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公開番号2024080125
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-13
出願番号2022193043
出願日2022-12-01
発明の名称合成樹脂レザー
出願人日華化学株式会社
代理人弁理士法人セントクレスト国際特許事務所
主分類D06N 3/00 20060101AFI20240606BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】 流動パラフィンに対する耐油性と、耐熱変形性とを共に優れたものとすることが可能な合成樹脂レザーを提供すること。
【解決手段】 熱可塑性エラストマーを含有する樹脂皮膜11と、前記樹脂皮膜11の表面上に形成された表面処理層12とを備える合成樹脂レザー1であって、前記表面処理層12がシランカップリング剤を含む樹脂層(A)を備えることを特徴とする合成樹脂レザー。
【選択図】 図1

特許請求の範囲【請求項1】
熱可塑性エラストマーを含有する樹脂皮膜と、前記樹脂皮膜の表面上に形成された表面処理層とを備える合成樹脂レザーであって、前記表面処理層がシランカップリング剤を含む樹脂層(A)を備えることを特徴とする合成樹脂レザー。
続きを表示(約 420 文字)【請求項2】
前記樹脂層(A)が、固形分の質量を基準としてシランカップリング剤を20~100質量%含有する層であることを特徴とする請求項1に記載の合成樹脂レザー。
【請求項3】
前記樹脂層(A)が前記樹脂皮膜の表面上に積層され、かつ、前記表面処理層が、前記樹脂層(A)の前記樹脂皮膜側の面とは反対側の面上に積層されたトップコート層(B)を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の合成樹脂レザー。
【請求項4】
前記トップコート層(B)がポリウレタン系樹脂及びアクリル系樹脂からなる群から選択される少なくとも1種の樹脂からなる層であることを特徴とする請求項3に記載の合成樹脂レザー。
【請求項5】
前記熱可塑性エラストマーが、ポリ塩化ビニル、熱可塑性ポリウレタン及び熱可塑性ポリオレフィンからなる群から選択される少なくとも1種であることを特徴とする請求項1に記載の合成樹脂レザー。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、合成樹脂レザーに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
近年、ポリ塩化ビニル(PVC)や熱可塑性ポリウレタン(TPU)、熱可塑性ポリオレフィン(TPO)等の熱可塑性エラストマーを含む樹脂皮膜を備える合成樹脂レザーが、インストルメントパネル、ドア表皮材、天井、座席シート等の自動車の内装材や、ソファーなどの家具等の様々な用途に利用されており、様々な種類の合成樹脂レザーが研究されたきた。
【0003】
例えば、国際公開第2017/061611号(特許文献1)には、塩化ビニル樹脂を主成分とする樹脂皮膜の表面側に表面処理層が形成される合成樹脂レザーであって、前記表面処理層がポリカーボネートウレタンとエステルウレタンの混合物をカルボジイミド基含有の架橋剤で架橋してなる表面処理剤の塗布によって形成される層である合成樹脂レザーが開示されている。また、特開2011-214192号公報(特許文献2)には、熱可塑性ポリウレタンを主成分とする樹脂皮膜の裏面側に接着層を介して基材を接着した合成樹脂レザーであって、前記樹脂皮膜の表面側に表面処理層が形成され、その表面処理層は、水性ポリカーボネート系ポリウレタンをカルボジイミド基含有水性架橋剤で架橋した表面処理剤の塗布によって形成されている層である合成樹脂レザーが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2017/061611号
特開2011-214192号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記特許文献1及び2に記載のような合成樹脂レザーは、高度な耐油性と優れた耐熱変形性との両立といった点では十分なものではなかった。なお、一般に、合成樹脂レザーは、高い柔軟性を有するものであるが、その用途から、人体の皮脂や汗、保湿用ローションなどの付着がしばしば生じることから、これらの油性成分に対する耐性が求められており、近年では、特に保湿用ローションなどに多く含まれる流動パラフィンに対しての耐油性が求められている。また、自動車内装材(カーシート)の用途では、特に高温下での耐性(耐熱性)が求められている。なお、熱可塑性エラストマーは耐熱性が低いことから、熱可塑性エラストマーを含有する樹脂皮膜を含む合成樹脂レザーは、高温下での使用で樹脂皮膜が熱変形を引き起こし易く、これが合成樹脂レザーの耐油性を低下させる一因ともなる。そのため、合成樹脂レザーの分野においては、自動車内装材の用途の使用環境等も考慮して、流動パラフィンに対する高度な耐油性と、優れた耐熱変形性とを両立することが可能な合成樹脂レザーの出現が強く望まれている。
【0006】
本発明は、前記従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、流動パラフィンに対する耐油性と、耐熱変形性とを共に優れたものとすることが可能な合成樹脂レザーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、前記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、熱可塑性エラストマーを含有する樹脂皮膜と、前記樹脂皮膜の表面上に形成された表面処理層とを備える合成樹脂レザーにおいて、前記表面処理層を、シランカップリング剤を含む樹脂層(A)を備えるものとすることにより、その合成樹脂レザーの流動パラフィンに対する耐油性と、耐熱変形性とを共に優れたものとすることが可能となることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち、本発明は以下の態様を提供する。
【0009】
[1]熱可塑性エラストマーを含有する樹脂皮膜と、前記樹脂皮膜の表面上に形成された表面処理層とを備える合成樹脂レザーであって、前記表面処理層がシランカップリング剤を含む樹脂層(A)を備える、合成樹脂レザー。
【0010】
[2]前記樹脂層(A)が、固形分の質量を基準としてシランカップリング剤を20~100質量%含有する層である、[1]に記載の合成樹脂レザー。
(【0011】以降は省略されています)

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