TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024090182
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-04
出願番号2022205901
出願日2022-12-22
発明の名称釣竿
出願人グローブライド株式会社
代理人個人,個人
主分類A01K 87/00 20060101AFI20240627BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】中実状の穂先竿を管状の穂持竿に嵌入した穂先竿杆を有する釣竿において、穂先竿と穂持竿との境界部分で凹凸や皺が生じることなく補強され、撓み性が良好な釣竿を提供する。
【解決手段】本発明の釣竿は、中実状の穂先竿12を管状の穂持竿15に嵌入して構成される穂先竿杆10を有し、穂先竿12と穂持竿15の継合部17を覆うように補強層を形成している。補強層は、ガラスクロスに樹脂フィルムを積層し、樹脂フィルムをガラスクロスに熱溶着することで形成された帯状部材35Aを螺旋状に巻回することで構成されており、帯状部材は、樹脂含浸量が70wt%以上であることを特徴とする。
【選択図】 図4
特許請求の範囲【請求項1】
中実状の穂先竿を管状の穂持竿に嵌入して構成される穂先竿杆を有し、前記穂先竿と穂持竿の継合部を覆うように補強層を形成した釣竿において、
前記補強層は、ガラスクロスに樹脂フィルムを積層し、前記樹脂フィルムを前記ガラスクロスに熱溶着することで形成された帯状部材を螺旋状に巻回することで構成されており、
前記帯状部材は、樹脂含浸量が70wt%以上であることを特徴とする釣竿。
続きを表示(約 360 文字)【請求項2】
前記帯状部材は、ガラス繊維が平織りされたものであることを特徴とする請求項1に記載の釣竿。
【請求項3】
前記ガラス繊維の指向方向は、巻回される穂先竿杆の軸長方向に対して、傾斜する方向であることを特徴とする請求項2に記載の釣竿。
【請求項4】
前記帯状部材は、幅が4mm~6mmであり、重ね代を1mm~2mmにして螺旋状に巻回されていることを特徴とする請求項1に記載の釣竿。
【請求項5】
前記穂持竿の継合部における外径は、1.5mm~2.5mmであることを特徴とする請求項1に記載の釣竿。
【請求項6】
前記継合部の領域は、前記帯状部材が巻回して硬化された後、研磨、塗装によって平滑化されていることを特徴とする請求項1に記載の釣竿。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、中実状の穂先竿を管状の穂持竿に嵌入した穂先竿杆を備えた釣竿に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、釣竿の穂先竿杆として、中実状の穂先竿を管状の穂持竿に嵌入し、両者を接着によって固定したものが知られている。前記穂先竿と穂持竿は、両者を接合した際に、必然的に段差が生じると共に大きく撓んだ際に接合部分でクラック等が生じるため、例えば、特許文献1に開示されているように、接合箇所を補強することが行なわれている。
具体的な補強態様として、穂先竿と穂持竿の接合領域に、強化繊維プリプレグ及び/又は強化繊維テープを巻回することで補強層を形成している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2000-245307号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記した補強層は、強化繊維プリプレグによって構成されるが、特許文献1には、その強化繊維プリプレグの構成については具体的に記載されていない。通常、プリプレグの強化繊維は炭素繊維が用いられており、これに樹脂を含浸して一方向に引き揃えたシート状にした汎用性のあるもの(UDシート;樹脂含浸量は20~40wt%)が用いられ、巻回作業がし易いように、前記特許文献1の図5(F)に見られるように、強化繊維の指向方法は軸方向とされている。
【0005】
しかし、実際に上記したUDシートによる強化繊維プリプレグシートを巻回し、これを硬化させると、樹脂フローして隣接配置された強化繊維間で割れやクラックが生じ、十分な補強効果が得られないことが見出された。また、樹脂含浸量が少ないため、完成した穂先竿杆の接合部分を拡大すると、樹脂未含浸部が生じている個所が存在しており、したがって安定した強度が得られないとともに、表面に凹凸や皺が発生しており(特に、強化繊維プリプレグシートでは、段差部分で凹凸や皺が生じ易い)、外観の低下が見られた。さらに、軸長方向に炭素繊維を引き揃えた強化繊維プリプレグや強化繊維テープでは、弾性が大きすぎてしまい(曲げ剛性が高くなる)、穂先竿杆全体がしなやかに湾曲することが阻害されてしまう。
【0006】
本発明は、上記した問題に基づいてなされたものであり、中実状の穂先竿を管状の穂持竿に嵌入した穂先竿杆を有する釣竿において、穂先竿と穂持竿との境界部分で凹凸や皺が生じることなく補強され、撓み性が良好な釣竿を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記した目的を達成するために、本発明は、中実状の穂先竿を管状の穂持竿に嵌入して構成される穂先竿杆を有し、前記穂先竿と穂持竿の継合部を覆うように補強層を形成した釣竿において、前記補強層は、ガラスクロスに樹脂フィルムを積層し、前記樹脂フィルムを前記ガラスクロスに熱溶着することで形成された帯状部材を螺旋状に巻回することで構成されており、前記帯状部材は、樹脂含浸量が70wt%以上であることを特徴とする。
【0008】
上記した構成の穂先竿杆を備えた釣竿によれば、穂先竿杆に巻回される補強層により、中実状の穂先竿と管状の穂持竿との継合部に対する割れや裂けが防止される。前記補強層は、ガラスクロスに樹脂フィルムを積層し、樹脂フィルムを加熱、圧着することで形成された帯状部材を螺旋状に巻回して構成されるため、穂先竿と穂持竿の継合部分で生じる段差に追従し易くなり、隙間が生じることが抑制される。このため、補強層に凹凸が生じたり、皺が生じることが抑制される。また、帯状部材は、ガラスクロスに樹脂フィルムを積層して熱溶着で一体化することから、樹脂含浸量を70wt%以上に構成し易くなる。この場合、帯状部材の樹脂含浸量が70wt%以上になることで巻回作業がし易くなり、帯状部材を加熱、硬化した際、ガラス繊維が樹脂の内部に埋没し、継合部の領域に樹脂が潤沢に供給されるようになる。これにより、継合部に段差や皺ができ難く、継合部の調子が軟らかい穂先竿杆が得られる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、中実状の穂先竿を管状の穂持竿に嵌入した穂先竿杆を有する釣竿において、穂先竿と穂持竿との境界部分で凹凸や皺が生じることなく補強されて、撓み性が良好な釣竿が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明に係る釣竿の一実施形態を示す図。
穂先竿杆の構成を示す図であり、(a)は穂持竿と穂先竿の継合前の状態を示す図、(b)は穂持竿と穂先竿の継合状態を示す図。
(a)は、穂持竿と穂先竿の継合領域に巻回される補強層(帯状部材)を構成するガラス繊維強化シートの一例を示す図、(b)は、積層構造を示す断面図。
穂持竿と穂先竿の継合領域に帯状部材を巻回する状態を示す図。
(a)は、穂持竿と穂先竿の継合領域に帯状部材を巻回した状態を示す図、(b)は、その断面図。
(a)は、帯状部材を巻回した後、PPテープを巻回し、帯状部材を加熱硬化した状態を示す図、(b)は、(a)の状態で巻回されたPPテープを剥がした状態を示す図。
帯状部材の変形例を示す図。
穂持竿と穂先竿の継合領域に巻回された帯状部材を熱硬化した後に得られる補強層を示した断面図。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
蠅捕獲器
9日前
個人
防護柵
24日前
個人
遠投コマセ籠
10日前
個人
多機能の除草具
13日前
個人
イカ釣り用ヤエン
1か月前
個人
釣り用ルアー
10日前
個人
動物用ケージ
1か月前
井関農機株式会社
作業車両
3日前
井関農機株式会社
作業車両
24日前
個人
アスパラガスの栽培方法
18日前
井関農機株式会社
収穫作業車両
27日前
井関農機株式会社
収穫作業車両
3日前
井関農機株式会社
歩行型管理機
18日前
井関農機株式会社
歩行型管理機
18日前
井関農機株式会社
歩行型管理機
1か月前
株式会社総合園芸
植木鉢
3日前
個人
ウナギ目仔魚形質測定装置
19日前
井関農機株式会社
歩行型管理機
1か月前
井関農機株式会社
作業車両
17日前
株式会社オーツボ
海苔箱船
17日前
株式会社シマノ
釣糸ガイド
3日前
井関農機株式会社
作業車両
1か月前
井関農機株式会社
作業車両
6日前
個人
除草方法
20日前
井関農機株式会社
電動散布機
6日前
井関農機株式会社
コンバイン
5日前
井関農機株式会社
施肥作業機
5日前
松山株式会社
農作業機
20日前
松山株式会社
農作業機
24日前
井関農機株式会社
コンバイン
3日前
株式会社フェニックス
魚釣り用リール
3日前
株式会社アテックス
歩行型斜面草刈機
27日前
個人
カラス捕獲具
10日前
個人
穴堀具
24日前
井関農機株式会社
歩行型管理機
1か月前
株式会社下川精工
動物用歯ブラシ
10日前
続きを見る