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公開番号2024059954
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-01
出願番号2024032229
出願日2024-03-04
発明の名称リニア振動モータ及び電子デバイス
出願人エーエーシー テクノロジーズ ピーティーイー リミテッド
代理人個人
主分類B06B 1/04 20060101AFI20240423BHJP(機械的振動の発生または伝達一般)
要約【課題】信頼性が高く、かつ、耐衝突及び耐振動性能に優れたリニア振動モータを提供する。
【解決手段】リニア振動モータ100は、ハウジングにより囲まれた収容空間において、振動子20の支持枠21に受動部材22が設けられ、駆動部材30が受動部材と対向して設けられ、受動部材を駆動することにより支持枠を直線に沿って移動させる。ここでは、支持枠には複数の収容溝211が形成され、各収容溝に少なくとも一つの支持部材40が設けられ、支持部材が部分的に収容溝外に位置し、支持部材が支持枠により押圧されてハウジングに支持され、支持部材が支持枠を支持し、駆動部材が支持枠をハウジングに対し移動させる際に、支持部材がハウジング及び支持枠に対し転動することにより、支持枠を安定的に移動させることができ、収容溝が収容空間内部に位置するため、衝撃による変形がない。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
リニア振動モータであって、
収容空間を有するハウジングと、
複数の収容溝が形成され前記収容空間に設けられた支持枠と、前記支持枠に固定された受動部材と、を含む振動子と、
前記受動部材と対向して設けられるように前記収容空間に設けられ、前記受動部材を駆動することにより前記支持枠を直線に沿って移動させる駆動部材と、
各前記収容溝に少なくとも一つの支持部材が設けられ、前記支持部材が部分的に前記収容溝外に位置し、前記支持部材が前記支持枠により押圧されて前記ハウジングに支持され、前記駆動部材が前記支持枠を前記ハウジングに対し移動させる際に、前記支持部材が前記ハウジング及び前記支持枠に対し転動する複数の支持部材と、を含む
ことを特徴するリニア振動モータ。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記ハウジングに設けられた第2磁性部材を含み、前記駆動部材は、前記ハウジングに設けられたコイルであり、前記受動部材は、前記第2磁性部材と対向して設けられた第1磁性部材であり、前記第2磁性部材は、前記第1磁性部材とマッチングすることにより、前記コイルの未通電時に前記支持枠を初期位置に保持させ、前記コイルの通電時に前記第1磁性部材を前記支持枠と共に前記直線に沿って移動させ、
又は、前記支持枠に設けられた第2磁性部材を含み、前記駆動部材は、前記ハウジングに設けられた第1磁性部材であり、前記受動部材は、コイルであり、前記第2磁性部材は、前記第1磁性部材と対向して設けられ、前記第2磁性部材は、前記第1磁性部材とマッチングすることにより、前記コイルの未通電時に前記支持枠を初期位置に保持させ、前記コイルの通電時に前記コイルが駆動されて前記支持枠を前記直線に沿って移動させる、
ことを特徴とする請求項1に記載のリニア振動モータ。
【請求項3】
前記ハウジングは、凹溝構造の前側ハウジングと、前記凹溝構造を覆って設けられた基板と、を含み、
前記基板と前記凹溝構造とは、前記収容空間を囲み、
前記収容溝は、前記直線に沿って延在するように前記支持枠の前記前側ハウジングに臨む側に設けられ、
前記収容溝の内壁と前記前側ハウジングの内壁とは、ボールとしての前記支持部材を挟持して固定している、
ことを特徴とする請求項2に記載のリニア振動モータ。
【請求項4】
前記前側ハウジングの内壁は、前記支持枠と対向する正面壁と、前記正面壁を取り囲むように前記正面壁と接続された側壁と、を含み、
前記収容溝の内壁は、前記正面壁との間に所定角が形成された斜壁を含み、
前記ボールは、前記正面壁、前記側壁及び前記斜壁との間に位置している、
ことを特徴とする請求項3に記載のリニア振動モータ。
【請求項5】
前記斜壁と前記正面壁との間に形成された所定角は、30°から60°である、
ことを特徴とする請求項4に記載のリニア振動モータ。
【請求項6】
前記支持枠の前記収容溝から離間する側には、ストッパー部が設けられ、
前記基板と直交する方向において、前記ストッパー部と前記基板との間の間隙の幅は、前記支持部材の高さよりも小さく、
前記ストッパー部は、前記支持枠と前記基板とが衝突することを防止する、
ことを特徴とする請求項3から5のいずれか1項に記載のリニア振動モータ。
【請求項7】
前記ハウジングは、凹溝構造の前側ハウジングと、前記凹溝構造を覆って設けられた基板と、を含み、
前記基板と前記凹溝構造とは、前記収容空間を囲み、
前記収容溝は、前記直線に沿って延在するように前記支持枠の前記基板に臨む側に設けられ、
前記収容溝の内壁と前記基板とは、ボールとしての前記支持部材を挟持して固定している、
ことを特徴とする請求項2に記載のリニア振動モータ。
【請求項8】
前記前側ハウジングの内壁は、前記基板を取り囲むように前記基板と接続された側壁を含み、
前記収容溝の内壁は、前記基板との間に所定角が形成された斜壁を含み、
前記ボールは、前記基板、前記側壁及び前記斜壁との間に位置している、
ことを特徴とする請求項7に記載のリニア振動モータ。
【請求項9】
前記斜壁と前記基板との間に形成された所定角は、30°から60°である、
ことを特徴とする請求項8に記載のリニア振動モータ。
【請求項10】
前記支持枠の前記収容溝から離間する側には、ストッパー部が設けられ、
前記基板と直交する方向において、前記ストッパー部と前記基板との間の間隙の幅は、前記支持部材の高さよりも小さく、
前記ストッパー部は、前記支持枠と前記前側ハウジングとが衝突することを防止する、
ことを特徴とする請求項7から9のいずれか1項に記載のリニア振動モータ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施例は、振動モータの技術領域に関し、特にリニア振動モータ及び電子デバイスに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
電子技術の発展に伴い、例えば、スマートフォン、携帯用ゲーム機等の携帯式電子デバイスが益々普及している。多数の電子デバイスは、例えば、スマートフォンの着信提示、メッセージ提示、ナビー提示及びゲーム機の振動フィードバック等のシステムのフィードバック装置としてのリニア振動モータを用いている。
【0003】
従来のリニア振動モータは、通常振動子の支持部材としての板ばねを利用しており、弾性を有する板ばねは、振動子を固定及び支持する良好な部材である。しかしながら、板ばねの耐衝突及び耐振動性能が劣り、落下衝突に遭遇し、又は、モータの反復振動によって往復運動又は振動させる際に、板ばねに変形及び破損が発生しやすいため、落下テスト及び寿命テストでは、支持部材としての板ばねを利用するリニア振動モータの評価が低く、実際応用においても問題が発生しやすい。板ばねに存在する問題に対し、通常板ばねの厚さ又は、板ばねの材質を変更したりして耐衝突及び耐振動性能に優れた板ばねを製造しようとするが、板ばねの厚さ及びその材質を適宜に特定することは、困難であり、かつ、板ばねが耐衝突及び耐振動に優れた弾性を有する際に、その強度が低下することで、板ばねの支持効果を低下させ、その制御性も低下する。また、リニア振動モータを組み付ける際に、板ばねに湾曲や、損傷、ひいては断裂等の状況が発生しやすい。
【0004】
したがって、上記技術問題を解決することができるリニア振動モータが求められている。
【発明の概要】
【0005】
本発明によれば、信頼性が高く、かつ、耐衝突及び耐振動性能に優れたリニア振動モータが提供される。
【0006】
上記技術問題を解決するために、本発明の第1態様によれば、リニア振動モータであって、収容空間を有するハウジングと、複数の収容溝が形成され前記収容空間に設けられた支持枠と、前記支持枠に固定された受動部材と、を含む振動子と、前記受動部材と対向して設けられるように前記収容空間に設けられ、前記受動部材を駆動することにより前記支持枠を直線に沿って移動させる駆動部材と、各前記収容溝に少なくとも一つの支持部材が設けられ、前記支持部材が部分的に前記収容溝外に位置し、前記支持部材が前記支持枠により押圧されて前記ハウジングに支持され、前記駆動部材が前記支持枠を前記ハウジングに対し移動させる際に、前記支持部材が前記ハウジング及び前記支持枠に対し転動する複数の支持部材と、を含むリニア振動モータが提供される。
【0007】
他の実施例では、リニア振動モータは、前記ハウジングに設けられた第2磁性部材を含み、前記駆動部材は、前記ハウジングに設けられたコイルであり、前記受動部材は、前記第2磁性部材と対向して設けられた第1磁性部材であり、前記第2磁性部材は、前記第1磁性部材とマッチングすることにより、前記コイルの未通電時に前記支持枠を初期位置に保持させ、前記コイルの通電時に前記第1磁性部材を前記支持枠と共に前記直線に沿って移動させ、
又は、リニア振動モータは、前記支持枠に設けられた第2磁性部材を含み、前記駆動部材は、前記ハウジングに設けられた第1磁性部材であり、前記受動部材は、コイルであり、前記第2磁性部材は、前記第1磁性部材と対向して設けられ、前記第2磁性部材は、前記第1磁性部材とマッチングすることにより、前記コイルの未通電時に前記支持枠を初期位置に保持させ、前記コイルの通電時に前記コイルが駆動されて前記支持枠を前記直線に沿って移動させる。
【0008】
他の実施例では、前記ハウジングは、凹溝構造の前側ハウジングと、前記凹溝構造を覆って設けられた基板と、を含み、前記基板と前記凹溝構造とは、前記収容空間を囲み、前記収容溝は、前記直線に沿って延在するように前記支持枠の前記前側ハウジングに臨む側に設けられ、前記収容溝の内壁と前記前側ハウジングの内壁とは、ボールとしての前記支持部材を挟持して固定している。
【0009】
他の実施例では、前記前側ハウジングの内壁は、前記支持枠と対向する正面壁と、前記正面壁を取り囲むように前記正面壁と接続された側壁と、を含み、前記収容溝の内壁は、前記正面壁との間に所定角が形成された斜壁を含み、前記ボールは、前記正面壁、前記側壁及び前記斜壁との間に位置している。
【0010】
他の実施例では、前記斜壁と前記正面壁との間に形成された所定角は、30°から60°である。
(【0011】以降は省略されています)

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