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公開番号2024108556
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-13
出願番号2023012985
出願日2023-01-31
発明の名称コンクリート成形体の製造方法、コンクリート成形体
出願人清水建設株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C04B 40/04 20060101AFI20240805BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】膜養生剤の保護による長期的な湿潤養生効果を保持するとともに、コンクリートの表面への汚れ付着を抑制することができるコンクリート成形体の製造方法、およびコンクリート成形体を提供する。
【解決手段】セメントと水とを含有するコンクリート組成物を打設する打設工程と、前記コンクリート組成物を硬化させてコンクリート成形体を得る養生工程と、を有し、前記養生工程は、打設した前記コンクリート組成物の表面に膜養生剤と酸化チタン粉体とを含むコーティング層を形成する養生操作を有する、コンクリート成形体の製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
セメントと水とを含有するコンクリート組成物を打設する打設工程と、
前記コンクリート組成物を硬化させてコンクリート成形体を得る養生工程と、を有し、
前記養生工程は、打設した前記コンクリート組成物の表面に膜養生剤と酸化チタン粉体とを含むコーティング層を形成する養生操作を有する、コンクリート成形体の製造方法。
続きを表示(約 600 文字)【請求項2】
前記養生操作は、打設した前記コンクリート組成物の表面に、酸化チタン粉体を含まない膜養生剤を塗布した後に、前記膜養生剤からなる塗膜の表面に酸化チタン粉体を散布して前記コーティング層を形成する操作である、請求項1に記載のコンクリート成形体の製造方法。
【請求項3】
前記養生操作は、打設した前記コンクリート組成物の表面に、酸化チタン粉体を含む膜養生剤を塗布した後に、さらに前記酸化チタン粉体を含む膜養生剤からなる塗膜の表面に酸化チタン粉体を散布して前記コーティング層を形成する操作である、請求項1に記載のコンクリート成形体の製造方法。
【請求項4】
前記養生操作は、打設した前記コンクリート組成物の表面に、酸化チタン粉体を含む膜養生剤を塗布して前記コーティング層を形成する操作である、請求項1に記載のコンクリート成形体の製造方法。
【請求項5】
前記膜養生剤は、水分散系ポリエステルを主成分とする材料からなる、請求項1に記載のコンクリート成形体の製造方法。
【請求項6】
セメントを含む硬化物である基体と、前記基体の表面に位置するコーティング層と、を有し、
前記コーティング層は、前記基体の表面に形成され、膜養生剤からなる膜養生層と、前記膜養生層の表面または内部に存在する酸化チタン粉体とを含む、コンクリート成形体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コンクリート成形体の製造方法、およびコンクリート成形体に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
コンクリートは、強度を発現するためや、乾燥によるひび割れを防止するため等、所要の品質を確保するために、打設後の一定期間、硬化に必要な湿潤状態を保つ初期養生(湿潤養生)を行っている。その湿潤養生の1つの方法としては、例えば、コンクリートの表面に膜養生剤を塗布する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-196627号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
膜養生剤は、有機系材料であり、あくまでも初期養生が目的である。そのため、膜養生剤からなる塗膜は、耐久性が低く、長期間の養生効果を期待できない。従って、前記の塗膜は、長期的な乾燥収縮に伴うひび割れを抑制する効果が期待できない。また、前記の塗膜は、主に紫外線劣化による剥離が生じることや、長期的には汚れが付着することがあるため、美観を損ねることがある。プレキャストコンクリート製品では、出荷前に、保管時に付着した汚れを清掃することが多く、煩雑な手間がコスト面にも影響していた。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、膜養生剤の保護による長期的な湿潤養生効果を保持するとともに、コンクリートの表面への汚れ付着を抑制することができるコンクリート成形体の製造方法、およびコンクリート成形体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、以下の態様を有する。
[1]セメントと水とを含有するコンクリート組成物を打設する打設工程と、
前記コンクリート組成物を硬化させてコンクリート成形体を得る養生工程と、を有し、
前記養生工程は、打設した前記コンクリート組成物の表面に膜養生剤と酸化チタン粉体とを含むコーティング層を形成する養生操作を有する、コンクリート成形体の製造方法。
[2]前記養生操作は、打設した前記コンクリート組成物の表面に、酸化チタン粉体を含まない膜養生剤を塗布した後に、前記膜養生剤からなる塗膜の表面に酸化チタン粉体を散布して前記コーティング層を形成する操作である、[1]に記載のコンクリート成形体の製造方法。
[3]前記養生操作は、打設した前記コンクリート組成物の表面に、酸化チタン粉体を含む膜養生剤を塗布した後に、さらに前記酸化チタン粉体を含む膜養生剤からなる塗膜の表面に酸化チタン粉体を散布して前記コーティング層を形成する操作である、[1]に記載のコンクリート成形体の製造方法。
[4]前記養生操作は、打設した前記コンクリート組成物の表面に、酸化チタン粉体を含む膜養生剤を塗布して前記コーティング層を形成する操作である、[1]に記載のコンクリート成形体の製造方法。
[5]前記膜養生剤は、水分散系ポリエステルを主成分とする材料からなる、[1]に記載のコンクリート成形体の製造方法。
[6]セメントを含む硬化物である基体と、前記基体の表面に位置するコーティング層と、を有し、
前記コーティング層は、前記基体の表面に形成され、膜養生剤からなる膜養生層と、前記膜養生層の表面または内部に存在する酸化チタン粉体とを含む、コンクリート成形体。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、膜養生剤の保護による長期的な湿潤養生効果を保持するとともに、コンクリートの表面への汚れ付着を抑制することができるコンクリート成形体の製造方法、およびコンクリート成形体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の一実施形態に掛かるコンクリート成形体の概略構成を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態によるコンクリート成形体の製造方法、およびコンクリート成形体について説明する。
なお、本実施の形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。
【0010】
[コンクリート成形体の製造方法]
本実施形態のコンクリート成形体の製造方法は、セメントと水とを含有するコンクリート組成物を打設する打設工程と、前記コンクリート組成物を硬化させてコンクリート成形体を得る養生工程とを有する。
各工程について、以下に、より詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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