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公開番号2024083691
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-24
出願番号2022197629
出願日2022-12-12
発明の名称防獣ネット用固定具
出願人株式会社ヤマイチネット
代理人個人
主分類A01M 29/30 20110101AFI20240617BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】簡単な作業でワイヤーによって防獣ネットを地面に押さえつけることができ、さらに野生動物の侵入を抑えるとともに防獣ネットに溜まった土砂を除去する作業も容易にする工夫がなされた防獣ネット用固定具を提供する。
【解決手段】本発明の防獣ネット用固定具13は、下端部分が地面GLに打ち込まれる本体35と、本体35を支柱3に固定する楔部材37と、を備え、本体35は、支柱3に挿嵌され、一部を半径方向に拡大して形成した収容ポケット33が設けられた筒状部27と、筒状部27の外壁面から立ち上がり、ワイヤー11を巻回させる軸部29と、軸部29の先端に設けられ、軸部29に巻回したワイヤー11を、外壁面とともに保持するフック23と、を有するものであり、楔部材37を、収容ポケット33に打ち込むことで本体35が支柱3に固定されるものである。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
所定の間隔をあけて地面に設置した複数の支柱に対して、該支柱の上部から下部にかけて覆う壁部、及び該支柱の下部から外方の地面を覆うスカート部を有する防獣ネットの該壁部と該スカート部との接続部をワイヤーによって地面に押さえつける場合に使用される防獣ネット用固定具であって、
下端部分が地面に打ち込まれる本体と、該本体を前記支柱に固定する楔部材と、を備え、
前記本体は、
前記支柱に挿嵌され、一部を半径方向に拡大して形成した収容ポケットが設けられた筒状部と、
前記筒状部の外壁面から立ち上がり、前記ワイヤーを巻回させる軸部と、
前記軸部の先端に設けられ、該軸部に巻回した前記ワイヤーを、前記外壁面とともに保持するフック部と、を有するものであり、
前記楔部材を、前記収容ポケットに打ち込むことで前記本体が前記支柱に固定されるものであることを特徴とする防獣ネット用固定具。
続きを表示(約 590 文字)【請求項2】
前記フック部と前記外壁面との間にできる間隙は、前記軸部の上方では、前記ワイヤーが1本収まる大きさに形成されており、
前記軸部の下方では、前記ワイヤーが2本収まる大きさに形成されていることを特徴とする請求項1記載の防獣ネット用固定具。
【請求項3】
前記筒状部は、前記下端部分に、周方向の一部が下方に突出した突起を有するものであることを特徴とする請求項1又は2記載の防獣ネット用固定具。
【請求項4】
前記突起は、前記収容ポケットが設けられている部位を前面としたとき、その左右90°回転した位置の前記下端部分に設けられた、側面視略逆三角形状の対向する二つの舌片状突起であることを特徴とする請求項3記載の防獣ネット用固定具。
【請求項5】
前記フック部は、下端部分が下方に突出した形状のものであることを特徴とする請求項1又は2記載の防獣ネット用固定具。
【請求項6】
前記楔部材は、先端が外方に向けて庇状に延びる平板状の頭部と、該頭部の基部から下方に向けて延びる楔作用部と、を有し、
前記楔作用部は、前記収容ポケットと当接する面に、前記支柱の径に対応した打込み量を決定する、一または複数の段差部が形成されたものであることを特徴とする請求項1又は2記載の防獣ネット用固定具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、圃場や植林地等に防獣ネットをワイヤーを用いて設置する場合に使用される防獣ネット用固定具に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年、猪、鹿等の大型の野生動物や、ウサギ、ハクビシン等の小型の野生動物が、農作物を栽培している圃場や苗木を植えた植林地等に侵入して農作物を食い荒らす被害や、苗木の樹皮を傷付けたり、若葉を食べる被害が増えている。このような害獣被害に対しては、圃場や植林地の周りに、例えば合成繊維や金属線入りの合成繊維撚り糸の防獣ネットを用いた防獣ネット設備を設ける対策がとられている。
【0003】
このような防獣ネット設備は、所定の間隔をあけて支柱を地面に杭打ち機等で打ち込み、設置した支柱間に防獣ネットを張ることで形成される。防獣ネットは、支柱の上部から下部にかけての壁面を覆う壁部と、支柱の下部から外方の地面を覆うスカート部を有している。そして、壁部とスカート部との接続部やスカート部の先端部には、ロープやワイヤーが張設され、これらのロープ等を地面に固定するアンカーも提案されている(例えば特許文献1等参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
実用新案登録第3187753号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、一般的なアンカーの引抜き力は、鉄製のもので60kgf程度、プラスチック製のもので48kgf程度といわれている。ここで、猪の成獣の引抜き力が60kgf前後であるのと比較して小さくなっている。また、アンカーは、僅かに持ち上がっただけでロープ等が外れて(抜けて)しまい、野生動物が防獣ネットを持ち上げることができてしまう場合がある。前述したアンカーの引抜き力は、アンカー全体の引き抜き力であり、現実的には、これよりも遙かに小さい力で、野生動物がアンカーを少しだけ引き抜いて防獣ネットを持ち上げ、圃場等に侵入してしまう虞がある。また、霜がおりる時期であれば霜等によって土が削れて隙間ができ、その隙間によってロープ等がアンカーから外れてしまう場合もある。
【0006】
さらに、防獣ネットを延伸方向に、例えば100m設置する場合には、アンカーが170個程度必要となる等、多数のアンカーを地面に打ち込む作業が必要になり、作業者の大きな負担になる。またさらに、山に隣接している個所などに設置されている防獣ネット設備の場合には、上方から崩れてきた土砂が防獣ネットに溜まってしまう場合がある。このような場合には、地面に打ち込んだアンカーを引き抜いて防獣ネットを持ち上げ、防獣ネットに溜まった土砂を除去した後、再びアンカーを地面に打ち込む、といった、非常に手間が掛かる煩わしい作業が必要になる。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであって、簡単な作業で防獣ネットを設置でき、さらに野生動物の侵入を抑えるとともに防獣ネットに溜まった土砂を除去する作業も容易にする工夫がなされた防獣ネット用固定具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を解決する本発明における防獣ネット用固定具は、所定の間隔をあけて地面に設置した複数の支柱に対して、該支柱の上部から下部にかけて覆う壁部、及び該支柱の下部から外方の地面を覆うスカート部を有する防獣ネットの該壁部と該スカート部との接続部をワイヤーによって地面に押さえつける場合に使用される防獣ネット用固定具であって、
下端部分が地面に打ち込まれる本体と、該本体を前記支柱に固定する楔部材と、を備え、
前記本体は、
前記支柱に挿嵌され、一部を半径方向に拡大して形成した収容ポケットが設けられた筒状部と、
前記筒状部の外壁面から立ち上がり、前記ワイヤーを巻回させる軸部と、
前記軸部の先端に設けられ、該軸部に巻回した前記ワイヤーを、前記外壁面とともに保持するフック部と、を有するものであり、
前記楔部材を、前記収容ポケットに打ち込むことで前記本体が前記支柱に固定されるものであることを特徴とする。
【0009】
本発明の防獣ネット用固定具によれば、前記ワイヤーを巻回させる前記軸部と、該軸部に巻回した該ワイヤーを、前記外壁面とともに保持するフック部と、を有するものであるため、該軸部に該ワイヤーを巻き掛けるだけで、該ワイヤーを保持させることができる。また、前記ワイヤーを保持した前記本体を地面に打ち込み、前記収容ポケットに前記楔部材を打ち込んで該本体を前記支柱に固定することで、前記防獣ネットの前記接続部を該ワイヤーによって地面に押さえつけることができる。さらに、前記本体の前記支柱への固定には、前記楔部材を打ち込む楔作用を用いた固定手段を採用している。これにより、前記本体が前記支柱に強固に固定され、前記本体の前記軸部に巻回された前記ワイヤーが持ち上がりにくくなる。この結果、野生動物の侵入を、より抑えることが可能になる。さらに、前記楔部材を前記収容ポケットから引き抜き、前記本体を持ち上げれば、前記防獣ネットも持ち上げることができる。これにより、前記防獣ネットに溜まった土砂等を除去する作業も容易になる。なお、本発明における前記ワイヤーは、単線のワイヤーの他、ワイヤーロープ(鋼線をより合わせてストランドとし、そのストランドをさらに繊維芯のまわりに数本より合わせて作ったロープ)も含む概念である。
【0010】
本発明の防獣ネット用固定具において、前記フック部と前記外壁面との間にできる間隙は、前記軸部の上方では、前記ワイヤーが1本収まる大きさに形成されており、
前記軸部の下方では、前記ワイヤーが2本収まる大きさに形成されていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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