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公開番号2024092138
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-08
出願番号2022207856
出願日2022-12-26
発明の名称熱交換器、空気調和機および電気機器
出願人三菱電機株式会社
代理人弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
主分類F28F 19/02 20060101AFI20240701BHJP(熱交換一般)
要約【課題】熱交換器において、結露水を要因としたアルミニウム配管の腐食を抑制する。
【解決手段】熱交換器1は、ヘッダ管2および扁平管3、を備えたものである。ヘッダ管2および扁平管3は、アルミニウム又はアルミニウム合金からなり、内部に冷媒が流通する配管である。アルミニウム又はアルミニウム合金からなるこれらの配管のうち、熱交換器1で生じる結露水が接触する箇所には、キレート樹脂からなる保護カバー10が備えられている。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
アルミニウム又はアルミニウム合金からなり、内部に冷媒が流通する配管、を備えた熱交換器であって、
前記配管のうち、熱交換器で生じる結露水が接触する箇所には、キレート樹脂からなる防食手段が備えられていることを特徴とする熱交換器。
続きを表示(約 550 文字)【請求項2】
前記キレート樹脂は、イミノ二酢酸型、ポリアミン型またはアミノリン酸型であることを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
【請求項3】
前記配管には、ヘッダ管および扁平管が含まれ、
前記防食手段は、前記扁平管に設けられたフィンと前記ヘッダ管との間に設置された保護カバーとして構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の熱交換器。
【請求項4】
前記保護カバーは、吸水性および保水性を有する部材の内部にキレート樹脂を配置することで構成されていることを特徴とする請求項3に記載の熱交換器。
【請求項5】
請求項1または請求項2に記載の熱交換器と、
前記熱交換器で生じる結露水を受けるドレンパンと、
を備え、
前記ドレンパンはキレート樹脂からなる、あるいは、前記ドレンパンの表面にはキレート樹脂によるコーティングが施されていることを特徴とする空気調和機。
【請求項6】
請求項1または請求項2に記載の熱交換器と、
前記熱交換器に接続される、銅製配管と、
を備え、
前記銅製配管には、キレート樹脂からなる防食手段が備えられていることを特徴とする電気機器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、熱交換器、空気調和機および電気機器に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
熱交換器の低コスト化および軽量化には、従来の銅製配管からアルミニウムを母材とした配管への代替が有効である。アルミニウム配管を用いた熱交換器においては、腐食への対策が必要である。特許文献1には、水を主成分とした冷媒の流路にアルミニウム配管を用いる熱交換器において、アルミニウム配管の腐食を防止する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-32198号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に示される技術は、アルミニウム配管の内部における腐食を防止する技術である。アルミニウム配管の腐食としては、熱交換器で生じる結露水を要因とした、アルミニウム配管の外部での腐食も想定され得る。特許文献1に開示された技術では、結露水を要因としたアルミニウム配管の腐食を抑制することはできない。
【0005】
本開示は、このような課題を解決するためになされたものである。本開示の目的は、結露水を要因としたアルミニウム配管の腐食を抑制することができる熱交換器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る熱交換器は、アルミニウム又はアルミニウム合金からなり、内部に冷媒が流通する配管、を備えた熱交換器であって、前記配管のうち、熱交換器で生じる結露水が接触する箇所には、キレート樹脂からなる防食手段が備えられていることを特徴とするものである。
本開示に係る空気調和機は、上記のように構成された熱交換器と、前記熱交換器で生じる結露水を受けるドレンパンと、を備える空気調和機であって、前記ドレンパンはキレート樹脂からなる、あるいは、前記ドレンパンの表面にはキレート樹脂によるコーティングが施されていることを特徴とするものである。
本開示に係る電気機器は、上記のように構成された熱交換器と、前記熱交換器に接続される、銅製配管と、を備える電気機器であって、前記銅製配管には、キレート樹脂からなる防食手段が備えられていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0007】
本開示に係る熱交換器によれば、結露水を要因としたアルミニウム配管の腐食を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施の形態1に係る熱交換器の構造を示す模式図である。
実施の形態1に係る熱交換器の扁平管の構造の一例を示す図である。
実施の形態1に係る熱交換器に用いられるキレート樹脂の化学構造を示す図である。
キレート樹脂による金属イオンの捕捉の原理を説明する図である。
実施の形態1に係る熱交換器に備えられた防食手段の構成例を示す図である。
実施の形態1に係る熱交換器が蒸発器として用いられた場合における保護カバーの設置場所を説明する図である。
実施の形態1に係る熱交換器が凝縮器として用いられた場合における保護カバーの設置場所を説明する図である。
実施の形態1に係る空気調和機の構造を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示に係る熱交換器を実施するための形態について添付の図面を参照しながら説明する。各図において、同一又は相当する部分には同一の符号を付して、重複する説明は適宜に簡略化又は省略する。以下の説明においては便宜上、図示の状態を基準に各構造の位置関係を表現することがある。なお、本開示は以下の実施の形態に限定されることなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲において、各実施の形態の自由な組み合わせ、各実施の形態の任意の構成要素の変形、又は各実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
【0010】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る熱交換器1の構造を示す模式図である。図1においては、一例として、PFC熱交換器の例を示している。図1に示すように、熱交換器1は、一対のヘッダ管2と、複数の扁平管3と、を備えている。また、扁平管3には、フィン4が設けられている。
(【0011】以降は省略されています)

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