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公開番号2024083747
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-24
出願番号2022197742
出願日2022-12-12
発明の名称インクジェット記録方法
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類D06P 5/26 20060101AFI20240617BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】洗濯堅牢性を向上させるインクジェット記録方法を提供すること。
【解決手段】インクジェット記録方法は、処理液組成物をセルロース系繊維が含まれる布帛に付着させる工程と、インク組成物をインクジェットヘッドから吐出させて、中間転写媒体に画像を形成する工程と、中間転写媒体に形成された画像を、処理液組成物が付着された布帛に熱転写させる工程と、を有し、処理液組成物は、ポリエステル樹脂と、水と、を含み、インク組成物は、色材と、水と、を含み、中間転写媒体は、ガラス転移点が100℃以上200℃以下である樹脂を含む剥離層を備える。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
処理液組成物をセルロース系繊維が含まれる布帛に付着させる工程と、
インク組成物をインクジェットヘッドから吐出させて、中間転写媒体に画像を形成する工程と、
前記中間転写媒体に形成された前記画像を、前記処理液組成物が付着された前記布帛に熱転写させる工程と、を有し、
前記処理液組成物は、ポリエステル樹脂と、水と、を含み、
前記インク組成物は、色材と、水と、を含み、
前記中間転写媒体は、ガラス転移点が100℃以上200℃以下である樹脂を含む剥離層を備えるインクジェット記録方法。
続きを表示(約 240 文字)【請求項2】
前記色材は、分散染料または顔料である、請求項1に記載のインクジェット記録方法。
【請求項3】
前記分散染料は、青色分散染料と、赤色分散染料と、黄色分散染料と、を含む、請求項2に記載のインクジェット記録方法。
【請求項4】
前記処理液組成物は、架橋剤をさらに含む、請求項1に記載のインクジェット記録方法。
【請求項5】
前記架橋剤は、イソシアネート基を分子構造中に有する、請求項4に記載のインクジェット記録方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、インクジェット記録方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、インクジェットヘッドからインク組成物を中間転写媒体に付着させ、さらに中間転写媒体から布帛へ転写して、布帛に画像などを形成するインクジェット記録方法が知られていた。例えば、特許文献1には、予めクリアインク組成物を付着させた布帛と、特定の樹脂を含んだ剥離層を有する中間転写媒体と、を用いる記録方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-70445号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の記録方法では、布帛に形成された画像などの洗濯堅牢性を向上させることが難しいという課題があった。詳しくは、中間転写媒体を用いる布帛への染色では、主にポリエステル布帛が用いられる。ポリエステル布帛への昇華転写捺染では、ポリエステルの繊維に染料が定着して捺染が成される。そのため、ポリエステル以外の布帛、例えば綿布帛などを用いると、実用に足る洗濯堅牢性を確保することが難しくなる場合があった。すなわち、洗濯堅牢性を向上させるインクジェット記録方法が求められていた。
【課題を解決するための手段】
【0005】
インクジェット記録方法は、処理液組成物をセルロース系繊維が含まれる布帛に付着させる工程と、インク組成物をインクジェットヘッドから吐出させて、中間転写媒体に画像を形成する工程と、前記中間転写媒体に形成された前記画像を、前記処理液組成物が付着された前記布帛に熱転写させる工程と、を有し、前記処理液組成物は、ポリエステル樹脂と、水と、を含み、前記インク組成物は、色材と、水と、を含み、前記中間転写媒体は、ガラス転移点が100℃以上200℃以下である樹脂を含む剥離層を備える。
【発明を実施するための形態】
【0006】
まず、本実施形態のインクジェット記録方法に用いる処理液組成物、およびインク組成物について説明する。なお、本発明は以下の実施形態によって限定されるものではない。
【0007】
1.処理液組成物
処理液組成物は予め布帛に付着される。処理液組成物は、ポリエステル樹脂および水を含む。処理液組成物は、さらに架橋剤を含むことが好ましい。
【0008】
1.1.ポリエステル樹脂
処理液組成物がポリエステル樹脂を含むことから、処理液組成物が付着した布帛にポリエステル樹脂を含む層が形成される。後述する熱転写工程にて、中間転写媒体から布帛に転写される剥離層と、ポリエステル樹脂を含む層とが溶着される。そのため、色材が剥離層およびポリエステル樹脂を含む層に包含されて保護される。これにより、布帛に形成された画像などの洗濯堅牢性が向上する。また、発色性および退色性も向上する。
【0009】
特に、インク組成物の色材として昇華性染料を用いる場合には、布帛に転写された剥離層から昇華性染料がポリエステル樹脂を含む層へと昇華して移行する。そのため、布帛の材質によらず昇華転写捺染が容易となる。
【0010】
ポリエステル樹脂としては、例えば、多価カルボン酸由来の構成単位と、多価アルコール由来の構成単位と、を有する樹脂が挙げられる。ポリエステル樹脂は、多価カルボン酸と多価アルコールとの公知の縮合反応によって得られる。
(【0011】以降は省略されています)

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