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公開番号2024047351
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-05
出願番号2022152923
出願日2022-09-26
発明の名称グロメット
出願人矢崎総業株式会社
代理人弁理士法人栄光事務所
主分類H02G 3/22 20060101AFI20240329BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】筒状部における封止性能と、筒状部へ電線を挿通する作業の作業性と、を両立可能なグロメットを提供すること。
【解決手段】グロメット1は、筒状部30と、筒状部30が延出する本体部10と、を備える。筒状部30は、筒状部30の筒壁が径方向内側に窪むように窄まった凹条溝31を有する。凹条溝31は、凹条溝31の溝底を構成する小径部34と、小径部34から筒状部30の先端側に向けて延びるとともに小径部34から離れるにつれて筒内径が大きくなる形状を有する先端側溝壁部36と、を有する。筒状部30は、小径部34の基端側に位置するとともに小径部34よりも筒内径が大きい大径部32を有し、凹条溝31は、小径部34から筒状部30の基端側に延びて小径部34と大径部32とを繋ぐ基端側溝壁部35を有する。大径部32と基端側溝壁部35との接続箇所Qにおける筒壁の厚さは、接続箇所Qの周辺における筒壁の厚さよりも薄い。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
径方向に弾性変形可能であって電線が挿通されることになる筒状部と、前記筒状部が延出するとともに取付対象が有する貫通孔に嵌め込まれることになる本体部と、を備えるグロメットであって、
前記筒状部は、
当該筒状部の筒壁が径方向内側に窪むように窄まった凹条溝を有し、
前記凹条溝は、
当該凹条溝の溝底を構成する小径部と、前記小径部から前記筒状部の先端側に向けて延びるとともに前記小径部から離れるにつれて筒内径が大きくなる形状を有する先端側溝壁部と、を有する、
グロメット。
続きを表示(約 580 文字)【請求項2】
請求項1に記載のグロメットにおいて、
前記筒状部は、
前記小径部よりも当該筒状部の基端側に位置するとともに前記小径部よりも筒内径が大きい大径部を、更に有し、
前記凹条溝は、
前記小径部から前記筒状部の基端側に向けて延びて前記小径部と前記大径部とを繋ぐ基端側溝壁部を、更に有し、
前記大径部と前記基端側溝壁部との接続箇所における筒壁の厚さは、当該接続箇所の周辺における筒壁の厚さよりも薄い、
グロメット。
【請求項3】
請求項2に記載のグロメットにおいて、
前記筒状部の開口端の筒内径は、
前記小径部の筒内径よりも大きく且つ前記大径部の筒内径よりも小さい、
グロメット。
【請求項4】
請求項3に記載のグロメットにおいて、
前記小径部の開口中心、及び、前記開口端の開口中心が、前記筒状部の筒軸線上に位置する、
グロメット。
【請求項5】
請求項1~請求項4の何れか一項に記載のグロメットにおいて、
前記筒状部は、
前記先端側溝壁部よりも前記筒状部の先端側に位置するとともに前記先端側溝壁部から離れるにつれて筒内径が小さくなる形状を有する先端部を、更に有する、
グロメット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、径方向に弾性変形可能であって電線が挿通されることになる筒状部と、その筒状部が延出するとともに取付対象が有する貫通孔に嵌め込まれることになる本体部と、を備えるグロメット、に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、例えば、自動車の車室の内外を仕切る車体パネル(ダッシュパネル等)を貫通するようにワイヤハーネスを構成する電線束を配索する際、防水や防音等の観点から、車体パネルが有する貫通孔と電線束との間の空隙を塞ぐようにグロメットが取り付けられる場合がある。グロメットは、通常、配索前に電線束に装着される。グロメットを電線束に装着するにあたり、一般に、グロメットが有する筒状部に電線束を挿通した後、粘着テープ等で筒状部と電線束とを共巻きして、筒状部を電線束に固定するとともに筒状部と電線束との間の隙間を塞ぐようになっている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-010638号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ワイヤハーネスが搭載される自動車の仕様等に応じて、グロメットの筒状部に挿通される電線束の太さが相違する場合がある。例えば、ワイヤハーネスを介して導通接続される電装品や電源の数が多いほど、電線の本数が増大して電線束が太くなる傾向がある。ここで、筒状部の筒内径よりも電線束が太い場合には、通常、筒状部を弾性的に拡径させることで、筒状部に電線束を挿通することができる。一方、筒状部の筒内径よりも電線束が細い場合には、筒状部に電線束を挿通することはできるものの、筒状部と電線束との間に隙間が生じるため、筒状部における防水性や防音性(以下「封止性能」と総称する。)が低下する可能性がある。このような隙間を生じ難くするために筒状部を過度に細くすると、筒状部を拡径して電線束を挿通する作業が困難になる(場合によっては、太い電線束を挿通できなくなる)可能性がある。このように、グロメットの筒状部における封止性能と、筒状部へ電線束を挿通する作業の作業性と、を両立することは、一般に困難である。
【0005】
本発明の目的の一つは、筒状部における封止性能と、筒状部へ電線を挿通する作業の作業性と、を両立可能なグロメットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述した目的を達成するために、本発明に係るグロメットは、以下を特徴としている。
【0007】
径方向に弾性変形可能であって電線が挿通されることになる筒状部と、前記筒状部が延出するとともに取付対象が有する貫通孔に嵌め込まれることになる本体部と、を備えるグロメットであって、
前記筒状部は、
当該筒状部の筒壁が径方向内側に窪むように窄まった凹条溝を有し、
前記凹条溝は、
当該凹条溝の溝底を構成する小径部と、前記小径部から前記筒状部の先端側に向けて延びるとともに前記小径部から離れるにつれて筒内径が大きくなる形状を有する先端側溝壁部と、を有する、
グロメットであること。
【発明の効果】
【0008】
本発明のグロメットによれば、グロメットの本体部から延びる筒状部に凹条溝が設けられており、その凹条溝において、筒状部の筒壁が径方向内側に窪むように窄まっている。そのため、細い電線を筒状部に挿通する場合には、凹条溝の溝底を構成する小径部を電線に当接させ、太い電線を筒状部に挿通する場合には、その小径部を弾性的に拡径しながら小径部を電線に当接させることで、電線の太さの相違を吸収することができる。更に、小径部から筒状部の先端側に向けて延びる先端側溝壁部が、小径部から離れるにつれて筒内径が大きくなる形状(即ち、先端側に向けた末広がり形状)を有する。凹条溝の先端側溝壁部がこのような形状を有することで、例えば、筒状部が単なる直筒である場合や、筒状部が小径部を有していたとしても小径部から筒状部の開口端まで筒内径が均一な直筒となっている場合に比べ、筒状部(具体的には、小径部)を容易に拡径することができる。換言すると、細い電線に対応するために小径部の筒内径を十分に小さくしても、太い電線を筒状部に挿通する作業の作業性が損なわれ難い。よって、筒状部に適正に挿通可能な(即ち、筒状部が電線の太さの相違を吸収可能な)電線の太さの上下限の範囲を、従来のグロメットに比べて拡大することができる。これらの結果、本構成のグロメットは、筒状部における封止性能と、筒状部へ電線を挿通する作業の作業性と、を両立することができる。
【0009】
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本発明の実施形態に係るグロメットの斜視図である。
図2は、図1に示すグロメットの正面図である。
図3は、図2のA-A断面図である。
図4は、図3のB部の拡大図である。
図5は、図4のC部の拡大図である。
図6は、外側筒状部に細い電線束が挿通された場合における図4に対応する図である。
図7は、図6に示す外側筒状部を先端側から見た図である。
図8は、電線が挿通された外側筒状部と電線束とをテープで共巻きした状態を示す側面図である。
図9は、外側筒状部に太い電線束が挿通された場合における図4に対応する図である。
図10は、図9に示す外側筒状部を先端側から見た図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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