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公開番号2024089206
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-03
出願番号2022204422
出願日2022-12-21
発明の名称コルチゾールを半定量するためのイムノクロマト測定キット
出願人東洋紡株式会社
代理人
主分類G01N 33/543 20060101AFI20240626BHJP(測定;試験)
要約【課題】 本発明は、酪農の現場において血液や唾液などの生体試料中のコルチゾール濃度を迅速、簡便、安価に半定量することが可能なイムノクロマト測定キットを提供する。
【解決手段】 本発明は、生体試料中のコルチゾールを半定量するためのイムノクロマト測定キットであって、前記生体試料を希釈するための検体希釈液、競合試薬、およびイムノクロマトストリップを含み、前記イムノクロマトストリップは、少なくとも試料添加部材、含浸部材、膜担体、吸収部材を含み、前記膜担体は、抗コルチゾール抗体が固定化された複数のテストラインを有することを特徴とする測定キットである。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
生体試料中のコルチゾールを半定量するためのイムノクロマト測定キットであって、前記生体試料を希釈するための検体希釈液、競合試薬、およびイムノクロマトストリップを含み、
前記イムノクロマトストリップは、少なくとも試料添加部材、含浸部材、膜担体、吸収部材を含み、
前記膜担体は、抗コルチゾール抗体が固定化された複数のテストラインを有することを特徴とする測定キット。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
前記膜担体は、抗コルチゾール抗体が固定化された3以上5以下の複数のテストラインを有することを特徴とする請求項1に記載の測定キット。
【請求項3】
前記複数のテストラインは、上流側から下流側に向かって固定化された抗コルチゾール抗体量を順に増加または減少させたものであることを特徴とする請求項1または2に記載の測定キット。
【請求項4】
前記競合試薬は、コルチゾールと化合物との複合体を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の測定キット。
【請求項5】
前記化合物は、ビオチンであることを特徴とする請求項4に記載の測定キット。
【請求項6】
前記含浸部材は、競合試薬に対する抗体および/または高親和物質に標識物質を結合した標識体が含浸されていることを特徴とする請求項1または2に記載の測定キット。
【請求項7】
前記競合試薬に対する抗体は、抗ビオチン抗体であることを特徴とする請求項6に記載の測定キット。
【請求項8】
前記競合試薬に対する高親和物質は、アビジンおよび/またはストレプトアビジンであることを特徴とする請求項6に記載の測定キット。
【請求項9】
前記生体試料は、血漿、血清、唾液、または尿であることを特徴とする請求項1または2に記載の測定キット。
【請求項10】
牛のストレス状態を判定するために用いられることを特徴とする請求項1または2に記載の測定キット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、牛から得られる生体試料中のコルチゾールを半定量するためのイムノクロマト測定キットに関する。より詳しくは、生体試料(検体)を希釈するための検体希釈液、競合試薬およびイムノクロマトストリップからなる、生体試料中のコルチゾールを半定量するための測定キットに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
酪家畜を快適な環境で飼うことや、家畜が健康であることは、安全・安心な畜産物の生産につながり、また、生産性の向上にも結びつくと考えられる。乳牛の飼養管理においては、気温や湿度などの牛舎環境や、人または他の乳牛との関わりなどもストレスとなり、乳牛の生産性を低下させる要因となることが指摘されている。このため、乳牛のストレス状況を把握することは、牛にとってより快適な飼養環境を提供することに大いに役立つこととなる。
【0003】
副腎皮質ホルモンであるコルチゾールは、古くから知られているストレスの指標であり、ストレスに鋭敏に反応してその濃度が増減することが知られている。しかし、血液などの生体試料中のコルチゾール濃度を調べるには、ELISA法が用いられ、煩雑な操作や多大な時間がかかるといった問題がある(非特許文献1)。
【0004】
こういった課題を解決するために、例えば特許文献1には、血液中のコルチゾールをイムノクロマト法を用いて測定する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
Prev Vet Med.,2015,120(3-4):291-297
【特許文献】
【0006】
特許第5590651号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記問題点を解決するために案出されたもので、血液や唾液などの生体試料中に存在するコルチゾール濃度を迅速、簡便に測定(半定量)することができる測定キットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、前記課題を解決するために鋭意検討した結果、以下に示す手段により上記課題を解決できることを見出し、本発明に到達した。
【0009】
すなわち、本発明は、以下の構成からなる。
(1) 生体試料中のコルチゾールを半定量するためのイムノクロマト測定キットであって、前記生体試料を希釈するための検体希釈液、競合試薬、およびイムノクロマトストリップを含み、
前記イムノクロマトストリップは、少なくとも試料添加部材、含浸部材、膜担体、吸収部材を含み、
前記膜担体は、抗コルチゾール抗体が固定化された複数のテストラインを有することを特徴とする測定キット。
(2) 前記膜担体は、3以上5以下の複数のテストラインを有することを特徴とする(1)に記載の測定キット。
(3) 前記複数のテストラインは、上流側から下流側に向かって固定化された抗コルチゾール抗体量を順に増加または減少させたものであることを特徴とする(1)または(2)に記載の測定キット。
(4) 前記競合試薬は、コルチゾールと化合物との複合体を含むことを特徴とする(1)~(3)のいずれかに記載の測定キット。
(5) 前記化合物は、ビオチンであることを特徴とする(4)に記載の測定キット。
(6) 前記含浸部材は、競合試薬に対する抗体および/または高親和物質に標識物質を結合した標識体が含浸されていることを特徴とする(1)~(5)に記載の測定キット。
(7) 前記競合試薬に対する抗体は、抗ビオチン抗体であることを特徴とする(6)に記載の測定キット。
(8) 前記競合試薬に対する高親和物質は、アビジンおよび/またはストレプトアビジンであることを特徴とする(6)または(7)に記載の測定キット。
(9) 前記生体試料は、血漿、血清、唾液、または尿であることを特徴とする(1)~(8)のいずれかに記載の測定キット。
(10) 牛のストレス状態を判定するために用いられることを特徴とする(1)~(9)のいずれかに記載の測定キット。
【発明の効果】
【0010】
本発明により、酪農の現場において乳牛の生体試料中のコルチゾール濃度を迅速、簡便、安価に測定(半定量)することが可能なコルチゾール半定量用のイムノクロマト測定キットが提供される。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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