TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024069569
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-21
出願番号2024043115,2023053050
出願日2024-03-19,2020-01-31
発明の名称磁気テープ、磁気テープカートリッジおよび磁気テープ装置
出願人富士フイルム株式会社
代理人弁理士法人特許事務所サイクス
主分類G11B 5/70 20060101AFI20240514BHJP(情報記憶)
要約【課題】磁気テープの長手方向にかかるテンションを調整することによって磁気テープの幅方向の寸法を制御して良好に記録および/または再生を行うことができる磁気テープの提供。
【解決手段】TDSage、TDSenvおよびTCから算出されるサーボバンド間隔の差分ΔSBの確率分布PDΔSBにおいて、ΔSBの絶対値が0.3μmを超える確率Pfailが0.2%以下である磁気テープ。この磁気テープを含む磁気テープカートリッジおよび磁気テープ装置。TDSageは所定の保存の前に求められたサーボバンド間隔と上記保存の後に求められたサーボバンド間隔との差分の絶対値の最大値、TDSenvは所定の5環境下でそれぞれ求められたサーボバンド間隔の中の最大値と最小値との差分に1/2を掛け合わせて算出される値、TCはTDStensに0.5Nを掛け合わせて算出される値、TDStensは磁気テープの長手方向に複数の異なるテンションをかけて所定の5環境下でそれぞれ求められたサーボバンド間隔から算出されるテンションの変化に対するサーボバンド間隔の変化の割合である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
非磁性支持体と、強磁性粉末を含む磁性層と、を有し、
前記磁性層は複数のサーボバンドを有し、
TDSage、TDSenvおよびTCから算出されるサーボバンド間隔の差分ΔSBの確率分布PD
ΔSB
において、ΔSBの絶対値が0.3μmを超える確率P
fail
が0.2%以下であり、
TDSageは、温度60℃相対湿度20%の環境下での24時間の保存の前に求められたサーボバンド間隔と前記保存の後に求められたサーボバンド間隔との差分の絶対値の最大値であり、単位はμmであり、
前記TDSageは、0.00μm以上3.00μm以下であり、
TDSenvは、下記5環境下:
温度16℃相対湿度20%、
温度16℃相対湿度80%、
温度26℃相対湿度80%、
温度32℃相対湿度20%、
温度32℃相対湿度55%、
でそれぞれ求められたサーボバンド間隔の中の最大値と最小値との差分に1/2を掛け合わせて算出される値であり、単位はμmであり、
TCは、TDStensに0.5Nを掛け合わせて算出される値であり、
TDStensは、磁気テープの長手方向に複数の異なるテンションをかけて下記5環境下:
温度16℃相対湿度20%、
温度16℃相対湿度80%、
温度26℃相対湿度80%、
温度32℃相対湿度20%、
温度32℃相対湿度55%、
でそれぞれ求められたサーボバンド間隔から算出される、テンションの変化に対するサーボバンド間隔の変化の割合であり、単位はμm/Nである、磁気テープ。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
前記確率P
fail
が0.1%以下である、請求項1に記載の磁気テープ。
【請求項3】
前記TDSageが0.00μm超2.50μm以下である、請求項1または2に記載の磁気テープ。
【請求項4】
前記TDSageが0.05μm以上2.00μm以下である、請求項1または2に記載の磁気テープ。
【請求項5】
前記TDSageが0.05μm以上1.50μm以下である、請求項1または2に記載の磁気テープ。
【請求項6】
テープ厚みが5.6μm以下である、請求項1~5のいずれか1項に記載の磁気テープ。
【請求項7】
テープ厚みが5.3μm以下である、請求項1~6のいずれか1項に記載の磁気テープ。
【請求項8】
前記非磁性支持体と前記磁性層との間に、非磁性粉末を含む非磁性層を有する、請求項1~7のいずれか1項に記載の磁気テープ。
【請求項9】
前記非磁性支持体の前記磁性層を有する表面側とは反対の表面側に、非磁性粉末を含むバックコート層を有する、請求項1~8のいずれか1項に記載の磁気テープ。
【請求項10】
前記非磁性支持体は、芳香族ポリエステル支持体である、請求項1~9のいずれか1項に記載の磁気テープ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、磁気テープ、磁気テープカートリッジおよび磁気テープ装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
磁気記録媒体にはテープ状のものとディスク状のものがあり、データバックアップ、アーカイブ等のデータストレージ用途には、テープ状の磁気記録媒体、即ち磁気テープが主に用いられている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6590102号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
磁気テープへのデータの記録は、通常、磁気テープ装置(通常、「ドライブ」と呼ばれる。)内で磁気テープを走行させ、磁気ヘッドを磁気テープのデータバンドに追従させてデータバンド上にデータを記録することにより行われる。これにより、データバンドにデータトラックが形成される。また、記録されたデータの再生時には、磁気テープ装置内で磁気テープを走行させ、磁気ヘッドを磁気テープのデータバンドに追従させてデータバンド上に記録されたデータの読み取りを行う。
【0005】
以上のような記録および/または再生において磁気ヘッドが磁気テープのデータバンドに追従する精度を高めるために、サーボ信号を利用してヘッドトラッキングを行うシステム(以下、「サーボシステム」と記載する。)が実用化されている。
更に、サーボ信号を利用して走行中の磁気テープの幅方向の寸法情報を取得し、取得された寸法情報に応じて磁気テープの長手方向にかかるテンションを調整することによって、磁気テープの幅方向の寸法を制御することも行われている(一例として、特許文献1の段落0171参照)。記録または再生時、磁気テープの幅変形によってデータを記録または再生するための磁気ヘッドが狙いのトラック位置からずれてデータの記録または再生を行ってしまうと、記録済データの上書き、再生不良等の現象が発生してしまう。上記のテンション調整を行うことは、そのような現象の発生を抑制するために有効な手段であると、本発明者は考えている。
【0006】
以上に鑑み本発明の一態様は、磁気テープの長手方向にかかるテンションを調整することによって磁気テープの幅方向の寸法を制御して良好に記録および/または再生を行うことができる磁気テープを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、
非磁性支持体と、強磁性粉末を含む磁性層と、を有し、
上記磁性層は複数のサーボバンドを有し、
TDSage、TDSenvおよびTCから算出されるサーボバンド間隔の差分ΔSBの確率分布PD
ΔSB
において、ΔSBの絶対値が0.3μmを超える確率P
fail
が0.2%以下であり、
TDSageは、温度60℃相対湿度20%の環境下での24時間の保存の前に求められたサーボバンド間隔と上記保存の後に求められたサーボバンド間隔との差分の絶対値の最大値であり、単位はμmであり、
TDSenvは、下記5環境下:
温度16℃相対湿度20%、
温度16℃相対湿度80%、
温度26℃相対湿度80%、
温度32℃相対湿度20%、
温度32℃相対湿度55%、
でそれぞれ求められたサーボバンド間隔の中の最大値と最小値との差分に1/2を掛け合わせて算出される値であり、単位はμmであり、
TCは、TDStensに0.5Nを掛け合わせて算出される値であり、
TDStensは、磁気テープの長手方向に複数の異なるテンションをかけて下記5環境下:
温度16℃相対湿度20%、
温度16℃相対湿度80%、
温度26℃相対湿度80%、
温度32℃相対湿度20%、
温度32℃相対湿度55%、
でそれぞれ求められたサーボバンド間隔から算出される、テンションの変化に対するサーボバンド間隔の変化の割合であり、単位はμm/Nである、磁気テープ、
に関する。
【0008】
一形態では、上記確率P
fail
は、0.1%以下であることができる。
【0009】
一形態では、上記磁気テープのテープ厚みは、5.6μm以下であることができる。
【0010】
一形態では、上記磁気テープのテープ厚みは、5.3μm以下であることができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

富士フイルム株式会社
内視鏡
7日前
富士フイルム株式会社
表示装置
7日前
富士フイルム株式会社
皮膚洗浄料
6日前
富士フイルム株式会社
外部接続端子
19日前
富士フイルム株式会社
タッチセンサ
16日前
富士フイルム株式会社
超音波探触子
15日前
富士フイルム株式会社
駆動波形作成方法、情報処理装置及びプログラム
今日
富士フイルム株式会社
情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム
13日前
富士フイルム株式会社
磁気テープ、磁気テープカートリッジおよび磁気テープ装置
今日
富士フイルム株式会社
磁気テープ、磁気テープカートリッジおよび磁気テープ装置
今日
富士フイルム株式会社
磁気テープ、磁気テープカートリッジおよび磁気テープ装置
今日
富士フイルム株式会社
磁気テープ、磁気テープカートリッジおよび磁気テープ装置
今日
富士フイルム株式会社
映像作成方法
5日前
富士フイルム株式会社
乳房撮影装置
5日前
富士フイルム株式会社
フィルム及びフィルム前駆体、積層体及び積層体前駆体、並びに配線基板
6日前
富士フイルム株式会社
ヘッドモデルの作成方法、駆動波形作成方法、情報処理装置及びプログラム
今日
富士フイルム株式会社
撮像素子、撮像装置、撮像方法及びプログラム
15日前
富士フイルム株式会社
感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物、レジスト膜、パターン形成方法、電子デバイスの製造方法
9日前
富士フイルム株式会社
撮像素子、撮像素子の画像データ処理方法、及びプログラム
15日前
富士フイルム株式会社
硬化性樹脂組成物、硬化膜、積層体、硬化膜の製造方法、及び、半導体デバイス
5日前
富士フイルム株式会社
画像候補決定装置,画像候補決定方法,ならびに画像候補決定装置を制御するプログラムおよびそのプログラムを格納した記録媒体
15日前
東レ株式会社
芳香族ポリアミドフィルム
2か月前
ルネサスエレクトロニクス株式会社
半導体チップ
27日前
キオクシア株式会社
半導体記憶装置
2か月前
ルネサスエレクトロニクス株式会社
DRAM回路
21日前
三菱ケミカル株式会社
光学素子の製造方法
1か月前
キオクシア株式会社
半導体記憶装置
6日前
ローム株式会社
メモリ装置
1か月前
旺宏電子股ふん有限公司
メモリデバイス
28日前
旺宏電子股ふん有限公司
メモリデバイス
28日前
キオクシア株式会社
記憶装置
2か月前
キオクシア株式会社
半導体記憶装置
2か月前
キオクシア株式会社
半導体記憶装置
1か月前
キオクシア株式会社
半導体記憶装置
2か月前
花王株式会社
研磨液組成物
今日
キオクシア株式会社
記憶装置
1か月前
続きを見る