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公開番号2024046628
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-03
出願番号2023152211
出願日2023-09-20
発明の名称波長変換装置及び光伝送システム
出願人富士通株式会社
代理人個人
主分類G02F 1/37 20060101AFI20240327BHJP(光学)
要約【課題】広帯域伝送における受信側の信号品質低下を抑制する波長変換装置及び光伝送システムを提供することを目的とする。
【解決手段】波長変換装置は、第1波長帯に属する複数の第1波長を含む第1波長多重光を第2波長帯に属する複数の第2波長を含む第2波長多重光に変換する光学媒質と、前記第2波長帯に属する前記複数の第2波長のパワーを観測する第1モニタと、前記光学媒質の変換特性を調整するための制御情報を保持する記憶部と、前記第1モニタによる第1観測結果に応じて、前記記憶部から取得した前記制御情報により前記光学媒質の変換特性を調整する制御を行う制御部と、を有する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
第1波長帯に属する複数の第1波長を含む第1波長多重光を第2波長帯に属する複数の第2波長を含む第2波長多重光に変換する光学媒質と、
前記第2波長帯に属する前記複数の第2波長のパワーを観測する第1モニタと、
前記光学媒質の変換特性を調整するための制御情報を保持する記憶部と、
前記第1モニタによる第1観測結果に応じて、前記記憶部から取得した前記制御情報により前記光学媒質の変換特性を調整する制御を行う制御部と、
を備える波長変換装置。
続きを表示(約 2,100 文字)【請求項2】
前記制御部は、前記複数の第1波長と前記複数の第2波長と第3波長帯に属する複数の第3波長とを含む広帯域波長多重光を伝送した伝送路で生じる2次チルトを補償するように、前記制御情報により前記光学媒質の変換特性を調整する第1制御を行う、
ことを特徴とする請求項1に記載の波長変換装置。
【請求項3】
前記制御部は、ゼロ分散波長のばらつきを補償するように前記光学媒質の変換特性を調整する第2制御を行い、前記第2制御の結果に基づいて前記制御情報を前記記憶部に記録した後に、前記第1制御を行う、
ことを特徴とする請求項2に記載の波長変換装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記変換特性の調整に基づく変換効率の低下量が変換特性の調整前の前記第2波長帯に属する前記複数の第2波長のパワーの偏差を上回る場合に前記第1制御をリセットする、
ことを特徴とする請求項3に記載の波長変換装置。
【請求項5】
前記第1波長帯に属する前記複数の第1波長のパワーを観測する第2モニタをさらに有し、
前記制御部は、前記第1観測結果および前記第2モニタによる第2観測結果に応じて、前記記憶部から取得した前記制御情報により前記光学媒質の変換特性を調整する制御を行う、
ことを特徴とする請求項1に記載の波長変換装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記光学媒質の温度を調整して前記光学媒質の変換特性を調整する制御を行う、
ことを特徴とする請求項1に記載の波長変換装置。
【請求項7】
励起光を出力する励起光源をさらに有し、
前記制御部は、前記励起光源から前記光学媒質に入力された前記励起光の波長を調整して前記光学媒質の変換特性を調整する制御を行う、
ことを特徴とする請求項1に記載の波長変換装置。
【請求項8】
受信側の波長変換装置と送信側の波長変換装置とを含む光伝送システムであって、
前記受信側の波長変換装置は、
第1波長帯に属する複数の第1波長を含む第1波長多重光を増幅する受信側光増幅器と、増幅後の前記第1波長多重光を第2波長帯に属する複数の第2波長を含む第2波長多重光に変換する第1光学媒質と、前記第2波長帯に属する前記複数の第2波長のパワーを観測する受信側第1モニタと、前記第1光学媒質の変換特性を調整するための第1制御情報を保持する第1記憶部と、前記受信側第1モニタによる第1観測結果に応じて、前記第1記憶部から取得した前記第1制御情報により前記第1光学媒質の変換特性を調整する制御を行う受信側制御部と、を有し、
前記送信側の波長変換装置は、
第1送信器から出力された前記第2波長多重光を前記第1波長多重光に変換する第2光学媒質と、変換後の前記第1波長多重光を増幅する送信側第1光増幅器と、第2送信器から出力された前記第2波長多重光を増幅する送信側第2光増幅器と、前記送信側第2光増幅器から出力された前記第2波長多重光と、前記送信側第1光増幅器から出力された前記第1波長多重光とを合波して前記受信側の波長変換装置と前記送信側の波長変換装置とを接続する伝送路に出力する光カプラと、を有する、
ことを特徴とする光伝送システム。
【請求項9】
前記送信側の波長変換装置は、
前記第1波長帯に属する前記複数の第1波長のパワーを観測する送信側第1モニタと、
前記第2光学媒質の変換特性を調整するための第2制御情報を保持する第2記憶部と、
前記受信側制御部から出力された前記第1観測結果および前記送信側第1モニタによる第2観測結果に応じて、前記第2記憶部から取得した前記第2制御情報により前記第2光学媒質の変換特性を調整する制御を行う送信側制御部と、
をさらに有することを特徴とする請求項8に記載の光伝送システム。
【請求項10】
前記受信側の波長変換装置は、
前記第1波長帯に属する前記複数の第1波長のパワーを観測する受信側第2モニタをさらに有し、前記受信側制御部が前記受信側第2モニタから前記受信側第2モニタによる第2観測結果を取得して前記第1観測結果とともに前記送信側の波長変換装置に出力し、
前記送信側の波長変換装置は、
前記第1波長帯に属する前記複数の第1波長のパワーを観測する送信側第1モニタと、前記受信側制御部から出力された前記第1観測結果及び前記第2観測結果と前記送信側第1モニタによる第3観測結果とに応じて、前記伝送路を通過した後の前記第1波長多重光の各波長のパワーの偏差が低減するように、前記送信側第1光増幅器のスロープを調整する制御と、前記第2光学媒質の変換特性を温度で調整する制御とを行う送信側制御部と、をさらに有する、
ことを特徴とする請求項8に記載の光伝送システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本件は、波長変換装置及び光伝送システムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
高速・大容量の通信を行うために、複数の波長の光信号を多重伝送する波長分割多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)伝送方式が知られている。また、伝送容量を拡大するために、C帯(Conventional Band)やL帯(Long Band)などの複数の波長帯を使用したマルチバンドの広帯域伝送が知られている。例えば、C帯は1530nm~1565nmの波長帯であり、L帯は1565nm~1625nmの長波長の波長帯である。
【0003】
WDM伝送方式では、例えば、光伝送路における誘導ラマン散乱(SRS:Stimulated Raman Scattering)などの影響を受けて、伝送中の短波長側と長波長側とに大きなパワー偏差(チルト)が生じる。その結果、受信側の信号品質が低下する。そこで、受信側の信号品質低下を抑制するためには、チルト補償が求められている(例えば特許文献1及び2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-186735号公報
特開2014-229913号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、C帯とL帯を使用した広帯域伝送では例えばSRSに起因する上記チルト(1次チルト)の出現が確認されたものの、C帯とL帯の2つの波長帯に限定されているため、2次チルトの出現を確認することは難しかった。
【0006】
しかしながら、C帯とL帯だけでなくS帯(Short band)も使用して伝送容量をさらに拡大する新たな広帯域伝送では、波長帯が広くなったことによりSRSに起因する2次チルトの出現が確認され始めた。S帯は例えば1460nm~1530nmの波長帯である。このように、C帯とL帯とS帯を使用した広帯域伝送においては、SRSに起因する2次チルトに対してもチルト補償を実施し、受信側の信号品質低下を抑制することが望ましい。
【0007】
そこで、1つの側面では、広帯域伝送における受信側の信号品質低下を抑制する波長変換装置及び光伝送システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
1つの実施態様では、波長変換装置は、第1波長帯に属する複数の第1波長を含む第1波長多重光を第2波長帯に属する複数の第2波長を含む第2波長多重光に変換する光学媒質と、前記第2波長帯に属する前記複数の第2波長のパワーを観測する第1モニタと、前記光学媒質の変換特性を調整するための制御情報を保持する記憶部と、前記第1モニタによる第1観測結果に応じて、前記記憶部から取得した前記制御情報により前記光学媒質の変換特性を調整する制御を行う制御部と、を有する。
【0009】
1つの実施態様では、光伝送システムは、受信側の波長変換装置と送信側の波長変換装置とを含む光伝送システムであって、前記受信側の波長変換装置は、第1波長帯に属する複数の第1波長を含む第1波長多重光を第2波長帯に属する複数の第2波長を含む第2波長多重光に変換する第1光学媒質と、前記第2波長帯に属する前記複数の第2波長のパワーを観測する第1モニタと、前記第1光学媒質の変換特性を調整するための第1制御情報を保持する第1記憶部と、前記第1モニタによる第1観測結果に応じて、前記第1記憶部から取得した前記第1制御情報により前記第1光学媒質の変換特性を調整する制御を行う受信側制御部と、を有し、前記送信側の波長変換装置は、第1送信器から出力された前記第2波長多重光を前記第1波長多重光に変換する第2光学媒質と、第2送信器から出力された前記第2波長多重光と、前記第2光学媒質から出力された前記第1波長多重光とを合波して前記受信側の波長変換装置と送信側の波長変換装置とを接続する伝送路に出力する光カプラと、を有する。
【発明の効果】
【0010】
広帯域伝送における受信側の信号品質低下を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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