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公開番号2024089335
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-03
出願番号2022204631
出願日2022-12-21
発明の名称内燃機関
出願人カワサキモータース株式会社
代理人弁理士法人有古特許事務所
主分類F01L 13/08 20060101AFI20240626BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】内燃機関の始動性を向上させる装置を提供する。
【解決手段】内燃機関は、クランクシャフト31と、第1気筒7と第2気筒8と、回転始動時において、第1気筒と第2気筒とを回転始動後よりも減圧し、且つ、第1気筒の減圧量に比べて第2気筒の減圧量を大きくするデコンプ装置と、を備える。第1気筒と第2気筒との燃焼室を外部に対して開放及び遮断する複数のバルブを備え、デコンプ装置は、内燃機関の圧縮行程において、第1気筒の開放期間に比べて、第2気筒の開放期間を大きくするように、複数のバルブを駆動する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
クランクシャフトと、
第1気筒と第2気筒と、
回転始動時において、前記第1気筒と前記第2気筒とを回転始動後よりも減圧し、且つ、前記第1気筒の減圧量に比べて前記第2気筒の減圧量を大きくするデコンプ装置と、を備える内燃機関。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記第1気筒と前記第2気筒との燃焼室を外部に対して開放及び遮断する複数のバルブを備え、
前記デコンプ装置は、前記内燃機関の圧縮行程において、前記第1気筒の開放期間に比べて、前記第2気筒の開放期間を大きくするように、前記複数のバルブを駆動する、請求項1に記載の内燃機関。
【請求項3】
前記第1気筒と前記第2気筒との燃焼室を外部に対して開放及び遮断する複数のバルブと、
所定の軸回りに回転されて前記複数のバルブに駆動力を与える複数のカムと、を備え、
前記デコンプ装置は、
前記第1気筒と前記第2気筒とに個別に対応して配置され、前記複数のカムの内方に位置する基準位置と、前記基準位置から前記複数のカムの外周面より外方に向けて突出する突出位置との間でシフト可能に構成された複数のデコンプ体と、
前記クランクシャフトの回転数に応じて、前記複数のデコンプ体を前記基準位置と前記突出位置との間でシフトさせるシフターと、を有する、請求項1又は2に記載の内燃機関。
【請求項4】
前記複数のデコンプ体のうち、前記第2気筒に対応して配置されたデコンプ体の数が、前記複数のデコンプ体のうち、前記第1気筒に対応して配置されたデコンプ体の数よりも多い、請求項3に記載の内燃機関。
【請求項5】
前記複数のカムは、前記第2気筒に対応して配置された一対のカムを含み、
前記複数のデコンプ体は、前記一対のカムに対応して配置された一対のデコンプ体を含む、請求項4に記載の内燃機関。
【請求項6】
前記一対のデコンプ体は、前記一対のカムの互いに異なる外周面の位置において、前記一対のカムの前記外周面より前記一対のカムの内方に退避可能に配置されている、請求項5に記載の内燃機関。
【請求項7】
前記複数のデコンプ体は、同一構造を有する、請求項3に記載の内燃機関。
【請求項8】
全ての前記デコンプ体と、前記全ての前記デコンプ体に対応する全ての前記複数のカムと、が取り付けられた単一のカムシャフトを備える、請求項3に記載の内燃機関。
【請求項9】
前記内燃機関の回転始動時と、前記内燃機関の回転始動後とで、前記第2気筒内の燃焼状態を異ならせるように、前記燃焼状態を制御する制御装置を更に備える、請求項1又は2に記載の内燃機関。
【請求項10】
前記デコンプ装置は、
前記複数のカムが取り付けられた筒体であるカムシャフトと、
前記カムシャフトの内部に挿通され、前記カムシャフトの軸回りに前記カムシャフトと個別に回転自在に軸支されて、前記デコンプ体をシフトさせるための外力を前記複数のデコンプ体に付与するデコンプシャフトと、を有し、
前記カムシャフトは、前記複数のカムのうち、隣接する2つのカムの間に位置して前記デコンプシャフトを回転自在に軸支するシャフト支持部を有する、請求項3に記載の内燃機関。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、デコンプ装置を備える内燃機関に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、内燃機関をクランキングさせて始動するために必要なトルクを低減するデコンプ装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2007-255272号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
内燃機関を始動させる際、例えば、始動用モータが用いられる。この場合、始動用モータのトルクが十分でないと、内燃機関の始動性が低下する。また、内燃機関の設計条件や使用状況によって、始動開始時間の更なる短縮化が求められる場合がある。
【0005】
そこで本開示は、内燃機関の始動性を向上させることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る内燃機関は、クランクシャフトと、第1気筒と第2気筒と、回転始動時において、前記第1気筒と前記第2気筒とを回転始動後よりも減圧し、且つ、前記第1気筒の減圧量に比べて前記第2気筒の減圧量を大きくするデコンプ装置と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本開示の一態様によれば、内燃機関の始動性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態に係る車両の概要図である。
図2は、図1の内燃機関のカムシャフトの軸方向から見た部分断面図である。
図3は、図2のデコンプシャフトの外観図である。
図4は、図2のカムシャフトの外観図である。
図5は、図2のカムシャフトとデコンプシャフトとの断面図である。
図6は、図1のクランクシャフトの低速回転時のウェイトの状態を示す図である。
図7は、図1のクランクシャフトの高速回転時のウェイトの状態を示す図である。
図8は、図4の第3カム及びデコンプ体の拡大断面図である。
図9は、図4の第4カム及びデコンプ体の拡大断面図である。
図10は、図4のデコンプ動作中におけるデコンプ体の拡大断面図である。
図11は、図1の内燃機関のカムシャフトの回転角度とバルブのリフト量との関係を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して各実施形態を説明する。以下に記載する各方向は、車両の搭乗者から見た方向を基準とする。また、以下に記載するデコンプ動作とは、内燃機関の回転始動時において、内燃機関の気筒を回転始動後よりも減圧することにより、内燃機関の圧縮抵抗を低減することを指す。また、内燃機関の回転始動とは、内燃機関に付与される外力により、内燃機関のクランクシャフトを回転始動することを指す。言い換えると回転始動状態とは、例えば、内燃機関の気筒内の燃料の爆発によるクランクシャフトの回転駆動が開始されるまでの状態を指す。前記外力には、例えば、走行用駆動源の電動モータから与えられる回転駆動力や、搭乗者等の人により与えられる外力が含まれる。
【0010】
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る車両1の概要図である。図1に示されるように、本実施形態の車両1は、一例として、複数の走行用駆動源E,Mと、当該駆動源E,Mの駆動力が伝達される駆動輪DWとを備える。複数の走行用駆動源E,Mには、走行用の第1駆動源と、第1駆動源とは別の走行用の第2駆動源とが含まれる。本実施形態の第1駆動源は、内燃機関Eである。また本実施形態の第2駆動源は、電動モータMである。一例として、車両1はハイブリッド型車両である。車両1は、走行用駆動源として電動モータMのみが用いられる第1走行モードと、走行用駆動源として少なくとも内燃機関Eが用いられる第2走行モードとで切替可能に構成されている。本実施形態の車両1は、電動モータMによる走行中に、内燃機関Eが始動可能に構成されている。これにより車両1は、第1走行モードでの走行中に、走行モードを第1走行モードから第2走行モードに切替可能に構成されている。一例として、車両1は、搭乗者が跨って乗る鞍乗車両であり、自動二輪車である。
(【0011】以降は省略されています)

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