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公開番号2024053667
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-16
出願番号2022160012
出願日2022-10-04
発明の名称上下2段式駐輪施設
出願人株式会社CPM
代理人個人,個人,個人
主分類E04H 6/06 20060101AFI20240409BHJP(建築物)
要約【課題】 昇降ラックと障害物(特にスライドラック及び搭載自転車)との接触が発生する前に昇降駆動手段の駆動を停止することによって、駐輪作業の安全性を確保し得る上下2段式駐輪施設並びにそれに用いられるスライドラック及び昇降ラックを提供する。
【解決手段】 横方向Yに並ぶ各支柱1に対し昇降可能な昇降ラック100が設けられ、当該昇降ラック100が支持される支柱1から少なくとも平面視で隣接する支柱1に至る横方向Yの幅を有しかつ固定レール2から長手方向X一方側に延びる警戒領域Dを設定するために基準面Eに配置され、各々の警戒領域Dにおいてスライドラック200の存在を個別に検知する検知手段3が設けられる。制御手段500は、いずれかの検知手段3が対応する警戒領域D内にスライドラック200の存在を検知するとき、自転車BCLの搭載有無とは関係なく検知手段3に対応する昇降ラック100を駆動する昇降駆動手段110に駆動停止指令を常に出力する。
【選択図】図2

特許請求の範囲【請求項1】
基準面に設定される横方向に沿って直線状に配設された固定レールに対し平面視で直交又は斜め交差する長手方向に載置され前記固定レール上をスライド可能な複数のスライドラックと、横方向に沿って基準面から一定のピッチで立設された支柱ごとに片持ち状に長手方向へ突出して支持され前記支柱に沿って昇降可能な昇降ラックとを有し、下段に位置する前記スライドラックの横方向へのスライドにより生じた空きスペースにおいて前記昇降ラックが上段と下段との間で昇降可能となる上下2段式駐輪施設であって、
前記昇降ラックごとに設けられ、当該昇降ラックを対応する前記支柱に沿って上下昇降するための駆動力を個々に発生する昇降駆動手段と、
前記昇降駆動手段による前記昇降ラックの上下昇降を個別に制御するための制御手段と、
前記昇降ラックごとに、当該昇降ラックが支持される前記支柱から少なくとも平面視で隣接する前記支柱に至る横方向の幅を有しかつ前記固定レールから長手方向一方側に延びる警戒領域を設定するために基準面に配置され、各々の前記警戒領域において前記スライドラックの存在を個別に検知する検知手段と、を備え、
前記制御手段は、いずれかの前記検知手段が対応する前記警戒領域内に前記スライドラックの存在を検知するとき、自転車の搭載有無とは関係なく前記検知手段に対応する前記昇降ラックを駆動する前記昇降駆動手段に駆動停止指令を常に出力することを特徴とする上下2段式駐輪施設。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
各々の前記昇降ラックは、横方向に並ぶ前記支柱から長手方向の同じ向きに突出し、
前記警戒領域は、隣り合う前記支柱の間では平面視で相互に重なり合う形態にて設定される請求項1に記載の上下2段式駐輪施設。
【請求項3】
各々の前記昇降ラックには、作業者の操作に基づき対応する前記昇降駆動手段を駆動することの可否を表示するための表示手段と、その表示手段が当該昇降駆動手段の駆動可能を表示するとき作業者により操作できる操作手段と、をさらに備え、
前記制御手段は、
前記昇降駆動手段に前記駆動停止指令を出力する際、対応する前記表示手段に作業者による操作不可を表示し、かつ対応する前記操作手段を操作不能とする一方、
前記検知手段が前記スライドラックの不在を検知するとき、対応する前記表示手段には作業者による操作可能を表示する請求項1に記載の上下2段式駐輪施設。
【請求項4】
前記検知手段は、平面視で前記警戒領域の横方向の全幅にわたり前記固定レールと平行に基準面上に配置された棒状又は板状の検知部材を含み、
前記スライドラックは該検知部材との接触により存否が検出される請求項1に記載の上下2段式駐輪施設。
【請求項5】
前記検知部材は前記固定レールとともに前記スライドラックの横方向スライドを下側から支え、当該スライドラックの通過に伴う上下動によって存否を検出する請求項4に記載の上下2段式駐輪施設。
【請求項6】
前記昇降ラックを常時上昇する方向に付勢して前記昇降駆動手段の駆動力をアシストするための付勢手段をさらに備え、
前記昇降駆動手段は、駆動源としての電動モータと、前記電動モータにより駆動されるチェン伝動機構とを含み、前記チェン伝動機構は、前記支柱の上方内部及び下方内部に各々軸支されたスプロケットホイルと、前記支柱の内部においてこれらのスプロケットホイルに掛け回されて両端部が前記昇降ラックに連結されたリンクチェンとを有するとともに、
前記付勢手段は、前記支柱の上方内部において基端部が取り付けられたガススプリングのシリンダから下向きに突出して牽引力を発揮するピストンロッドの先端部に接続され、回転軸線が共通する2個の動滑車と、前記シリンダよりも高位置において前記支柱の内部に位置固定された2個の定滑車と、各々の前記動滑車及び各々の前記定滑車に交互に1回ずつ巻回された単一のワイヤロープとが組み込まれたロープ伝動機構を有する請求項1に記載の上下2段式駐輪施設。
【請求項7】
各々の前記昇降ラックの底面には、当該昇降ラックの下方に位置する障害物に当接したことを感知する感知手段をさらに備え、
前記制御手段は、いずれかの前記昇降ラックの下降中において対応する前記感知手段が障害物と当接したとき、自転車の搭載有無とは関係なく下降中の前記昇降ラックに対応する前記昇降駆動手段に上昇駆動指令を出力する請求項1に記載の上下2段式駐輪施設。
【請求項8】
請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の上下2段式駐輪施設に用いられ、前記固定レールに対し平面視で直交又は斜め交差する長手方向に載置されるとともに、下段に位置して前記固定レール上を横方向にスライド可能なスライドラック。
【請求項9】
請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の上下2段式駐輪施設に用いられ、前記支柱に片持ち状に支持されるとともに、上段と下段との間で前記支柱に沿って昇降可能な昇降ラック。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は上下2段式駐輪施設に関する。また、本発明は上下2段式駐輪施設に用いられるスライドラック及び昇降ラックに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1に示すように、地表面に配設された固定レールに交差状に載置され、その固定レール上をスライド可能な複数のスライドラックと、一定間隔で地表面に立設された支柱ごとに片持ち状に突出して支持され、その支柱に沿ってモータ駆動により昇降可能な昇降ラックとを有し、下段に位置するスライドラックのスライドにより生じた空きスペースにおいて昇降ラックを上段と下段との間で昇降可能とする上下2段式駐輪施設が広く知られている。
【0003】
そして、特許文献1,2,3では、昇降ラックの底面側に障害物(スライドラック、自転車、作業者等)との接触を直接検知するセンサを設け、昇降ラックの下降中にセンサが障害物に接触したとき、モータの作動停止又は逆作動(上昇切換え)により損傷(けがを含む)を回避する。
【0004】
ところで、上段から下降中の昇降ラックと下段に位置する複数のスライドラックとに着目すると、平面視での両者の相対的な位置関係や自転車の搭載有無、搭載自転車の大きさ(特にハンドル幅)等によって接触可能領域は多様でありかつ時々刻々と変化する。よって、特許文献1,2,3のように昇降ラックの底面側に設けたセンサによって広範囲に安全性を確保することは難しい。
【0005】
しかも上記センサは、障害物との接触を直接に感知して昇降ラックの下降停止又は反転上昇を行うものであるから、危険回避に遅れを生じる可能性がある。回避遅れを生じないように通常の昇降速度を遅くするときには、作業効率の悪化が懸念される。また、移動する昇降ラックにセンサが設けられているので、センサの検知範囲が昇降ラックの昇降移動につれて絶えず変動し、検知範囲そのものが不安定になるおそれがある。さらに、発生頻度が低いとはいえ、昇降ラックの上昇中にセンサが障害物と接触しても危険回避が図れない。
【0006】
一方、特許文献3,4,5には、モータ負荷、ワイヤの弛み、チェンの弛み等の検出により昇降ラックと障害物との接触を間接的に感知し、昇降ラックの下降停止又は反転上昇を行う技術が開示されている。しかしながら、これらの間接的な感知手段を用いる場合には直接的な感知よりも危険回避がさらに遅れる可能性がある。加えて、モータ負荷、ワイヤの弛み、チェンの弛み等の現象は障害物との接触以外の原因によっても発生し得るので、誤検出や誤作動となるおそれもある。
【0007】
なお、特許文献3には駐輪場の天井面に人感センサを設けることも記載されているが、障害物が昇降ラック、スライドラック、それらに搭載された自転車等の陰に隠れて正確に検出されにくくなり、また屋外の駐輪場には設置困難であり、安全性の確保には課題が多い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2019-34704号公報
特許第6670336号公報
特開2018-141298号公報
特許第4133300号公報
特開2001-279944号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の課題は、昇降ラックと障害物(特にスライドラック及び搭載自転車)との接触が発生する前に昇降駆動手段の駆動を停止することによって、駐輪作業の安全性を確保し得る上下2段式駐輪施設並びにそれに用いられるスライドラック及び昇降ラックを提供することにある。
【発明の概要】
課題を解決するための手段及び発明の効果
【0010】
上記課題を解決するために、本発明の上下2段式駐輪施設は、
基準面(例えば地表面)に設定される横方向に沿って直線状に配設された(単一の又は平行な複数の)固定レールに対し平面視で直交又は斜め交差する長手方向に(自転車1台分相当の長さを有して)載置され(るとともに、その長手方向一方側から自転車を出し入れ可能かつ自転車の搭載有無とは関係なく)前記固定レール上を(横方向に)スライド可能な複数のスライドラックと、横方向に沿って基準面から一定のピッチで立設された支柱ごとに片持ち状に長手方向へ(自転車1台分相当の長さで)突出して支持され(るとともに、下段位置にて長手方向一方側から自転車を出し入れ可能かつ自転車の搭載有無とは関係なく)前記支柱に沿って昇降可能な昇降ラックとを有し、下段に位置する前記スライドラックの横方向へのスライドにより生じた空きスペースにおいて前記昇降ラックが上段と下段との間で昇降可能となる上下2段式駐輪施設であって、
前記昇降ラックごとに設けられ、当該昇降ラックを対応する前記支柱に沿って上下昇降するための(起電力、流体圧等に基づく)駆動力を個々に発生する昇降駆動手段(例えば駆動源と伝動機構とを含む)と、
前記昇降駆動手段による前記昇降ラックの上下昇降を個別に制御するための(電気信号系、流体圧信号系等の)制御手段と、
前記昇降ラックごとに、当該昇降ラックが支持される前記支柱から少なくとも平面視で隣接する前記支柱に至る横方向の幅を有しかつ前記固定レールから長手方向一方側に延びる警戒領域を設定するために基準面に配置され、各々の前記警戒領域において前記スライドラックの存在を個別に検知する検知手段と、を備え、
前記制御手段は、いずれかの前記検知手段が対応する前記警戒領域内に前記スライドラックの存在を検知するとき、自転車の搭載有無とは関係なく前記検知手段に対応する前記昇降ラックを駆動する前記昇降駆動手段に駆動停止指令を常に出力することを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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