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公開番号2024055810
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-18
出願番号2023172047
出願日2023-10-03
発明の名称水中油型エマルジョン系消泡剤組成物
出願人エボニック オペレーションズ ゲーエムベーハー,Evonik Operations GmbH
代理人弁理士法人あしたば国際特許事務所
主分類B01J 13/00 20060101AFI20240411BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】優れた消泡能力と優れた相溶性を持ち、低せん断力下(例えば、印刷工程中にインク配合物に添加される場合)で容易に分散する消泡剤組成物を提供する。
【解決手段】(I)油相と、(II)水相と、(III)少なくとも1つのO/W乳化剤と、(IV)共乳化剤として少なくとも1つのW/O乳化剤と、を含む消泡剤組成物であり、前記水相の量が前記組成物の総重量に対し20~90重量%、好ましくは60~85重量%であり、前記油相が、(A)成分Aとして少なくとも1つまたは複数の植物油と、(B)成分Bとして少なくとも1つまたは複数のポリエーテルエステルと、(C)少なくとも1つまたは複数のポリエーテル変性ポリシロキサンと、(D)必要に応じて、成分Dとして少なくとも1つまたは複数の疎水性粒子と、を含む油中油型エマルジョンである組成物に関する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(I)油相と、
(II)水相と、
(III)少なくとも1つのO/W乳化剤と、
(IV)共乳化剤として少なくとも1つのW/O乳化剤と、
を含む消泡剤組成物であり、
前記水相の量が前記組成物の総重量に対し20~90重量%、好ましくは60~85重量%であり、
前記油相が、
(A)成分Aとして少なくとも1つまたは複数の植物油と、
(B)成分Bとして少なくとも1つまたは複数のポリエーテルエステルと、
(C)少なくとも1つまたは複数のポリエーテル変性ポリシロキサンと、
(D)必要に応じて、成分Dとして少なくとも1つまたは複数の疎水性粒子と、
を含む油中油型エマルジョンである組成物。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記成分Aは、大豆油、菜種油、キャノーラ油、ヒマワリ油、トウモロコシ油、落花生油およびパーム油またはそれらの混合物からなる群から選択される、請求項1記載の組成物。
【請求項3】
前記成分Bは、ポリオキシアルキレンエステルおよびポリオキシアルキレン(ポリ)グリセリルエーテルエステルからなる群から選択される、請求項1または請求項2記載の組成物。
【請求項4】
前記ポリオキシアルキレンエステルは、PEG、PPG、ポリエチレン-プロピレングリコールおよび脂肪酸に由来する、請求項3記載の組成物。
【請求項5】
前記脂肪酸の炭素鎖長がC2~C22、好ましくはC10~C18である、請求項4記載の組成物。
【請求項6】
前記PEGのEO単位が5~50モル、好ましくは8~10モルである、請求項4または請求項5記載の組成物。
【請求項7】
前記PPGのPO単位が10~100モル、好ましくは14~55モルである、請求項4または請求項5記載の組成物。
【請求項8】
前記ポリエチレン-プロピレングリコールのEO-PO単位の総モルが5~100モル、好ましくは10~80モルである、請求項4または請求項5記載の組成物。
【請求項9】
前記成分Cは一般式(I):


O-A-[B-A-]



(I)
(式中、Aは、平均式(C


2p
O-)

(式中、pの値は2.8~4、qの値は15~100、好ましくはpの値は2.8~3.5である。)を有するポリオキシアルキレンブロックであり、
Bは、平均式[SiO(R



-]

(式中、R

基は同一かまたは異なり、それぞれ独立して炭素数1~4のアルキル基またはフェニル基を表し、gの値は10~100、好ましくは15~70である。)を有するポリシロキサンブロックであり、


は、同一かまたは異なり、それぞれ独立して水素原子または炭素数1~4のアルキル基を表し、
fの値は、1~20、好ましくは4~15である。)
と一致し、および/、または
前記成分Cは一般式(II):
JPEG
2024055810000011.jpg
55
170
(式中、R基は、水素原子または炭素数1~4のアルキル基を表し、
mの値は20~80、nの値は5~10であり、
xの値は0~10、yの値は5~40である。)
と一致する、請求項1~請求項8のいずれか一項記載の組成物。
【請求項10】
前記疎水性粒子は、疎水性ヒュームドシリカおよび疎水性ワックスから選択される、請求項1記載の組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、植物油系消泡剤組成物に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
水性系には通常、表面張力を低下させる界面活性剤、分散剤、湿潤剤、乳化剤などが配合されており、容易に泡が形成されるため、コーティングおよびインク業界では、水性コーティングおよびインク系における発泡が普遍的課題である。最近では、コーティングおよびインクの製造中、インク印刷中およびコーティング適用工程中に発生する泡を防止または除去できる種類の消泡剤が市場に導入されている。
【0003】
例えば、印刷インク業界では、鉱物油またはシリコーン油系のエマルジョン型消泡剤が主に使用されていた。しかし、鉱物油は人間の健康に悪影響を与える可能性がある。よって、鉱物油が食品と接触する水性インク配合物に使用される場合、有害である。シリコーン油系消泡剤は、この種の消泡剤をインク系に分散させるのに十分なせん断力がない状態で印刷工程に添加されると、印刷インク層に欠陥を生じる傾向がある。
【0004】
優れた消泡能力を備えた既知のポリエーテル変性シロキサン系消泡剤は、水性塗料およびインク系における相溶性に関してシリコーン油よりも優れた性能を発揮するが、インク系に分散させるためのせん断力が適用時だけ低い場合は、相溶性は十分でない。
【0005】
健康に優しい植物油系消泡剤は分散しやすいものの、印刷中に発生する泡を打ち消すほどの力はない。
【0006】
したがって、ポリエーテル変性ポリシロキサンと植物油との組み合わせにより、食品と接触する水性コーティングおよびインク系に特に有利な消泡剤組成物を提供することが望ましい。ただし、特に植物油の消泡能力を高めるためにポリエーテル変性ポリシロキサンを比較的多量に使用する場合、ポリエーテル変性ポリシロキサンと植物油は互いに溶解することができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、従来技術の欠陥を少なくとも部分的に克服すること、そして、優れた消泡能力と優れた相溶性を持ち、低せん断力下(例えば、印刷工程中にインク配合物に添加される場合)で容易に分散する消泡剤組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この目的は、
(I)油相と、
(II)水相と、
(III)少なくとも1つのO/W乳化剤と、
(IV)共乳化剤として少なくとも1つのW/O乳化剤と、
を含む消泡剤組成物であり、
水相の量が組成物の総重量に対し20~90重量%、好ましくは60~85重量%であり、
油相が、
(A)成分Aとして少なくとも1つまたは複数の植物油と、
(B)成分Bとして少なくとも1つまたは複数のポリエーテルエステルと、
(C)少なくとも1つまたは複数のポリエーテル変性ポリシロキサンと、
(D)必要に応じて、成分Dとして少なくとも1つまたは複数の疎水性粒子と、
を含む油中油型エマルジョンである、新しい消泡剤組成物の発見によって達成される。
【0009】
発明の詳細な説明
用語「シロキサン」および「ポリシロキサン」は、本発明では同義語として使用される。
用語「消泡剤組成物」および「水中油型エマルジョン」は、本発明では同義語として使用される。
本明細書の文脈において、用語「油相」および「油中油型エマルジョン」は同義として理解されるべきである。
本願の場合、用語「消泡剤」は、泡を防ぐ製品および配合物と、泡を破壊して脱気を可能にする製品および配合物との両方を包含する。実際には、これらの製品特性間の移行部はあいまいであるため、消泡剤という一般的な総称が使用される。
【0010】
驚くべきことだが、本発明の油中油型エマルジョンは安定であり、本発明の消泡剤組成物の油相として使用できることが分かっている。
理論に束縛されるものではないが、本発明者らは、ポリエーテルエステルが、分散相としてのポリエーテル変性ポリシロキサンと連続相としての植物油とからなる油中油型エマルジョン中で、相溶化剤または安定剤としての機能を有すると信じている。
(【0011】以降は省略されています)

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