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公開番号
2024093437
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-07-09
出願番号
2022209814
出願日
2022-12-27
発明の名称
触媒、ベンゼンの酸化方法、及び、ベンゼン酸化誘導体の製造方法
出願人
ENEOS株式会社
,
国立大学法人神戸大学
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
B01J
29/46 20060101AFI20240702BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】ベンゼンからフェノール、ヒドロキノン又はp-ベンゾキノン等のベンゼン酸化誘導体を簡便且つ効率的に製造するのに有用な新規な触媒を提供すること。
【解決手段】結晶性アルミノシリケートを含む担体と、当該担体に担持された担持金属とを有し、担持金属がセリウム及び銅を含有する、触媒。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
結晶性アルミノシリケートを含む担体と、当該担体に担持された担持金属とを有し、
前記担持金属がセリウム及び銅を含有する、触媒。
続きを表示(約 580 文字)
【請求項2】
前記銅の含有量が、触媒の全量を基準として0.1~3.0質量%である、請求項1に記載の触媒。
【請求項3】
前記担持金属におけるセリウム/銅の原子数比が0.01~1.0である、請求項1に記載の触媒。
【請求項4】
前記結晶性アルミノシリケートがペンタシル型ゼオライトである、請求項1に記載の触媒。
【請求項5】
前記結晶性アルミノシリケートがMFI型ゼオライトである、請求項1に記載の触媒。
【請求項6】
前記MFI型ゼオライトにおけるケイ素/アルミニウムの原子数比が10~75である、請求項5に記載の触媒。
【請求項7】
ベンゼンからフェノール、ヒドロキノン及びp-ベンゾキノンのうちの少なくとも一種を製造するために用いられる、請求項1に記載の触媒。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか一項に記載の触媒とベンゼンとを酸素の存在下で接触させる、ベンゼンの酸化方法。
【請求項9】
請求項1~7のいずれか一項に記載の触媒とベンゼンとを酸素の存在下で接触させることで前記ベンゼンを酸化させ、フェノール、ヒドロキノン及びp-ベンゾキノンのうちの少なくとも一種を生成する工程を含む、フェノール、ヒドロキノン又はp-ベンゾキノンの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、触媒、ベンゼンの酸化方法、及び、ベンゼン酸化誘導体の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
フェノール及びその誘導体であるヒドロキノン、並びにp-ベンゾキノン等のベンゼン酸化誘導体は、幅広い分野で有用な基礎化学物質である。従来、これらの化合物は、ベンゼンを原料として製造されている。
【0003】
ベンゼンからフェノールを製造する方法としては、クメン法が広く知られている。クメン法は、ベンゼンとプロピレンとを反応させてクメンを製造し、クメンを酸化してクメンヒドロペルオキシドを製造した後、これを酸で転位させてフェノールを製造するという3つのステップを含む合成方法である。また、クメン法では、副生成物としてアセトンが生成する。
【0004】
また、p-ベンゾキノンを製造する方法としては、フェノール又はヒドロキノンを触媒存在下で酸化する方法が知られている(例えば、特許文献1~3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開昭58-128335号公報
特開昭54-48726号公報
特開平3-287557号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そもそもベンゼンは極めて安定な化合物であることから、直接酸素を導入して他の化合物を製造することは困難であることが多い。例えば、上述した従来の方法によりベンゼンを原料として、フェノール、ヒドロキノン又はp-ベンゾキノンを製造する場合、少なくともベンゼンからフェノールを製造する工程が必要であり、それに加えてフェノールからヒドロキノンを製造する工程、又は、フェノールもしくはヒドロキノンからp-ベンゾキノンを製造する工程が必要となる。この場合、反応が多段階となることから、各反応を行うための設備の準備及び各反応に応じた触媒の準備等が必要であり、目的物を簡便且つ効率的に製造することが困難である。更に、上記方法では反応に大量の酸が必要であったり、エネルギー消費が大きかったりといった問題がある。そのため、ベンゼンからフェノール、ヒドロキノン又はp-ベンゾキノンを簡便且つ効率的に製造できる方法の開発が求められている。
【0007】
本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、ベンゼンからフェノール、ヒドロキノン又はp-ベンゾキノン等のベンゼン酸化誘導体を簡便且つ効率的に製造するのに有用な新規な触媒、それを用いたベンゼンの酸化方法、及び、フェノール、ヒドロキノン又はp-ベンゾキノン等のベンゼン酸化誘導体の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本開示は、以下の触媒、ベンゼンの酸化方法、及び、ベンゼン酸化誘導体の製造方法を提供する。
【0009】
[1]結晶性アルミノシリケートを含む担体と、当該担体に担持された担持金属とを有し、上記担持金属がセリウム及び銅を含有する、触媒。
[2]上記銅の含有量が、触媒の全量を基準として0.1~3.0質量%である、上記[1]に記載の触媒。
[3]上記担持金属におけるセリウム/銅の原子数比が0.01~1.0である、上記[1]又は[2]に記載の触媒。
[4]上記結晶性アルミノシリケートがペンタシル型ゼオライトである、上記[1]~[3]のいずれかに記載の触媒。
[5]上記結晶性アルミノシリケートがMFI型ゼオライトである、上記[1]~[4]のいずれかに記載の触媒。
[6]上記MFI型ゼオライトにおけるケイ素/アルミニウムの原子数比が10~75である、上記[5]に記載の触媒。
[7]ベンゼンからフェノール、ヒドロキノン及びp-ベンゾキノンのうちの少なくとも一種を製造するために用いられる、上記[1]~[6]のいずれかに記載の触媒。
[8]上記[1]~[7]のいずれかに記載の触媒とベンゼンとを酸素の存在下で接触させる、ベンゼンの酸化方法。
[9]上記[1]~[7]のいずれかに記載の触媒とベンゼンとを酸素の存在下で接触させることで上記ベンゼンを酸化させ、フェノール、ヒドロキノン及びp-ベンゾキノンのうちの少なくとも一種を生成する工程を含む、フェノール、ヒドロキノン又はp-ベンゾキノンの製造方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ベンゼンからフェノール、ヒドロキノン又はp-ベンゾキノン等のベンゼン酸化誘導体を簡便且つ効率的に製造するのに有用な新規な触媒、それを用いたベンゼンの酸化方法、及び、フェノール、ヒドロキノン又はp-ベンゾキノン等のベンゼン酸化誘導体の製造方法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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