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公開番号2024042356
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-28
出願番号2022147018
出願日2022-09-15
発明の名称床構造
出願人積水ハウス株式会社
代理人個人,個人
主分類E04B 5/02 20060101AFI20240321BHJP(建築物)
要約【課題】中空部を有する床パネルの振動を抑制するとともに、床パネルの強度を高めることが可能な床構造を提供する。
【解決手段】床構造1は、所定の長手方向D1に延びる中空部211を有する床パネル21と、中空部211内に挿入された床用補強鋼材3とを備える。この床用補強鋼材3は、中空部211内で長手方向D1に延びる補強鋼材本体4と、補強鋼材本体4に対して設けられた動吸振装置5と、を備える。動吸振装置5は、補強鋼材本体4に固定された弾性部材511と、弾性部材511に支持された錘部材512とを有する動吸振器51を含む。補強鋼材本体4の長手方向D1の両端部は、中空部211の内面に固定されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
建物の床構造であって、
所定の長手方向に延びる中空部を有する床パネルと、
前記中空部内に挿入された床用補強鋼材と、を備え、
前記床用補強鋼材は、
前記中空部内で前記長手方向に延びる補強鋼材本体と、
前記補強鋼材本体に固定された弾性部材と、前記長手方向に延びるとともに前記弾性部材に支持された錘部材とを有する動吸振器を含む動吸振装置と、を備え、
前記補強鋼材本体は、前記中空部の内面に固定されている、床構造。
続きを表示(約 930 文字)【請求項2】
前記床パネルは、前記長手方向の一方の端面から前記長手方向の所定範囲に設定され、切欠き部の形成を許容する一方側端部領域を有し、
前記補強鋼材本体は、前記中空部内における前記長手方向の前記一方側端部領域以外の領域に設けられている、請求項1に記載の床構造。
【請求項3】
前記床パネルは、前記長手方向の他方の端面から前記長手方向の所定範囲に設定され、切欠き部の形成を許容する他方側端部領域を有し、
前記補強鋼材本体は、前記中空部内における前記長手方向の前記一方側端部領域及び前記他方側端部領域以外の領域に設けられている、請求項2に記載の床構造。
【請求項4】
前記動吸振装置は、前記床パネルの前記長手方向の長さ寸法に対応した前記補強鋼材本体の前記長手方向の長さ寸法に応じて、1又は複数の前記動吸振器を含む、請求項1に記載の床構造。
【請求項5】
前記補強鋼材本体は、前記中空部内に挿入された状態で、前記中空部の内面において下方向を向く中空部上面に固定される、請求項1~4のいずれか1項に記載の床構造。
【請求項6】
前記補強鋼材本体は、前記長手方向に延びる軸を中心として内部空間を取り囲む周壁部を有し、
前記動吸振装置は、前記内部空間内の前記周壁部に設けられる、請求項1に記載の床構造。
【請求項7】
前記補強鋼材本体は、
前記周壁部の前記長手方向と直交する上下方向に沿った高さ寸法が、前記中空部の前記上下方向に沿った高さ寸法よりも小さい値に設定され、
前記中空部の内面において下方向を向く中空部上面に固定された状態で、前記中空部の内面において前記中空部上面と対向する中空部下面との間に隙間が形成される、請求項6に記載の床構造。
【請求項8】
前記周壁部は、
前記内部空間を上から覆い、前記中空部の内面において下方向を向く中空部上面に固定される上周壁片と、
前記内部空間を下から覆うとともに前記上周壁片に取り付けられ、前記弾性部材が固定される下周壁片と、を有する、請求項6に記載の床構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、建物の床構造に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
建物の床構造は、床梁と、床梁上に設けられた床パネルとを備える。このような床構造における振動を抑制するための技術が例えば特許文献1に開示される。特許文献1に開示される技術では、床梁に対してチューンドマスダンパーが設けられる。このチューンドマスダンパーは、床梁に固定される中空の剛性補強体と、剛性補強体の内側に粘弾性材を介して設けられたマスと、を備える。チューンドマスダンパーは、床梁の振動に対して慣性力に基づきマスが反対方向に動くことにより、床梁の振動を抑制可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008―297751号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、床構造では、床パネルとして、所定の長手方向に延びる中空部を有する床パネルを用いる場合がある。この場合、中空部を有する床パネルの振動を抑制することに加えて、例えば火災時を想定した耐火性能を向上させるために床パネルに加わる積載荷重に耐え得るように床パネルの強度が必要となる。しかしながら、特許文献1に開示される技術では、事務所用途など床パネルに要求される積載荷重に対する耐性については想定されておらず、床パネルの強度が不十分である虞がある。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、中空部を有する床パネルの振動を抑制するとともに、床パネルの強度を高めることが可能な床構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、第一の発明に係る床構造は、建物の床構造であって、所定の長手方向に延びる中空部を有する床パネルと、前記中空部内に挿入された床用補強鋼材と、を備える。前記床用補強鋼材は、前記中空部内で前記長手方向に延びる補強鋼材本体と、前記補強鋼材本体に固定された弾性部材と、前記長手方向に延びるとともに前記弾性部材に支持された錘部材とを有する動吸振器を含む動吸振装置と、を備える。前記補強鋼材本体は、前記中空部の内面に固定されている。
【0007】
第一の発明に係る床構造によれば、床パネルの中空部内に挿入された床用補強鋼材において、中空部の内面に補強鋼材本体が固定され、当該補強鋼材本体に対して動吸振器を含む動吸振装置が設けられる。この動吸振装置によって重量床衝撃音の決定周波数帯域の振動を抑制することができる。これにより、衝撃力が加わることによる床衝撃音を抑制することができる。しかも、補強鋼材本体は、中空部内で長手方向に延び、中空部の内面に固定されているので、補強鋼材本体の曲げ剛性を利用して中空部を有する床パネルの強度を高めることが可能となる。
【0008】
第二の発明は、第一の発明に係る床構造において、前記床パネルは、前記長手方向の一方の端面から前記長手方向の所定範囲に設定され、切欠き部の形成を許容する一方側端部領域を有し、前記補強鋼材本体は、前記中空部内における前記長手方向の前記一方側端部領域以外の領域に設けられていてもよい。
【0009】
この態様では、補強鋼材本体は、床パネルの中空部内における長手方向の一方側端部領域以外の領域に設けられているので、床パネルの一方側端部領域には切欠き部の形成が可能である。床パネルの一方側端部領域における切欠き部の形成によって、建物において床構造に対して設けられる柱材と床パネルとの干渉の回避が可能である。
【0010】
第三の発明は、第二の発明に係る床構造において、前記床パネルは、前記長手方向の他方の端面から前記長手方向の所定範囲に設定され、切欠き部の形成を許容する他方側端部領域を有し、前記補強鋼材本体は、前記中空部内における前記長手方向の前記一方側端部領域及び前記他方側端部領域以外の領域に設けられていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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