TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2024111573
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-19
出願番号
2023016161
出願日
2023-02-06
発明の名称
水分散型粘着剤組成物、および、再剥離用粘着シート
出願人
日東電工株式会社
代理人
弁理士法人籾井特許事務所
主分類
C09J
133/00 20060101AFI20240809BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】分散安定性および塗工性に優れた水分散型粘着剤組成物、および、この水分散型粘着剤組成物を用いた再剥離用粘着シートを提供することを提供すること。
【解決手段】本発明の実施形態の水分散型粘着剤組成物は、水分散型アクリル系ポリマーと、活性エネルギー線硬化性樹脂と、光重合開始剤とを含み、水分散型アクリル系ポリマーは、(A)式(1)で表されるカルボキシル基含有モノマーを含むモノマー組成物を乳化重合して得られるポリマーである:
【化1】
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>JPEG</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2024111573000008.jpg</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">33</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">169</com:WidthMeasure> </com:Image> (式中、R
1
は水素原子またはメチル基を表し、R
2
は2価の炭化水素基を表し、xは1~20の整数を表し、yは0または1を表す)。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
水分散型アクリル系ポリマーと、活性エネルギー線硬化性樹脂と、光重合開始剤とを含み、
該水分散型アクリル系ポリマーが、(A)式(1)で表されるカルボキシル基含有モノマーを含むモノマー組成物を乳化重合して得られるポリマーである、水分散型粘着剤組成物:
JPEG
2024111573000007.jpg
33
169
(式中、R
1
は水素原子またはメチル基を表し、R
2
は2価の炭化水素基を表し、xは1~20の整数を表し、yは0または1を表す)。
続きを表示(約 450 文字)
【請求項2】
前記R
2
が直鎖または分岐状のアルキレン基もしくはシクロアルキレン基である、請求項1に記載の水分散型粘着剤組成物。
【請求項3】
前記モノマー組成物における前記カルボキシル基含有モノマー(A)の含有割合が全モノマー成分の合計100重量部に対し3重量部~30重量部である、請求項1に記載の水分散型粘着剤組成物。
【請求項4】
前記水分散型アクリル系ポリマーが反応性界面活性剤を用いる乳化重合により得られるポリマーである、請求項1に記載の水分散型粘着剤組成物。
【請求項5】
架橋剤をさらに含む、請求項1に記載の水分散型粘着剤組成物。
【請求項6】
粘着剤層と、基材と、を有し、
該粘着剤層が請求項1から5のいずれか1項に記載の水分散型粘着剤組成物を用いて形成された層である、再剥離用粘着シート。
【請求項7】
半導体ウエハ加工に用いられる、請求項6に記載の再剥離用粘着シート。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は水分散型粘着剤組成物、および、水分散型粘着剤組成物を用いて形成された粘着剤層を有する再剥離用粘着シートに関する。
続きを表示(約 3,100 文字)
【背景技術】
【0002】
粘着シートは、被着体の表面保護、および、固定を目的として広く用いられている。例えば、半導体ウエハの加工工程では、被着体である半導体ウエハをバックグラインド工程、および、ダイシング工程で適切に保持するために用いられる。近年、チップの微細化および薄型化が進められており、加工時に半導体ウエハを薄く研削しても半導体ウエハを適切に保持可能な粘着力が要求される。しかしながら、粘着力の高い粘着シートでは剥離時にウエハを破損するおそれがある。そのため、加工後は容易に被着体から剥離することができる軽剥離な粘着シートが求められている。このような粘着剤組成物としては、紫外線硬化型粘着剤を用いる粘着シートが提案されている。
【0003】
半導体ウエハの加工工程に用いられる粘着シートは、使用後に半導体ウエハから剥離されるため、再剥離性を有する粘着シートが好ましく用いられている。再剥離性を有する粘着剤としては、溶剤系粘着剤が広く用いられている(例えば、特許文献1)。近年、環境負荷の低減が求められており、水系粘着剤を用いることが試みられている(例えば、特許文献2)。エマルション粒子を含む水系粘着剤では、エマルション粒子を安定させるためにアクリル酸およびメタクリル酸等のカルボキシル基含有モノマーがモノマー成分として用いられている(例えば、特許文献3)。このような水系粘着剤では粒子を安定させるために、アンモニア水等のアルカリを用いて中和させることが必要である。しかしながら、これらのカルボキシル基含有モノマーを用いる粘着剤では、中和反応による粘着剤組成物の粘度変化が経時で生じることにより塗工性が悪化し、粘着剤層の外観不良が生じるおそれがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-31620号公報
特開2009-73920号公報
特開2015-199955号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、分散安定性および塗工性に優れた水分散型粘着剤組成物、および、この水分散型粘着剤組成物を用いた再剥離用粘着シートを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
1.本発明の実施形態の水分散型粘着剤組成物は、水分散型アクリル系ポリマーと、活性エネルギー線硬化性樹脂と、光重合開始剤とを含み、この水分散型アクリル系ポリマーは、式(1)で表されるカルボキシル基含有モノマー(A)を含むモノマー組成物を乳化重合して得られるポリマーである。
JPEG
2024111573000002.jpg
33
169
(式中、R
1
は水素原子またはメチル基を表し、R
2
は2価の炭化水素基を表し、xは1~20の整数を表し、yは0または1を表す)。
2.上記1に記載の水分散型粘着剤組成物において、上記R
2
は直鎖または分岐状のアルキレン基もしくはシクロアルキレン基であってもよい。
3.上記1または2に記載の水分散型粘着剤組成物において、上記モノマー組成物における上記カルボキシル基含有モノマー(A)の含有割合は全モノマー成分の合計100重量部に対し3重量部~30重量部であってもよい。
4.上記1から3のいずれかに記載の水分散型粘着剤組成物において、上記水分散型アクリル系ポリマーは反応性界面活性剤を用いる乳化重合により得られるポリマーであってもよい。
5.上記1から4のいずれかに記載の水分散型粘着剤組成物は架橋剤をさらに含んでいてもよい。
6.本発明の実施形態の別の局面においては再剥離用粘着シートが提供される。この再剥離用粘着シートは、粘着剤層と、基材と、を有し、この粘着剤層は上記1から5のいずれかに記載の水分散型粘着剤組成物を用いて形成された層である。
7.上記6に記載の再剥離用粘着シートは、半導体ウエハ加工に用いられてもよい。
【発明の効果】
【0007】
本発明の実施形態によれば、分散安定性および塗工性に優れた水分散型粘着剤組成物、および、この水分散型粘着剤組成物を用いた再剥離用粘着シートを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の1つの実施形態による再剥離用粘着シートの概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
A.水分散型粘着剤組成物
本発明の実施形態の水分散型粘着剤組成物は、水分散型アクリル系ポリマーと、活性エネルギー線硬化性樹脂と、光重合開始剤とを含む。水分散型アクリル系ポリマーは、式(1)で表されるカルボキシル基含有モノマー(A)を含むモノマー組成物を乳化重合して得られるポリマーである。カルボキシル基含有モノマーを含むモノマー組成物を重合して得られたアクリル系ポリマーは、活性エネルギー線硬化性樹脂と組み合わせて用いる場合、分散安定性が低下するおそれがある。また、アンモニア水等を用いてアクリル系ポリマーの水分散液を中和する場合、粘着剤組成物の粘度が経時的に高くなり、塗工性が悪化する場合がある。塗工性が悪化した粘着剤組成物は、良好に粘着剤層を形成することが困難となり、粘着剤層の外観不良(例えば、スジの形成)が生じ得る。粘着剤層に外観不良が生じた粘着シートを、例えば半導体ウエハの加工に用いる場合、被着体と粘着剤層との間に水が浸入し、ウエハ欠け、および、チップ飛びが生じるおそれがある。カルボキシル基含有モノマーとして、式(1)で表されるカルボキシル基含有モノマー(A)を用いて得られた水分散型アクリル系ポリマーは、例えば、活性エネルギー線硬化性樹脂と組み合わせて用いた場合であっても、水分散型アクリル系ポリマー(エマルション)が良好に分散した状態を維持することができ、保存安定性に優れた水分散型粘着剤組成物が得られ得る。本発明の実施形態の水分散型粘着剤組成物は塗工性に優れる。その結果、粘着剤層の外観不良が抑制され、ウエハ欠け、および、チップ飛び等の発生を抑制し得る。
JPEG
2024111573000003.jpg
33
169
(式中、R
1
は水素原子またはメチル基を表し、R
2
は2価の炭化水素基を表し、xは1~20の整数を表し、yは0または1を表す)。
【0010】
A-1.水分散型アクリル系ポリマー
水分散型アクリル系ポリマー(以下、アクリル系ポリマーともいう)は、カルボキシル基含有モノマー(A)および任意の適切なモノマー成分を含むモノマー組成物を水中で乳化重合することにより得ることができる。すなわち、水分散型アクリル系ポリマーは、アクリル系ポリマーのエマルションである。アクリル系ポリマーエマルションの平均粒子径は、好ましくは80nm~400nmであり、より好ましくは100nm~300nmであり、さらに好ましくは100nm~200nmである。本明細書において、水分散型アクリル系ポリマーの平均粒子径は、レーザー回折・散乱法により測定される体積基準のメディアン径(D50)をいう。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
日東電工株式会社
防爆部材
16日前
日東電工株式会社
焼結接合用シート
16日前
日東電工株式会社
バックグラインドテープ
3日前
日東電工株式会社
表面処理シートの製造方法
17日前
日東電工株式会社
樹脂発泡体および発泡部材
9日前
日東電工株式会社
光学部材およびその製造方法
4日前
日東電工株式会社
光ケーブルおよび複合ケーブル
9日前
日東電工株式会社
光ケーブルおよび複合ケーブル
9日前
日東電工株式会社
電気信号ケーブルおよび複合ケーブル
9日前
日東電工株式会社
積層体、および、該積層体を含む衛生用品
3日前
日東電工株式会社
粘着フィルムおよびフレキシブルデバイス
16日前
日東電工株式会社
積層フィルム及び積層フィルムの製造方法
17日前
日東電工株式会社
ガラス積層体の製造方法およびガラス積層体
17日前
日東電工株式会社
カバーフィルム付2次電池用ガス吸着シート
4日前
日東電工株式会社
コーティング組成物および塗膜保護コート材
16日前
日東電工株式会社
クリーニングシートおよびクリーニング機能付搬送部材
3日前
日東電工株式会社
粘着シート付き偏光フィルム、光学積層体及び画像表示装置
19日前
日東電工株式会社
複合材の分断方法
9日前
日東電工株式会社
光学フィルムおよび偏光板
16日前
日東電工株式会社
レンズ部、積層体、表示体、表示体の製造方法および表示方法
18日前
日本化薬株式会社
インク
19日前
ベック株式会社
水性被覆材
1か月前
ベック株式会社
水性被覆材
1か月前
ベック株式会社
水性被覆材
23日前
ベック株式会社
水性被覆材
23日前
日榮新化株式会社
両面粘着テープ
1か月前
株式会社ラテスト
備長炭粒子
1か月前
日本特殊塗料株式会社
塗り床材組成物
16日前
ダイキン工業株式会社
撥剤
27日前
日本化薬株式会社
インクジェットインク
19日前
関西ペイント株式会社
高固形分塗料組成物
19日前
三菱ケミカル株式会社
塗料組成物、積層体
24日前
日油株式会社
光硬化型インク
1か月前
株式会社コンフェスタ
人工爪組成物
1か月前
マクセル株式会社
粘着テープ
1か月前
トヨタ自動車株式会社
冷却液組成物
17日前
続きを見る
他の特許を見る