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公開番号2024075787
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-04
出願番号2024056918,2022194840
出願日2024-03-29,2018-04-02
発明の名称磁気ディスク用非磁性基板及び磁気ディスク
出願人HOYA株式会社
代理人弁理士法人グローバル・アイピー東京
主分類G11B 5/73 20060101AFI20240528BHJP(情報記憶)
要約【課題】基板の厚さが薄くなっても振動を、効果的に低減する磁気ディスク用基板及び磁気ディスクを提供すること。
【解決手段】磁気ディスク用基板は、対向する2つの主表面3aと、外周端面とを有し、外周端面は、側壁面3bと、主表面と側壁面との間に形成された2つの面取面3cとを備えるアルミニウム合金基板である円盤形状の基板本体3と、基板本体の表面上に形成され、主表面、面取面及び側壁面に亘って連続して形成されたNiとPとを含む合金の膜4と、を備え、円盤形状の基板本体の外径は90mm以上であり、基板本体の厚さTと、2つの主表面に形成された膜の厚さDの合計である非磁性基板の厚さ(T+D)は、0.520mm以下であって、比D/Tが0.025以上であり、外周端面に形成された膜の表面粗さの最大高さRzは、基板本体の表面粗さの最大高さRzより小さい。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
磁気ディスク用基板であって、
前記磁気ディスク用基板は、
対向する2つの主表面と、外周端面とを有し、前記外周端面は、側壁面と、前記主表面
と前記側壁面との間に形成された面取面とを備えた、アルミニウム合金基板である円盤形
状の基板本体と、
前記基板本体の表面上に形成され、前記主表面、前記面取面および前記側壁面に亘って
連続して形成されたNiとPとを含む合金の膜と、を備え、
前記円盤形状の基板本体の外径は90mm以上であり、
前記基板本体の厚さTと、前記2つの主表面に形成された前記膜の厚さDの合計である
前記磁気ディスク用基板の厚さ(T+D)は、0.520mm以下であって、
前記膜の厚さDの、前記基板本体の厚さTに対する比D/Tが0.025以上であり、
前記外周端面に形成された前記膜の表面粗さの最大高さRzは、前記外周端面における
前記基板本体の表面粗さの最大高さRzより小さい
ことを特徴とする磁気ディスク用基板。
続きを表示(約 470 文字)【請求項2】
前記比D/Tは0.03以上である、請求項1に記載の磁気ディスク用基板。
【請求項3】
前記比D/Tは0.04以上である、請求項1に記載の磁気ディスク用基板。
【請求項4】
前記膜のビッカース硬度Hvは100[kgf/mm

]以上である、請求項1~3の
いずれか1項に記載の磁気ディスク用基板。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載の磁気ディスク用基板の表面に少なくとも磁性膜を
有する、磁気ディスク。
【請求項6】
請求項5に記載の磁気ディスクと、磁気ヘッドとを有する、ハードディスクドライブ装
置。
【請求項7】
前記ハードディスクドライブ装置は、前記磁気ヘッドが前記磁気ディスク上から退避す
るためのランプ部材を有し、前記ランプ部材と前記主表面との間隙が0.2mm以下とな
るように前記磁気ディスクが設けられる、請求項6に記載のハードディスクドライブ装置


発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、磁気ディスク用非磁性基板及び磁気ディスクに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、磁気ディスク用基板として、ガラス基板やアルミニウム合金基板が用いられ
ている。これらの基板には、磁性膜が基板主表面に形成されて磁気ディスク基板が形成さ
れる。磁気ディスクは、表面欠陥が少なく、情報の読み取り書き込みに支障が無く、大量
の情報の読み取り書き込みが可能なことが望まれている。
【0003】
例えば、磁気ディスク用非磁性基板としてアルミニウム合金基板を用いる場合、アルミ
ニウム合金基板の表面にNiPめっきを行うが、このとき、めっき後の表面欠陥を抑制す
るために、基板表面に物理蒸着により金属皮膜を形成した磁気記録媒体用アルミニウム合
金基板(以下、「Al合金基板」又は「Al-Mg合金基板」と略す場合がある)が知ら
れている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2006-302358号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記磁気記録媒体用Al合金基板では、この基板に形成するNiPめっき後の表面欠陥
を低減することができる、とされている。これにより、情報の読み取り書き込みに支障が
無く、大量の情報の読み取り書き込みが可能な磁気ディスク基板が提供され得る。
【0006】
ところで、近年、ハードディスクドライブ業界では、磁気ディスクにおける磁性粒子の
微細化が限界に近づいており、従来のような記録密度の向上スピードに陰りが見られてい
る。他方、ビックデータ解析などのため、ハードディスクドライブ装置(以下、HDDと
略す場合がある)に対する記憶容量の増大化の要求はますます激しくなっている。そのた
め、ハードディスクドライブ装置1台に搭載される磁気ディスクの枚数を増やすことが検
討されている。
【0007】
ハードディスクドライブ装置に組み込む磁気ディスクの枚数を増大することで記憶容量
の増大化を図る場合、磁気ディスクドライブ装置内の限られた空間内で磁気ディスクの厚
さのうち大部分を占める磁気ディスク用基板の厚さを薄くする必要がある。
ここで、磁気ディスク用基板の厚さを薄くすると、基板の剛性が低下して、大きな振動
が発生しやすくなるとともに、その振動が収まり難い場合があることがわかってきた。例
えば、クラウド向けのデータセンターでは極めて大量のハードディスクドライブ装置が用
いられているため、故障にともなうハードディスクドライブ装置の交換が頻繁に行われて
いる。このとき、新しいハードディスクドライブ装置がラックに装着される際の衝撃で故
障したり、あるいは故障までの時間が短くなったりすることが判明した。さらに詳細に調
査したところ、ハードディスクドライブ装置が外部から衝撃を受ける際、ハードディスク
ドライブ装置にはまだ電源が供給されていないため磁気ディスクは回転していないにもか
かわらずダメージを受けることがわかった。
【0008】
このように外部からの衝撃によって生じる振動は、回転する磁気ディスクとその周りの
空気の流れによって生じる定常回転状態で生じる定常状態のフラッタ振動とは異なり、時
間とともに減衰する。しかし、この振動の振幅が大きいと、磁気ヘッドが磁気ディスク上
から退避するために磁気ディスクの主表面上に張り出すように設けられているランプに接
触してランプ部材が削れるなどしてパーティクルが発生し、さらに場合によっては磁気デ
ィスクの表面に傷や欠陥が生じる。さらに、振動が収束しない場合、上記接触回数が多く
なり、磁気ディスク表面の傷や欠陥、パーティクルがさらに生じ易くなる。現状では、磁
気ディスク用基板の厚さは厚いため外部からの衝撃によって生じる振動が問題になるよう
な振幅を有しにくい。またハードディスクドライブ装置の磁気ディスクの搭載枚数は少な
いため磁気ディスクとランプとの距離(間隙)は比較的大きい。このため、磁気ディスク
とランプが接触することは少ない。しかし、今後、ハードディスクドライブ装置の記憶容
量の増大化等のために、磁気ディスク用基板の厚さを0.700mm以下にまで薄くする
と、従来問題が生じなかった外部からの衝撃による振動及びこれに伴って生じる他の部材
との接触、さらには接触に伴って生じるパーティクルや磁気ディスクの傷や凹みなどが無
視できなくなってきた。
【0009】
そこで、本発明は、外部から受ける衝撃により生じる、フラッタ振動とは異なる磁気デ
ィスクの振動を、基板の厚さが薄くなっても効果的に低減することができる磁気ディスク
用非磁性基板及び磁気ディスクを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一態様は、磁気ディスク用非磁性基板である。当該非磁性基板は、
対向する2つの主表面を有する基板本体と、
前記主表面に設けられた、損失係数の値が0.01以上の材料の金属膜と、を備える。
前記基板本体の厚さTと前記金属膜の厚さDの合計である前記非磁性基板の厚さ(T+
D)は、0.700mm以下であって、
前記金属膜の厚さDの、前記基板本体の厚さTに対する比D/Tが0.025以上であ
る。
(【0011】以降は省略されています)

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