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公開番号2024095262
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-10
出願番号2022212422
出願日2022-12-28
発明の名称画像形成装置
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人秀和特許事務所
主分類G03G 21/00 20060101AFI20240703BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】後回転期間にメンテナンス動作を実行する画像形成装置の画像形成の生産性を向上させることができる技術を提供する。
【解決手段】帯電部材の表面から像担持体の表面に現像剤を移動させるための第一の動作と、クリーニング部に現像剤を供給するための第二の動作と、を実行可能な画像形成装置において、像担持体の表面のうち第二の動作において現像剤が供給される領域は、現像剤が供給される直前に第一の動作において正規帯電極性に帯電した現像剤が帯電部材から像担持体へ移動するような静電気力を発生させる第二の電位差が形成された領域を含むことを特徴とする。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
回転する像担持体と、
前記像担持体と接触して帯電部を形成しながら回転する帯電部材であって、前記帯電部において前記像担持体の表面を帯電する帯電部材と、
前記帯電部材に帯電電圧を印加する帯電電圧印加部と、
前記帯電部材によって帯電された前記像担持体の表面を露光する露光ユニットと、
現像剤を担持し、現像部において前記像担持体と対向して前記像担持体の表面に現像剤を供給する現像剤担持体と、
前記現像剤担持体に現像電圧を印加する現像電圧印加部と、
転写部において前記像担持体の表面に供給された現像剤を被転写体に転写する転写部材と、
前記転写部材に転写電圧を印加する転写電圧印加部と、
前記像担持体の回転方向において前記転写部よりも下流かつ前記帯電部よりも上流に形成されるクリーニング部において、前記像担持体に当接するクリーニング部材と、
前記帯電電圧印加部と、前記現像電圧印加部と、前記転写電圧印加部と、を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記帯電電圧印加部を制御することによって、前記帯電部材の表面から前記像担持体の表面に現像剤を移動させるための第一の動作と、
前記帯電電圧印加部と、前記現像電圧印加部と、前記転写電圧印加部と、を制御することによって、前記クリーニング部に現像剤を供給するための第二の動作と、
を実行可能であり、
前記第一の動作において、
前記帯電部材と前記像担持体との間に、
現像剤の正規帯電極性とは反対の極性に帯電した現像剤が前記帯電部材から前記像担持体へ移動するような静電気力を発生させる第一の電位差と、
正規帯電極性に帯電した現像剤が前記帯電部材から前記像担持体へ移動するような静電気力を発生させる第二の電位差と、
を形成するように、前記帯電電圧印加部を制御し、
前記第二の動作において、
前記現像部において、前記像担持体の表面に現像剤を供給し、
前記転写部において、前記像担持体の表面に供給された前記現像剤に対して、前記正規帯電極性に帯電した現像剤が前記転写部材から前記像担持体に移動するような静電気力を発生させることで、前記クリーニング部に前記現像剤を供給するように、
前記帯電電圧印加部と、前記現像電圧印加部と、前記転写電圧印加部と、を制御し、
前記像担持体の表面のうち前記第二の動作において現像剤が供給される領域は、前記現像剤が供給される直前に前記第一の動作において前記第二の電位差が形成された領域を含むことを特徴とする画像形成装置。
続きを表示(約 2,100 文字)【請求項2】
回転する像担持体と、
前記像担持体と接触して帯電部を形成しながら回転する帯電部材であって、前記帯電部において前記像担持体の表面を帯電する帯電部材と、
前記帯電部材に帯電電圧を印加する帯電電圧印加部と、
前記帯電部材によって帯電された前記像担持体の表面を露光する露光ユニットと、
現像剤を担持し、現像部において前記像担持体と対向して前記像担持体の表面に現像剤を供給する現像剤担持体と、
前記現像剤担持体に現像電圧を印加する現像電圧印加部と、
転写部において前記像担持体の表面に供給された現像剤を被転写体に転写する転写部材
と、
前記転写部材に転写電圧を印加する転写電圧印加部と、
前記像担持体の回転方向において前記転写部よりも下流かつ前記帯電部よりも上流に形成されるクリーニング部において、前記像担持体に当接するクリーニング部材と、
前記帯電電圧印加部と、前記現像電圧印加部と、前記転写電圧印加部と、を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記帯電電圧印加部を制御することによって、前記帯電部材の表面から前記像担持体の表面に現像剤を移動させるための第一の動作と、
前記帯電電圧印加部と、前記現像電圧印加部と、前記転写電圧印加部と、を制御することによって、前記クリーニング部に現像剤を供給するための第二の動作と、
を実行可能であり、
前記第一の動作において、
前記帯電部材と前記像担持体との間に、
現像剤の正規帯電極性とは反対の極性に帯電した現像剤が前記帯電部材から前記像担持体へ移動するような静電気力を発生させる第一の電位差を形成する前記像担持体の第一の領域と、
正規帯電極性に帯電した現像剤が前記帯電部材から前記像担持体へ移動するような静電気力を発生させる第二の電位差を形成する前記像担持体の第二の領域と、
を形成するように、前記帯電電圧印加部を制御し、
前記第二の動作において、
前記現像部において、前記像担持体の表面に現像剤を供給し、
前記転写部において、前記像担持体の表面に供給された前記現像剤に対して、前記正規帯電極性に帯電した現像剤が前記転写部材から前記像担持体に移動するような静電気力を発生させることで、前記クリーニング部に前記現像剤を供給するように、
前記帯電電圧印加部と、前記現像電圧印加部と、前記転写電圧印加部と、を制御し、
前記像担持体の表面のうち前記第二の動作において現像剤が供給される第三の領域は、前記第一の動作で形成された前記第二の領域を含むことを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
前記像担持体の表面のうち前記第一の動作において前記第二の電位差が形成された領域は、最初に前記現像部を通過する際に、前記第二の動作において現像剤が供給される領域に含まれることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記像担持体の表面のうち前記第一の動作において前記第二の電位差が形成される領域は複数形成され、複数の前記領域の少なくとも一部は、前記第二の電位差が形成された後に最初に前記現像部を通過する際に、前記第二の動作において現像剤が供給される領域に含まれることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記第一の動作と前記第二の動作は、前記被転写体への画像の形成を行わない非画像形成時に実行されることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記第一の動作と前記第二の動作とが、それぞれの実行期間において互に重なる期間を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記第二の動作は、前記第一の動作において前記第一の電位差の形成と前記第二の電位差の形成とが交互に繰り返されている間に実行されることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記第一の動作において、
前記第一の電位差を形成する期間、及び前記第二の電位差を形成する期間は、前記帯電部材の周面の全域が前記像担持体の周面と接触する期間であって、前記帯電部材の1回転に対応する期間である
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記第一の動作において、
前記第二の電位差を形成する際に前記帯電電圧印加部が前記帯電部材に印加する電圧の大きさは、前記被転写体に画像を形成する画像形成時において前記帯電電圧印加部が前記帯電部材に印加する電圧の大きさと同じである
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記第一の動作において、
前記第一の電位差を形成する際に、前記帯電電圧印加部は前記帯電部材に電圧を印加しない
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、記録材に画像を形成する画像形成装置に関するものである。
続きを表示(約 3,300 文字)【背景技術】
【0002】
電子写真方式を用いた画像形成装置では、感光ドラム等の像担持体上に形成した静電潜像を現像することによって像担持体上にトナー像(現像剤像)を形成し、記録材等へ転写する。一方で、トナー像を転写後に像担持体上に残留したトナーはクリーニングブレード等に代表されるクリーニング部材によって除去され、次回の画像形成動作に備えるための各種メンテナンス動作が実施される(以降、この動作期間を後回転期間と呼ぶ)。
【0003】
後回転期間に行われる動作としては、例えば、特許文献1には、トナーパージと呼ばれるトナー(現像剤)の吐出し動作が開示される。これはクリーニング部材と像担持体との当接部にトナーを送り込む動作である。また、特許文献2には、帯電ローラのクリーニング動作が開示される。帯電ローラに付着した現像剤等の付着物を像担持体に転移させ、現像部やクリーニング部等で回収する動作(以下、帯電ローラクリーニングと呼ぶ)である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015-230474号公報
特開2003-302816号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したトナーパージや帯電ローラクリーニングといったメンテナンス動作は、その動作に要する時間や、その動作の効果の如何が画像形成装置の画像形成の生産性に影響を与える。
【0006】
本発明は、後回転期間にメンテナンス動作を実行する画像形成装置の画像形成の生産性を向上させることができる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の画像形成装置は、
回転する像担持体と、
前記像担持体と接触して帯電部を形成しながら回転する帯電部材であって、前記帯電部において前記像担持体の表面を帯電する帯電部材と、
前記帯電部材に帯電電圧を印加する帯電電圧印加部と、
前記帯電部材によって帯電された前記像担持体の表面を露光する露光ユニットと、
現像剤を担持し、現像部において前記像担持体と対向して前記像担持体の表面に現像剤を供給する現像剤担持体と、
前記現像剤担持体に現像電圧を印加する現像電圧印加部と、
転写部において前記像担持体の表面に供給された現像剤を被転写体に転写する転写部材と、
前記転写部材に転写電圧を印加する転写電圧印加部と、
前記像担持体の回転方向において前記転写部よりも下流かつ前記帯電部よりも上流に形成されるクリーニング部において、前記像担持体に当接するクリーニング部材と、
前記帯電電圧印加部と、前記現像電圧印加部と、前記転写電圧印加部と、を制御する制
御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記帯電電圧印加部を制御することによって、前記帯電部材の表面から前記像担持体の表面に現像剤を移動させるための第一の動作と、
前記帯電電圧印加部と、前記現像電圧印加部と、前記転写電圧印加部と、を制御することによって、前記クリーニング部に現像剤を供給するための第二の動作と、
を実行可能であり、
前記第一の動作において、
前記帯電部材と前記像担持体との間に、
現像剤の正規帯電極性とは反対の極性に帯電した現像剤が前記帯電部材から前記像担持体へ移動するような静電気力を発生させる第一の電位差と、
正規帯電極性に帯電した現像剤が前記帯電部材から前記像担持体へ移動するような静電気力を発生させる第二の電位差と、
を形成するように、前記帯電電圧印加部を制御し、
前記第二の動作において、
前記現像部において、前記像担持体の表面に現像剤を供給し、
前記転写部において、前記像担持体の表面に供給された前記現像剤に対して、前記正規帯電極性に帯電した現像剤が前記転写部材から前記像担持体に移動するような静電気力を発生させることで、前記クリーニング部に前記現像剤を供給するように、
前記帯電電圧印加部と、前記現像電圧印加部と、前記転写電圧印加部と、を制御し、
前記像担持体の表面のうち前記第二の動作において現像剤が供給される領域は、前記現像剤が供給される直前に前記第一の動作において前記第二の電位差が形成された領域を含むことを特徴とする。
上記課題を解決するために、本発明の画像形成装置は、
回転する像担持体と、
前記像担持体と接触して帯電部を形成しながら回転する帯電部材であって、前記帯電部において前記像担持体の表面を帯電する帯電部材と、
前記帯電部材に帯電電圧を印加する帯電電圧印加部と、
前記帯電部材によって帯電された前記像担持体の表面を露光する露光ユニットと、
現像剤を担持し、現像部において前記像担持体と対向して前記像担持体の表面に現像剤を供給する現像剤担持体と、
前記現像剤担持体に現像電圧を印加する現像電圧印加部と、
転写部において前記像担持体の表面に供給された現像剤を被転写体に転写する転写部材と、
前記転写部材に転写電圧を印加する転写電圧印加部と、
前記像担持体の回転方向において前記転写部よりも下流かつ前記帯電部よりも上流に形成されるクリーニング部において、前記像担持体に当接するクリーニング部材と、
前記帯電電圧印加部と、前記現像電圧印加部と、前記転写電圧印加部と、を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記帯電電圧印加部を制御することによって、前記帯電部材の表面から前記像担持体の表面に現像剤を移動させるための第一の動作と、
前記帯電電圧印加部と、前記現像電圧印加部と、前記転写電圧印加部と、を制御することによって、前記クリーニング部に現像剤を供給するための第二の動作と、
を実行可能であり、
前記第一の動作において、
前記帯電部材と前記像担持体との間に、
現像剤の正規帯電極性とは反対の極性に帯電した現像剤が前記帯電部材から前記像担
持体へ移動するような静電気力を発生させる第一の電位差を形成する前記像担持体の第一の領域と、
正規帯電極性に帯電した現像剤が前記帯電部材から前記像担持体へ移動するような静電気力を発生させる第二の電位差を形成する前記像担持体の第二の領域と、
を形成するように、前記帯電電圧印加部を制御し、
前記第二の動作において、
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、後回転期間にメンテナンス動作を実行する画像形成装置の画像形成の生産性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
画像形成装置の概略断面図
画像形成装置のシステム構成図
画像形成部の詳細を説明した構成図
実施例1の動作を説明したタイミングチャート
実施例2の動作を説明したタイミングチャート
実施例3の動作を説明したタイミングチャート
実施例1、2における電圧印加構成の模式図
実施例3における電圧印加構成の模式図
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。すなわち、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。
(【0011】以降は省略されています)

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