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公開番号2024064551
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-14
出願番号2022173219
出願日2022-10-28
発明の名称差動入力差動出力型の反転増幅回路および測定装置
出願人日置電機株式会社
代理人個人
主分類H03F 3/45 20060101AFI20240507BHJP(基本電子回路)
要約【課題】高周波のコモンモード電圧を除去する。
【解決手段】信号入力部と信号出力部を備えた反転増幅回路1であって、演算増幅器OP1~OP4と、信号入力部間に直列に接続された抵抗R1,R2と、接続点P1と中間電位との間に接続された抵抗R3とを備え、演算増幅器OP1は、反転入力端子が抵抗R4を介して信号入力部に接続されると共に抵抗R5を介して出力端子に接続され、非反転入力端子が接続点P1に接続され、かつ出力端子が信号出力部に接続されて構成され、演算増幅器OP2は、反転入力端子が抵抗R6を介して信号入力部に接続されると共に抵抗R7を介して出力端子に接続され、非反転入力端子が接続点P1に接続され、かつ出力端子が信号出力部に接続されて構成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1信号入力部および第2信号入力部を介して入力した一対の差動入力信号を反転増幅して一対の差動出力信号として第1信号出力部および第2信号出力部から出力する差動入力差動出力型の反転増幅回路であって、
第1演算増幅器、第2演算増幅器、第3演算増幅器および第4演算増幅器と、
前記第1信号入力部および前記第2信号入力部間に直列に接続された第1抵抗および第2抵抗と、
前記第1抵抗および前記第2抵抗の互いの接続点と中間電位との間に接続された第3抵抗とを備え、
前記第1演算増幅器は、反転入力端子が第4抵抗を介して前記第1信号入力部に接続されると共に第5抵抗を介して出力端子に接続され、非反転入力端子が第1コンデンサを介して前記接続点に接続され、かつ出力端子が前記第1信号出力部に接続されて構成され、
前記第2演算増幅器は、反転入力端子が第6抵抗を介して前記第2信号入力部に接続されると共に第7抵抗を介して出力端子に接続され、非反転入力端子が第2コンデンサを介して前記接続点に接続され、かつ出力端子が前記第2信号出力部に接続されて構成され、
前記第3演算増幅器は、反転入力端子が第8抵抗を介して前記第1演算増幅器の反転入力端子に接続されると共に第3コンデンサを介して出力端子に接続され、非反転入力端子が前記中間電位に接続され、かつ出力端子が第9抵抗を介して前記第1演算増幅器の非反転入力端子に接続されて構成され、
前記第4演算増幅器は、反転入力端子が第10抵抗を介して前記第2演算増幅器の反転入力端子に接続されると共に第4コンデンサを介して出力端子に接続され、非反転入力端子が前記中間電位に接続され、かつ出力端子が第11抵抗を介して前記第2演算増幅器の非反転入力端子に接続されて構成されている差動入力差動出力型の反転増幅回路。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記第1抵抗および前記第2抵抗の抵抗値が共に値RXに規定され、前記第3抵抗の抵抗値が値RYに規定され、前記第4抵抗および前記第6抵抗の抵抗値が共に値RAに規定され、前記第5抵抗および前記第7抵抗の抵抗値が共に値RBに規定され、かつ(RX=2×RY×(RA/RB))の関係式が満たされている請求項1記載の差動入力差動出力型の反転増幅回路。
【請求項3】
前記第8抵抗および前記第10抵抗の抵抗値が互いに等しく、前記第9抵抗および前記第11抵抗の抵抗値が互いに等しく、前記第1コンデンサの容量値および前記第2コンデンサの容量値が互いに等しく、かつ前記第3コンデンサの容量値および前記第4コンデンサの容量値が互いに等しく規定されている請求項2記載の差動入力差動出力型の反転増幅回路。
【請求項4】
第1信号入力部および第2信号入力部を介して入力した一対の差動入力信号を反転増幅して一対の差動出力信号として第1信号出力部および第2信号出力部から出力する差動入力差動出力型の反転増幅回路であって、
第1演算増幅器および第2演算増幅器と、
前記第1信号入力部および前記第2信号入力部間に直列に接続された第1抵抗および第2抵抗と、
前記第1抵抗および前記第2抵抗の互いの接続点と中間電位との間に接続された第3抵抗とを備え、
前記第1演算増幅器は、反転入力端子が第4抵抗を介して前記第1信号入力部に接続されると共に第5抵抗を介して出力端子に接続され、非反転入力端子が前記接続点に接続され、かつ出力端子が前記第1信号出力部に接続されて構成され、
前記第2演算増幅器は、反転入力端子が第6抵抗を介して前記第2信号入力部に接続されると共に第7抵抗を介して出力端子に接続され、非反転入力端子が前記接続点に接続され、かつ出力端子が前記第2信号出力部に接続されて構成されている差動入力差動出力型の反転増幅回路。
【請求項5】
前記第1抵抗および前記第2抵抗の抵抗値が共に値RXに規定され、前記第3抵抗の抵抗値が値RYに規定され、前記第4抵抗および前記第6抵抗の抵抗値が共に値RAに規定され、前記第5抵抗および前記第7抵抗の抵抗値が共に値RBに規定され、かつ(RX=2×RY×(RA/RB))の関係式が満たされている請求項4記載の差動入力差動出力型の反転増幅回路。
【請求項6】
請求項1から5のいずれかに記載の差動入力差動出力型の反転増幅回路を備え、当該差動入力差動出力型の反転増幅回路から出力される前記一対の差動出力信号に基づいて物理量を測定する測定装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、一対の差動入力信号を入力して、その一対の差動入力信号を反転増幅して一対の差動出力信号として出力する差動入力差動出力型の反転増幅回路、およびその差動入力差動出力型の反転増幅回路を備えて物理量を測定する測定装置に関するものである。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
一対の差動入力信号を入力して、その一対の差動入力信号を増幅して一対の差動出力信号として出力する差動入力差動出力型の増幅回路として、下記の特許文献に開示された差動入力差動出力型の非反転増幅回路が知られている。
【0003】
以下、特許文献における第2図の一部を抽出して、図3として説明する。図3に示すように、この従来の非反転増幅回路1Xは、信号入力部IS1Xおよび信号入力部IS2Xを介して一対の差動入力信号SINX+,SINX-を入力して、その一対の差動入力信号SINX+,SINX-を非反転増幅して一対の差動出力信号SOUTX+,SOUTX-として信号出力部OS1Xおよび信号出力部OS2Xから出力可能に構成されている。
【0004】
具体的には、非反転増幅回路1Xは、演算増幅器OP1X,OP2Xを備えて構成されている。この場合、演算増幅器OP1Xは、非反転入力端子が信号入力部IS1Xに接続され、反転入力端子が抵抗R1Xを介して出力端子に接続され、かつ出力端子が信号出力部OS1Xに接続されて構成されている。また、演算増幅器OP2Xは、非反転入力端子が信号入力部IS2Xに接続され、反転入力端子が抵抗R2Xを介して出力端子に接続され、かつ出力端子が信号出力部OS2Xに接続されて構成されている。また、演算増幅器OP1Xの反転入力端子と演算増幅器OP2Xの反転入力端子との間には、抵抗R3Xが接続されている。
【0005】
この非反転増幅回路1Xでは、演算増幅器OP1Xが、入力した一対の差動入力信号SINX+,SINX-のうちの一方の差動入力信号SINX+を所定の利得で増幅して差動出力信号SOUTX+として信号出力部OS1Xから出力する。また、演算増幅器OP2Xが、入力した一対の差動入力信号SINX+,SINX-のうちの他方の差動入力信号SINX-を所定の利得で増幅して差動出力信号SOUTX-として信号出力部OS2Xから出力する。この非反転増幅回路1Xによれば、演算増幅器を単に対称に2つ配置しただけの簡易な構成でありながら、高周波特性に優れた非反転増幅回路を構成することができる。なお、演算増幅器を対称に2つ配置することにより、反転増幅回路や差動増幅回路を構成することもできる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2020-25254号公報(第16-48頁、第2図)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところが、上記従来の非反転増幅回路1Xでは、高周波特性に優れた非反転増幅回路を簡易に構成することができるものの、演算増幅器を単に対称に2つ配置しただけの構成のため、差動入力信号SINX+,SINX-に高周波のコモンモード電圧(同相電圧)が含まれているときに、そのコモンモード電圧を除去することができないという改善点が存在する。
【0008】
本発明は、かかる改善点に鑑みてなされたものであり、差動入力信号に含まれている高周波のコモンモード電圧を十分に除去して差動出力信号を出力することが可能な差動入力差動出力型の反転増幅回路、およびそのような差動入力差動出力型の反転増幅回路を備えた測定装置を提供することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成すべく、本発明に係る差動入力差動出力型の反転増幅回路は、第1信号入力部および第2信号入力部を介して入力した一対の差動入力信号を反転増幅して一対の差動出力信号として第1信号出力部および第2信号出力部から出力する差動入力差動出力型の反転増幅回路であって、第1演算増幅器、第2演算増幅器、第3演算増幅器および第4演算増幅器と、前記第1信号入力部および前記第2信号入力部間に直列に接続された第1抵抗および第2抵抗と、前記第1抵抗および前記第2抵抗の互いの接続点と中間電位との間に接続された第3抵抗とを備え、前記第1演算増幅器は、反転入力端子が第4抵抗を介して前記第1信号入力部に接続されると共に第5抵抗を介して出力端子に接続され、非反転入力端子が第1コンデンサを介して前記接続点に接続され、かつ出力端子が前記第1信号出力部に接続されて構成され、前記第2演算増幅器は、反転入力端子が第6抵抗を介して前記第2信号入力部に接続されると共に第7抵抗を介して出力端子に接続され、非反転入力端子が第2コンデンサを介して前記接続点に接続され、かつ出力端子が前記第2信号出力部に接続されて構成され、前記第3演算増幅器は、反転入力端子が第8抵抗を介して前記第1演算増幅器の反転入力端子に接続されると共に第3コンデンサを介して出力端子に接続され、非反転入力端子が前記中間電位に接続され、かつ出力端子が第9抵抗を介して前記第1演算増幅器の非反転入力端子に接続されて構成され、前記第4演算増幅器は、反転入力端子が第10抵抗を介して前記第2演算増幅器の反転入力端子に接続されると共に第4コンデンサを介して出力端子に接続され、非反転入力端子が前記中間電位に接続され、かつ出力端子が第11抵抗を介して前記第2演算増幅器の非反転入力端子に接続されて構成されている。
【0010】
この差動入力差動出力型の反転増幅回路によれば、第1演算増幅器~第4演算増幅器および第1抵抗~第7抵抗を備えて、第1演算増幅器に第3演算増幅器を加えて複合化すると共に第2演算増幅器に第4演算増幅器を加えて複合化したことにより、一対の差動入力信号に含まれている高周波のコモンモード電圧を除去して一対の差動出力信号として出力することができると共に低周波性能を向上させることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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