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公開番号2024040608
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-26
出願番号2022145061
出願日2022-09-13
発明の名称シェルター
出願人株式会社クラミー技術研究所
代理人個人,個人
主分類E04H 9/14 20060101AFI20240318BHJP(建築物)
要約【課題】入口の上端11Bより低い位置を含め、広い空間を避難空間13として利用できるようにする。また、高台から遠い位置でも避難空間を形成できるようにする。
【解決手段】入口11Aを除いて気密性と耐圧性を有する気密性材料で囲まれた空間である内部空間10を備え、内部空間10は、シェルター1への入口11Aを有する入口部11と、避難者9が避難するための避難空間13と、入口部11と避難空間13を接続する筒型通路12とを有し、筒型通路12は鉛直軸16を気密性材料で囲まれ、避難空間13は筒型通路12と入口11Aの上端11Bより低い位置を含み、入口11Aから水が内部空間10に流入した場合は、筒型通路12内の平面に水と空気を分ける境界面22が発生し、筒型通路12内に境界面22が存在する限り、水が避難空間13に流入することなく、避難空間13が避難可能な空間として機能する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
津波又は洪水から避難するためのシェルターであって;
入口を除いて気密性と耐圧性を有する気密性材料で囲まれた空間である内部空間を備え;
前記内部空間は、前記シェルターへの前記入口を有する入口部と、避難者が避難するための避難空間と、前記入口部と前記避難空間を接続する筒型通路とを有し、
前記筒型通路は鉛直軸を前記気密性材料で囲まれ、下側の前記入口部との接続開口及び上側の前記避難空間との接続開口のみに開放部分を有し、外部に面する外壁及び、前記避難空間との間を仕切る内壁は、前記気密性材料で形成され、前記入口部は外部への開放部分である前記入口及び前記筒型通路との接続開口のみに開放部分を有し、外部に面する外壁及び前記避難空間との間を仕切る内壁は前記気密性材料で形成され、前記避難空間は前記筒型通路との接続開口のみに開放部分を有し、外部に面する外壁及び前記筒型通路との間を仕切る内壁及び前記入口部との間を仕切る内壁は前記気密性材料で形成され、前記入口の上端より低い位置を含み、
前記入口から水が前記内部空間に流入した場合は、前記筒型通路内の平面に水と空気を分ける境界面が発生し、前記筒型通路内に前記境界面が存在する限り、前記水が前記避難空間に流入することなく、前記避難空間が避難可能な空間として機能する;
シェルター。
続きを表示(約 130 文字)【請求項2】
前記避難空間内に常圧近傍の状態で閉鎖可能な常圧室が設けられる;
請求項1に記載のシェルター。
【請求項3】
堤防に隣接して又は堤防の内部に前記内部空間が設けられる:
請求項1又は請求項2に記載のシェルター。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、避難者を津波・洪水又はその他の災害から守るシェルターに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
地震が発生し津波が発生すると、時には津波が内陸深く進行して家屋が破壊され、持ち去られるとともに、高台に避難できない人は津波の犠牲となるということは、東日本大震災が示している。
【0003】
従来、津波・洪水など非常事態時の避難用シェルターは、例えば、避難床を入口の上端より高い位置に作らなければならないとされてきた。このため、入口の上端より低い位置を活用することができなかった。
【0004】
津波がさほど大きくなければ、シェルターの内部空間の水と空気の境界面は入口の上端よりさほど高くならないが、例えば高さ10m以上(30m以上になることもある)の大津波では、シェルター内部の水面が入口の上端より相当高くなってしまうという問題があった(特許文献1参照)。
また、内部空間の気圧が、例えば1.3気圧以上になると、避難者に健康被害が生じ得るという問題があった。
【0005】
なお、発明者は、入口の扉を自動的に閉鎖することにより、内部空間の圧力上昇を抑え、また、内部空間に常圧室を設けて健康被害を防ぐ提案をした。しかし、依然として、入口の上端より低い位置を活用することができなかった(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
実3188958号公報
特6514917号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、入口の上端より低い位置を含め、広い空間を避難空間として利用できるようにすることを目的とする。
また、高台から遠い位置でも避難空間を形成できれば、通常は避難が難しい人を含め、誰でもが逃げ込み易くなり、命拾いすることができるので、高台から遠い位置でも避難空間を形成できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様に係るシェルター1は、例えば図1に示すように、津波又は洪水から避難するためのシェルター1であって、
入口11Aを除いて気密性と耐圧性を有する気密性材料で囲まれた空間である内部空間10を備え、
内部空間10は、シェルター1への入口11Aを有する入口部11と、避難者9が避難するための避難空間13と、入口部11と避難空間13を接続する筒型通路12とを有し、
筒型通路12は鉛直軸16を気密性材料で囲まれ、下側の入口部11との接続開口及び上側の避難空間13との接続開口のみに開放部分を有し、外部に面する外壁及び避難空間13との間を仕切る内壁は気密性材料で形成され、入口部11は外部への開放部分である入口11A及び筒型通路12との接続開口のみに開放部分を有し、外部に面する外壁及び避難空間13との間を仕切る内壁18は気密性材料で形成され、避難空間13は筒型通路12との接続開口のみに開放部分を有し、外部に面する外壁2,3及び、筒型通路12との間を仕切る内壁18及び、入口部11との間を仕切る内壁18は、気密性材料で形成され、入口11Aの上端11Bより低い位置を含み、入口11Aから水が内部空間10に流入した場合は、筒型通路12内の平面に水と空気を分ける境界面22が発生し、筒型通路12内に境界面22が存在する限り、水が避難空間13に流入することなく、避難空間13が避難可能な空間として機能する。
【0009】
ここにおいて、気密性とは気体及び液体を通さないことをいい、耐圧性とは例えば高さ50mの津波で、絶対圧で6気圧の水圧を受けたときに破壊・損傷されないことをいう。また、気密性と耐圧性を有する材料としては、例えば機密に形成された鉄筋コンクリート、FRP(繊維強化プラスチック)等が挙げられる。また、避難空間13は、避難者9が収容される空間の他に、非常用品・備蓄食料等15を収容する予備空間14を含むものとする。避難空間13内において、避難者9が収容される空間と予備空間14との間に仕切りがあってもなくても良い。非常用品としては、例えば、情報通信機器・バッテリー・酸素ボンベ(代わりに酸素を製造するための過酸化水素水及び二酸化マンガンを備えても良い)等が挙げられる。避難者9及び車椅子が入口部11から避難空間13に行くには、入口部11及び/又は筒型通路12内の階段17・スロープ等が利用される。また、避難空間13に2層以上の多層床を設けると多人数を収容できる。
【0010】
本態様のように構成すると、避難空間13を入口11Aの上端11Bより低い位置にも設けることができるので、広い空間を避難空間として利用できる。また、高台から遠い位置でも避難空間を形成できるので、通常は避難が難しい人を含め、誰でもが逃げ込み易くなり、命拾いすることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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