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公開番号2024036678
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-15
出願番号2024018276,2021521019
出願日2024-02-09,2019-10-14
発明の名称ヘルメット・パッド
出願人エムアイピーエス エービー
代理人弁理士法人浅村特許事務所
主分類A42B 3/12 20060101AFI20240308BHJP(頭部に着用するもの)
要約【課題】斜めの衝撃の事態においてヘルメットの性能を少なくともある程度向上させることができる、ヘルメットに装着することができるパッドを提供すること。
【解決手段】本発明によれば、ヘルメット1に装着するためのパッド50が、支持部材51と、支持部材の第1の側を覆うように配置される第1の材料の層52と、第1の材料の層を覆うように配置される第2の材料の層53とを有し、低摩擦境界面57が、第2の材料の層に対する第1の材料の層の滑りを可能とするために第1の材料の層と第2の材料の層との間に配置され、各々の材料の層は、テキスタイル、布、ファブリック、及びフェルトのうちの少なくとも1つから形成される。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
ヘルメットであって、前記ヘルメットに装着されるパッドを有し、前記パッドは、
前記パッドの本体を形成する支持部材と、
前記支持部材の第1の側を覆うように配置される第1の材料の層と、
前記第1の材料の層を覆うように配置される第2の材料の層であって、前記第1の材料の層と接触する第2の材料の層と
を有し、
低摩擦境界面が、前記第2の材料の層に対する前記第1の材料の層の滑りを可能にするように前記第1の材料の層と前記第2の材料の層との間に配置され、
各々の材料の層は、テキスタイル、布、及びファブリックのうちの少なくとも1つから形成され、
前記低摩擦境界面は、前記第1の材料の層の布目と前記第2の材料の層の布目とが直角になるように配置された前記第1の材料の層と前記第2の材料の層とによって形成され、
前記パッドは、前記ヘルメットが前記支持部材の前記第1の側とは反対の前記支持部材の第2の側に配置されるように、前記ヘルメットの内側に装着される、ヘルメット。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記支持部材はエネルギー吸収層である、請求項1に記載のヘルメット。
【請求項3】
前記支持部材は剛体であり、それにより前記支持部材は、使用者が前記ヘルメットを着用したとき、及び/又は前記ヘルメットへの衝撃の間、実質的に変形しない、請求項1に記載のヘルメット。
【請求項4】
前記パッドは、前記支持部材の第2の側を覆うように配置される第3の材料の層であって、前記第2の側は前記支持部材の前記第1の側の反対側である、第3の材料の層をさらに有し、
前記第1の材料の層の周囲領域が前記第3の材料の層に取り付けられる、請求項1から3までのいずれか一項に記載のヘルメット。
【請求項5】
前記パッドは、前記支持部材の第2の側を覆うように配置される第3の材料の層であって、前記第2の側は前記支持部材の前記第1の側の反対側である、第3の材料の層をさらに有し、
前記第2の材料の層の周囲領域が前記第3の材料の層に取り付けられる、請求項1から3までのいずれか一項に記載のヘルメット。
【請求項6】
前記第1の材料の層と前記第2の材料の層との両方の周囲領域が前記第3の材料の層に取り付けられる、請求項4又は5に記載のヘルメット。
【請求項7】
前記パッドは、前記支持部材と前記第1の材料の層との間に配置される詰め物の層をさらに有する、請求項1から6までのいずれか一項に記載のヘルメット。
【請求項8】
前記ヘルメットはシェルをさらに有し、
前記パッドは、前記シェルが前記支持部材の前記第2の側に配置されるように前記シェルの内側に装着される、請求項1から7までのいずれか一項に記載のヘルメット。
【請求項9】
前記ヘルメットは、シェルと、前記シェルの内側に装着されるエネルギー吸収層とをさらに有し、
前記第1のパッドは、前記エネルギー吸収層が前記支持部材の前記第2の側に配置されるように前記エネルギー吸収層の内側に装着される、請求項1から7までのいずれか一項に記載のヘルメット。
【請求項10】
前記ヘルメットは、前記ヘルメットに装着された第1のパッド及び第2のパッドをさらに有し、
前記第1のパッドは前記第2のパッドとは分離されている、請求項1から9までのいずれか一項に記載のヘルメット。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ヘルメット内に装着され得るパッドに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
ヘルメットは、様々な活動に使用されることが知られている。これらの活動は、兵士のための保護ヘルメット、及び、例えば建築者、鉱山労働者、又は産業用機械の操作者によって使用される硬い帽子又はヘルメットなど、戦闘及び産業の目的を含む。ヘルメットはスポーツ活動においても一般的である。例えば、保護ヘルメットは、アイス・ホッケー、サイクリング、オートバイ、自動車レース、スキー、スノーボード、スケート、スケートボード、乗馬活動、アメリカン・フットボール、野球、ラグビー、サッカー、クリケット、ラクロス、登山、エアソフト、及びペイントボールで使用される。
【0003】
ヘルメットは、固定された大きさのもの、又は異なる大きさ及び形の頭に適合するために調節可能なものであり得る。例えばアイス・ホッケーのヘルメットにおいて一般的な、一部の種類のヘルメットでは、ヘルメットの外側寸法及び内側寸法を変えるために、調節能力がヘルメットの移動部品によって提供され得る。これは、互いに対して移動することができる2つ以上の部品を伴うヘルメットを有することで達成され得る。例えばサイクリングのヘルメットにおいて一般的な別の場合では、ヘルメットには、ヘルメットを使用者の頭に固定するためのアタッチメント・デバイスが設けられており、このアタッチメント・デバイスは、ヘルメットの主本体又はシェルが同じ大きさのまま使用者の頭に適合するために、寸法が変化することができるアタッチメント・デバイスである。使用者の頭にヘルメットを据え付けるためのこのようなアタッチメント・デバイスは、ヘルメットを所定位置でさらに固定するために、追加のストラップ(顎ストラップなど)と一緒に使用され得る。これらの調節機構の組み合わせも可能である。
【0004】
ヘルメットは、通常は硬く、プラスチック又は複合材料から作られる外側シェルと、ライナと呼ばれるエネルギー吸収層とからしばしば作られる。そうは言ったものの、例えばラグビーのスクラム・キャップなど、一部のヘルメットは硬い外側シェルを有していない。いずれの場合でも、現在、保護ヘルメットは、とりわけ、特定の荷重において脳の重心に起こり得る最大加速に関する特定の法的必要条件を満たすように設計される必要がある。典型的には、ヘルメットが装着されたいわゆるダミーの頭蓋骨が、頭に向かう径方向の強打を受ける試験が実施される。この結果、現代のヘルメットは、頭蓋骨に対して径方向での強打の場合に良好なエネルギー吸収能力を有するようになっている。回転エネルギーを吸収若しくは消散させることで、及び/又は、回転エネルギーを再方向付けて、回転エネルギーではなく並進エネルギーにすることで、斜めの強打(つまり、接線方向成分と径方向成分との両方を組み合わせている)から伝えられるエネルギーを軽減するためにヘルメットを開発する点においても、進歩がなされた(例えば、国際公開第2001/045526号及び国際公開第2011/139224号の両方が本明細書において参照によりそれらの全体において組み込まれている)。
【0005】
このような斜めの衝撃は(保護のない場合)、脳の並進加速と角加速との両方をもたらす。角加速は、脳を頭蓋骨の内部で回転させ、脳を頭蓋骨に繋げる身体的要素に損傷をもたらし、脳自体にも損傷をもたらす。
【0006】
回転による損傷の実例には、脳震盪などの軽度外傷性脳損傷(MTBI:Mild Traumatic Brain Injury)、並びに、硬膜下血腫(SDH:Subdural Haematomas)、血管破裂の結果としての出血、及びびまん性軸索損傷(DAI:Diffuse Axonal Injury)などのより重度の外傷性脳損傷があり、これらは、脳組織における大きなせん断変形の結果として神経線維が過度に引き伸ばされることとして要約することができる。
【0007】
持続時間、振幅、及び増加率などの回転力の特性に依存して、脳震盪、SDH、DAI、又はこれらの損傷の組み合わせのいずれかを被る可能性がある。大まかに言って、SDHは、短い持続時間及び大きい振幅の加速の場合に起こり、DAIは、より長くより幅広い加速の荷重の場合に起こる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
国際公開第2001/045526号
国際公開第2011/139224号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
そのため、斜めの衝撃の事態においてヘルメットの性能を少なくともある程度向上させることができる、ヘルメットに装着することができるパッドを提供することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の態様によれば、ヘルメットに装着するためのパッドであって、支持部材と、支持部材の第1の側を覆うように配置される第1の材料の層と、第1の材料の層を覆うように配置される第2の材料の層とのうち1つ又は複数を有し、第2の材料の層に対する第1の材料の層の滑りを可能とするために、低摩擦境界面が第1の材料の層と第2の材料の層との間に配置され、各々の材料の層は、テキスタイル(textile)、布、ファブリック、及びフェルトのうちの少なくとも1つから形成される、パッドが提供される。
(【0011】以降は省略されています)

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