1または請求項2に記載のガイドレール。
【請求項7】
エチレン系重合体成分(AI)が、
135℃のデカリン溶媒中で測定した極限粘度[η]が10~40dl/gである超高分子量エチレン系重合体(a1)を、35質量%を超え90質量%以下と、
135℃のデカリン溶媒中で測定した極限粘度[η]が0.1~9dl/gである低分子量ないし高分子量エチレン系重合体(a2)を、10質量%以上65質量%未満
(ただし、超高分子量エチレン系重合体(a1)および低分子量ないし高分子量エチレン系重合体(a2)の合計量を100質量%とする。)とを含み、
エチレン系重合体成分(AII)が、
135℃のデカリン溶媒中で測定した極限粘度[η]が0.1~2.9dl/gであるエチレン系重合体(a3)を含む、請求項6に記載のガイドレール。
【請求項8】
エチレン系重合体組成物が、さらにポリアミドを、30質量%以下含む
(ただし、エチレン系重合体(A)と炭素系フィラー(B)とポリアミドの合計量を100質量%とする。)請求項1または請求項2に記載のガイドレール。
【請求項9】
射出成形により得られる、請求項1または請求項2に記載のガイドレール。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガイドレールに関し、超高分子量ポリエチレンからなり、耐摩耗性に優れると共に、寸法精度に優れたガイドレールに関する。
続きを表示(約 3,000 文字)
【背景技術】
【0002】
移動する物体の進行方向をガイドするガイドレールは、その物体との摺接面が摩耗しやすく、耐摩耗性に優れた材料で製作することが求められており、例えば、ベルトコンベアなどの搬送手段により搬送される製品などの被搬送体をガイドするガイドレールは、被搬送体が摺接する摺接面を耐摩耗性に優れたポリエチレン樹脂等とすることも行われている。さらに超高分子量ポリエチレンなどの耐摩耗性に優れた材料で製作することも提案されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-289610号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ガイドレールは、表面が平滑であり、耐摩耗性に優れると共に、寸法精度にも優れたものが求められている。ポリエチレン樹脂、超高分子量ポリエチレンなどは平滑性、耐摩耗性に優れているが、それらから成形されたガイドレールの寸法精度は、ガイドレールの用途によっては十分ではないものがある。
【0005】
このような課題に鑑み、ガイドレールの摺接部の少なくとも一部を、エチレン系重合体(A)および、炭素系フィラー(B)を含有するエチレン系重合体組成物とすることにより、優れた平滑性、耐摩耗性と共に、寸法精度にも優れたガイドレールが得られることが見出され、本発明に到達したものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の概要は以下の通りである。
(1)
ガイドレールの摺接部の少なくとも一部が、エチレン系重合体(A)および炭素系フィラー(B)を含有するエチレン系重合体組成物から構成されることを特徴とするガイドレール。
(2)
搬送手段により搬送される被搬送体をガイドするガイドレールであって、
被搬送体が摺接するガイドレールの摺接面の少なくとも一部が、エチレン系重合体(A)および炭素系フィラー(B)を含有するエチレン系重合体組成物から構成されることを特徴とするガイドレール。
(3)
エチレン系重合体組成物の
エチレン系重合体(A)の含有量が70~99.9質量%であり、
炭素系フィラー(B)の含有量が0.1~30質量%
(ただし、エチレン系重合体(A)と炭素系フィラー(B)の合計量を100質量%とする。)である、(1)または(2)に記載のガイドレール。
(4)
炭素系フィラー(B)が、カーボンナノチューブである、(1)~(3)のいずれかに記載のガイドレール。
(5)
エチレン系重合体(A)が、
135℃のデカリン溶媒中で測定した極限粘度[η]が1.5~10dl/gであり、密度が930~980kg/m
3
である、(1)~(4)のいずれかに記載のガイドレール。
(6)
前記エチレン系重合体(A)が、
エチレン系重合体成分(AI)を10~90質量%、およびエチレン系重合体成分(AII)を90~10質量%
(ただし、エチレン系重合体成分(AI)およびエチレン系重合体成分(AII)の合計量を100質量%とする。)とを含む、(1)~(5)のいずれかに記載のガイドレール。
(7)
エチレン系重合体成分(AI)が、
135℃のデカリン溶媒中で測定した極限粘度[η]が10~40dl/gである超高分子量エチレン系重合体(a1)を、35質量%を超え90質量%以下と、
135℃のデカリン溶媒中で測定した極限粘度[η]が0.1~9dl/gである低分子量ないし高分子量エチレン系重合体(a2)を、10質量%以上65質量%未満
(ただし、超高分子量エチレン系重合体(a1)および低分子量ないし高分子量エチレン系重合体(a2)の合計量を100質量%とする。)とを含み、
エチレン系重合体成分(AII)が、
135℃のデカリン溶媒中で測定した極限粘度[η]が0.1~2.9dl/gであるエチレン系重合体(a3)を含む、(6)に記載のガイドレール。
(8)
エチレン系重合体組成物が、さらにポリアミドを、30質量%以下含む
(ただし、エチレン系重合体(A)と炭素系フィラー(B)とポリアミドの合計量を100質量%とする。)(1)~(7)のいずれかに記載のガイドレール。
(9)
射出成形により得られる、(1)~(8)のいずれかに記載のガイドレール。
【発明の効果】
【0007】
本発明のガイドレールは、その摺接部の少なくとも一部に、エチレン系重合体(A)および、炭素系フィラー(B)を含有する組成物が用いられており、平滑性、耐摩耗性が優れていると共に、寸法精度にも優れる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
ガイドレールが使用される状況として以下が例示される。
多数の機械部品が一団となって傾斜面を滑り落ちる際に、その数量をコントロールしたり、滑り落ちる方向を規制するために、多数の機械部品を両側から幅寄せして絞り込むようにガイドレールが設けられる。
各種製品をベルトコンベアに載置して搬送する際に、製品がコンベアベルト上に載った状態を維持し、製品がコンベアベルト上から落下することを防止する為に、ベルトコンベアの両側にガイドレールが設けられる。
各種製品をスパイラルコンベアに載置して搬送する際に、製品が載置されたスパイラルコンベア自体がガイドレール上を摺接しながら走行する。
このように、ガイドレールの摺接部には搬送される物体が摺接して、長期間の使用摩擦により摩耗する。
【0009】
また、重量平均分子量Mwが100万を超える超高分子量ポリエチレンからなるガイドレールは、耐摩耗性に優れているが、熱成形が容易ではない場合がある。このため、成形されたガイドレールは、平滑性、耐摩耗性は優れているが、ヒケや反りが起こり易く、寸法精度に優れたガイドレールが求められている。
本発明では、ガイドレールの摺接部の少なくとも一部が、エチレン系重合体(A)および、炭素系フィラー(B)を含有するエチレン系重合体組成物から構成されることを特徴としている。
【0010】
<エチレン系重合体(A)>
本発明に用いられるエチレン系重合体(A)は、エチレンの単独重合体、またはエチレンとα-オレフィンとの共重合体であり、一般に高圧法低密度ポリエチレン(HP-LDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、超高分子量ポリエチレンと呼称されているエチレンを主体とする重合体である。ここで、エチレン主体とする重合体とは、重合体に含まれる全構成単位のうち、エチレンから導かれる構成単位の含有比率(モル%)が最も多い重合体のことを意味し、通常、エチレンから導かれる構成単位の含有比率が50モル%以上の重合体である。
(【0011】以降は省略されています)
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