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公開番号2024065083
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-14
出願番号2023184375
出願日2023-10-27
発明の名称有機エレクトロルミネセンス材料及びデバイス
出願人ユニバーサル ディスプレイ コーポレイション
代理人個人,個人,個人
主分類H10K 50/12 20230101AFI20240507BHJP()
要約【課題】OLEDの外部量子効率を増加させる。
【解決手段】アノード115と正孔輸送層125と発光層135と電子輸送層145とカソード160とを順に含むOLEDであって、発光領域は、化合物S1と化合物A1とを含む。化合物S1は、エネルギーを化合物A1に伝達する有機金属増感剤であり、化合物A1は、発光体であるアクセプターである。化合物S1は、0.2以上の垂直双極子比(VDR)値を有し、化合物A1は、0.2以下のVDR値を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
アノードと;
正孔輸送層と;
発光領域と;
電子輸送層と;
カソードと、
を順に含む有機発光デバイス(OLED)であって、
前記発光領域は、
化合物S1と;
化合物A1と、
を含み、
前記化合物S1は、エネルギーを前記化合物A1に伝達する有機金属増感剤であり;前記化合物A1は、発光体であるアクセプターであり;
前記化合物S1は、0.2以上の垂直双極子比(VDR)値を有し;
前記化合物A1は、0.2以下のVDR値を有し;
前記化合物S1が、前記化合物S1がトリス-ホモレプティックIr錯体である場合、前記化合物S1は、少なくとも3つのIr-N結合を含み;前記化合物S1がPt錯体である場合、前記化合物S1は、カルベン及びカルバゾールの両方を含まず;前記化合物S1は、以下:
TIFF
2024065083000139.tif
90
119
又は
TIFF
2024065083000140.tif
61
119
ではないことを特徴とする、有機発光デバイス(OLED)。
続きを表示(約 3,900 文字)【請求項2】
前記化合物S1は、ジベンゾフラン、ジベンゾチオフェン、ジベンゾセレノフェン、カルバゾール、アザ-ジベンゾフラン、アザ-ジベンゾチオフェン、及びアザ-ジベンゾセレノフェンからなる群から選択される少なくとも1つの部分を含む;及び/又は
前記化合物A1は、5以上の5員又は6員炭素環又は複素環を含む縮合環系を含む;及び/又は
前記化合物H1は、ビスカルバゾール、ビカルバゾール、インドロカルバゾール、1-Nインドロカルバゾール、トリアジン、ピリミジン、ボリル、アザ-ジベンゾセレノフェン、アザ-ジベンゾフラン、アザ-ジベンゾチオフェン、及びトリフェニレンから選択される部分を含む、請求項1に記載のOLED。
【請求項3】
前記化合物A1が≦30nmの発光半値全幅(FWHM)を有する;及び/又は
前記化合物A1のS

-T

が≦0.3eVである;及び/又は
前記発光領域が第2のホストとして化合物H2を更に含み、前記化合物H2がHOMO、E
HH2
を有し、E
HA
-E
HH2
<0.25である;及び/又は
前記化合物S1がHOMOレベル、E
HS
を有し、前記化合物A1がHOMOレベル、E
HAを
有し、E
HS
>E
HA
である;及び/又は
前記化合物A1がLUMOレベル、E
LA
を有し、前記化合物H1がLUMOレベル、E
LH
を有し、E
LH
<E
LA
である;及び/又は
前記化合物S1のVDR値が>0.25である;及び/又は
前記化合物A1のVDR値が<0.15である、請求項1に記載のOLED。
【請求項4】
金属MがIr、Pt、又はPdであり、前記化合物S1がM(L



(L



(L



の式を有し;


、L

、及びL

は、同じでも異なっていてもよく;
xは、1、2、又は3であり;
yは、0、1、又は2であり;
zは、0、1、又は2であり;
x+y+zは、前記金属Mの酸化状態であり;


は、以下の配位子リストの構造からなる群から選択される、請求項1に記載のOLED。
TIFF
2024065083000141.tif
167
166
TIFF
2024065083000142.tif
225
166
TIFF
2024065083000143.tif
135
166
(式中、L

及びL

は、独立して、下記:
TIFF
2024065083000144.tif
57
119
及び配位子リストの構造からなる群から選択され;
Tは、B、Al、Ga、及びInからなる群から選択され;

1’
は、直接結合である、又はNR

、PR

、O、S、及びSeからなる群から選択され;


~Y
13
は、それぞれ独立して、炭素及び窒素からなる群から選択され;
Y’は、BR

、NR

、PR

、O、S、Se、C=O、S=O、SO

、CR



、SiR



、及びGeR



からなる群から選択され;


及びR

は、縮合又は結合して環を形成してもよく;


、R

、R

、及びR

は、それぞれ独立して、モノから最大可能数の置換を表す、又は無置換を表し;
【請求項5】
化合物S1と;
化合物A1と、
を含むことを特徴とする組成物であって、
前記化合物が有機エレクトロルミネセンスデバイスの発光層に形成される場合、前記化合物S1は、前記化合物A1にエネルギーを伝達する有機金属増感剤として機能し、前記化合物A1は、発光体であるアクセプターであり;
前記化合物A1は、垂直双極子比(VDR)値≧0.33を有することを特徴とする、組成物。
【請求項6】
請求項5に記載の組成物を含むことを特徴とする、有機エレクトロルミネセンスデバイス。
【請求項7】
基板と;
第1の電極と;
前記第1の電極に配置される有機発光領域と;
前記第1の電極と反対側の前記有機発光領域に配置されるエンハンスメント層と、
を含む有機発光デバイス(OLED)であって、
前記有機発光領域は、
化合物S1と;
化合物A1と、
を含み、
前記化合物S1は、前記化合物A1にエネルギーを伝達する増感剤であり、前記化合物A1は、発光体であるアクセプターであり;
前記エンハンスメント層は、前記化合物A1、前記化合物S1、又は前記化合物A1及び前記化合物S1の両方に非放射的に結合し(non-radiatively couples)、前記化合物A1、化合物S1から、又は前記化合物A1及び前記化合物S1の両方から励起状態エネルギーを表面プラズモンポラリトンの非放射モードエネルギーに伝達する、表面プラズモン共鳴を示すプラズモン材料を含むことを特徴とする、有機発光デバイス(OLED)。
【請求項8】
前記エンハンスメント層が、前記有機発光領域から、閾値距離以上離れないように設けられ;前記化合物A1が、前記エンハンスメント層の存在により、全非放射減衰速度定数(total non-radiative decay rate constant)及び全放射減衰速度定数(total radiative decay rate constant)を有し、前記閾値距離は、前記全非放射減衰速度定数が前記全放射減衰速度定数に等しい場合である;及び/又は
前記エンハンスメント層が、前記有機発光領域から、閾値距離以上離れないように設けられ;前記化合物S1が、前記エンハンスメント層の存在により、全非放射減衰速度定数及び全放射減衰速度定数を有し、前記閾値距離は、前記全非放射減衰速度定数が前記全放射減衰速度定数に等しい場合である;及び/又は
前記エンハンスメント層が、前記有機発光領域から、閾値距離以上離れないように設けられ;前記有機発光領域が、前記エンハンスメント層の存在により、全非放射減衰速度定数及び全放射減衰速度定数を有し、前記閾値距離は、前記全非放射減衰速度定数が前記全放射減衰速度定数に等しい場合である;及び/又は
アウトカップリング層が、前記エンハンスメント層の上に配置され、前記アウトカップリング層が、前記表面プラズモンポラリトンの前記非放射モードエネルギーを光子として自由空間に散乱させる、請求項7に記載のOLED。
【請求項9】
前記化合物A1からの発光が、前記化合物S1からの発光よりも小さい半値全幅(FWHM)を有する;及び/又は
前記化合物A1からの発光の発光ピーク最大が、前記化合物S1からの発光の発光ピーク最大よりも高いエネルギーである;及び/又は
前記化合物S1の垂直双極子比(VDR)が、≧0.25である;及び/又は
前記化合物A1が、VDR≦0.33を有する、請求項7に記載のOLED。
【請求項10】
前記OLEDが、前記第1の電極及び前記有機発光領域との間に正孔輸送層(HTL)を更に含み、前記化合物S1がリン光増感剤であり、前記化合物A1が蛍光アクセプターであり、前記有機発光領域における前記化合物A1のドーピング濃度が前記HTLに向かって増加する及び/又は
前記OLEDが、第2の電極と前記有機発光領域との間に電子輸送層(ETL)を更に含み、前記化合物A1が蛍光アクセプターであり、前記有機発光領域における前記化合物A1のドーピング濃度が前記ETLに向かって増加する;及び/又は
前記化合物S1が、室温でリン光発光又はTADF発光が可能である;及び/又は
前記化合物S1からの発光寄与が、前記OLEDの全エレクトロルミネセンススペクトル≦45%である又は前記化合物S1が発光しない;及び/又は
前記化合物S1が、完全に又は部分的に重水素化される;及び/又は
前記化合物A1が、完全に又は部分的に重水素化される、請求項7に記載のOLED。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2023年5月17日出願の米国特許出願第18/319,182号の一部継続出願であり、米国特許法第119条の下で、2022年12月13日出願の米国特許仮出願第63/387,166号、2022年10月27日出願の米国特許仮出願第63/419,782号、2022年11月2日出願の米国特許仮出願第63/421,804号、2023年2月7日出願の米国特許仮出願第63/483,647号、2023年2月27日出願の米国特許仮出願第63/487,055号、2023年4月13日出願の米国特許仮出願第63/459,091号、2022年12月21日出願の米国特許仮出願第63/434,161号、2023年2月14日出願の米国特許仮出願第63/484,757号、2023年2月14日出願の米国特許仮出願第63/484,786号、及び2023年3月14日出願の米国特許仮出願第63/490,065号に対する優先権を主張し、これらの全内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 1,300 文字)【0002】
本開示は、一般的に、新規なデバイスアーキテクチャ及びこれらの新規なアーキテクチャを有するOLEDデバイス、並びにそれらの用途に関する。
【背景技術】
【0003】
有機材料を利用する光電子デバイスは、各種理由から、次第に望ましいものとなりつつある。そのようなデバイスを作製するために使用される材料の多くは比較的安価であるため、有機光電子デバイスは無機デバイスを上回るコスト優位性の可能性を有する。加えて、柔軟性等の有機材料の固有の特性により、該材料は、フレキシブル基板上での製作等の特定用途によく適したものとなり得る。有機光電子デバイスの例は、有機発光ダイオード/デバイス(OLED)、有機光トランジスタ、有機光電池、有機シンチレーター、及び有機光検出器を含む。OLEDについて、有機材料は従来の材料を上回る性能の利点を有し得る。
【0004】
OLEDはデバイス全体に電圧が印加されると光を放出する薄い有機膜を利用する。OLEDは、ディスプレイ、照明及びバックライティング等の用途において使用するためのますます興味深い技術となりつつある。
【0005】
発光性分子の1つの用途は、フルカラーディスプレイである。そのようなディスプレイの業界標準は、「飽和(saturated)」色と称される特定の色を放出するように適合された画素を必要とする。特に、これらの標準は、飽和した赤色、緑色及び青色画素を必要とする。若しくは、OLEDは、白色光を照射するように設計することができる。従来の、白色バックライトからの液晶ディスプレイ発光は、吸収フィルターを用いてフィルタリングされ、赤色、緑色、及び青色発光を生成する。同様の技術は、OLEDでも用いられることができる。白色OLEDは、単層の発光層(EML)デバイス又は積層体構造のいずれかであることができる。色は、当技術分野において周知のCIE座標を使用して測定することができる。
【発明の概要】
【0006】
アノードと;正孔輸送層と;発光領域と;電子輸送層と;カソードと、を順に含むOLEDであって、前記発光領域は、化合物S1と;化合物A1と、を含むOLEDが開示される。前記化合物S1は、エネルギーを前記化合物A1に伝達する有機金属増感剤であり;前記化合物A1は、前記発光領域において、発光体であるアクセプターである。前記化合物S1は、0.2以上の垂直双極子比(VDR)値を有し;前記化合物A1は、0.2以下のVDR値を有する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、有機発光デバイスを示す。
【0008】
図2は、別の電子輸送層を有さない、反転された有機発光デバイスを示す。
【0009】
図3は、異なる垂直双極子比(VDR)値を有する発光体についての角度の関数としてモデル化P偏光光ルミネセンスのグラフを示す。
【0010】
図4は、リン光増感プラズモンOLEDにおける励起状態エネルギー移動の様々な経路を示すエネルギーレベル図である。
(【0011】以降は省略されています)

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