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公開番号2024089389
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-03
出願番号2022204729
出願日2022-12-21
発明の名称建設機械
出願人コベルコ建機株式会社
代理人弁理士法人前田特許事務所
主分類F01P 5/02 20060101AFI20240626BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】械室内の冷却風の排出を効率的に行うことで冷却風排出用の開口を不要とし、機械室からの騒音を防止する。
【解決手段】エンジン20を収容する機械室10と、機械室に隣接し、尿素タンク30を収容する尿素タンク室9と、機械室を通ってエンジンの周囲を冷却する第1空気流路W1と、尿素タンク室を通って尿素タンクの周囲を冷却する第2空気流路W2と、第1空気流路におけるエンジンよりも上流に配置された第1冷却ファン21と、第2空気流路における尿素タンクよりも下流、かつ、第1空気流路及び第2空気流路が合流する合流位置又は該合流位置よりも下流に配置された第2冷却ファン22と、を備える。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
エンジンを収容する機械室と、
前記機械室に隣接し、尿素タンクを収容する尿素タンク室と、
前記機械室を通って前記エンジンの周囲を冷却する第1空気流路と、
前記尿素タンク室を通って前記尿素タンクの周囲を冷却する第2空気流路と、
前記第1空気流路における前記エンジンよりも上流に配置された第1冷却ファンと、
前記第2空気流路における前記尿素タンクよりも下流、かつ、前記第1空気流路及び前記第2空気流路が合流する合流位置又は該合流位置よりも下流に配置された第2冷却ファンと、
を備えることを特徴とする建設機械。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
前記第2冷却ファンは、前記第1空気流路における前記エンジンよりも下流に配置され、
前記第1冷却ファン及び前記第2冷却ファンが、前記第1空気流路において直列的に配置されることを特徴とする請求項1に記載の建設機械。
【請求項3】
前記第2冷却ファンは、前記機械室の上部を覆うボンネットの、前記第1空気流路の下流側側面に配置されることを特徴とする請求項1に記載の建設機械。
【請求項4】
前記第2空気流路を構成するダクトを備え、該ダクトの下流側排気口は前記第2冷却ファンの上流側に隣接し、該ダクトの上流側吸気口は前記尿素タンク室に接続されることを特徴とする請求項1に記載の建設機械。
【請求項5】
前記第2冷却ファンは、前記機械室内の空気を排気用開口から外部へ排出する正回転と、外気を前記排気用開口から前記機械室内へ取り込む逆回転と、を切り換え可能に構成された電動駆動のファンであることを特徴とする請求項1に記載の建設機械。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、建設機械に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
油圧ショベル等の建設機械には、上部旋回体の旋回フレーム上に、エンジン、油圧ポンプ等が収容される機械室が設けられている。機械室には、各種の冷媒を冷却する熱交換装置が備えられる。熱交換装置は、冷却風を発生させるための冷却ファンを有する。機械室内の冷却風による圧力上昇によって冷却風量が低下するのを防ぐため、従来の建設機械は、機械室外周の各部位(例えばボンネット)に、多数の排気開口を設ける必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-291711号公報
特開2007-211613号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
排気開口を設けるとエンジンの直達音が放出されるため、排気開口に二重ダクトを設けるなどして、騒音を低減する対策が必要であり、コストアップやボンネット等の大型化を招くことが問題である。このように、機械室内の排風の効率化は、従来からの課題である。
【0005】
機械室に複数の冷却ファンを備えた建設機械は知られている。例えば特許文献1には、2つの冷却ファンを備え、ファンの騒音の影響を低減させる建設機械が開示されている。特許文献1の建設機械は、インタークーラ側の冷却風とオイルクーラ側の冷却風が1箇所の開口から排風されるように構成されている。しかしながら、この2つの冷却風の流路は直交するため、圧力損失が生じるおそれがあり、その圧力損失によりインタークーラやオイルクーラが効率的に冷却できない懸念がある。
【0006】
特許文献2には、エンジン室とポンプ室に、それぞれファンを備えた建設機械が開示されている。しかしながら、特許文献2では、エンジン室とポンプ室は隔壁により仕切られるため、ファンはエンジン室とポンプ室それぞれに対して冷却風を送るものであり、エンジン室からの冷却風の排出を効率化するものではない。また、隔壁を設けたことで、エンジン室の排風のための開口をエンジンの直上に設ける必要があり、開口からエンジンの直達音が放出され、騒音が増大する懸念がある。
【0007】
この発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、機械室内の冷却風の排出を効率的に行うことで冷却風排出用の開口を不要とし、機械室からの騒音を防止することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するために、本発明に係る建設機械では、第1冷却ファンによる冷却風の排出を促進させることが可能な位置に第2冷却ファンを備えた。
【0009】
具体的に、第1の発明は、エンジンを収容する機械室と、前記機械室に隣接し、尿素タンクを収容する尿素タンク室と、前記機械室を通って前記エンジンの周囲を冷却する第1空気流路と、前記尿素タンク室を通って前記尿素タンクの周囲を冷却する第2空気流路と、前記第1空気流路における前記エンジンよりも上流に配置された第1冷却ファンと、前記第2空気流路における前記尿素タンクよりも下流、かつ、前記第1空気流路及び前記第2空気流路が合流する合流位置又は該合流位置よりも下流に配置された第2冷却ファンと、を備えることを特徴とする。
【0010】
上記の構成によれば、第2冷却ファンを第1空気流路及び第2空気流路が合流する合流位置又は該合流位置よりも下流に配置することで、第2冷却ファンが第1空気流路を通る冷却風の排出を促進させ、機械室内を効率的に冷却できる。これにより、第1空気流路の排風を促すための開口を機械室のボンネット等に別途設ける必要がなく、機械室からの騒音を低減できる。また、第2冷却ファンは、尿素タンク室の冷却機能も兼ねるため、尿素水のオーバーヒートを防ぐことも可能となる。
(【0011】以降は省略されています)

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