TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2023130001
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-09-20
出願番号2022034410
出願日2022-03-07
発明の名称衝撃吸収構造
出願人オーシャンビートル有限会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類A42B 3/06 20060101AFI20230912BHJP(頭部に着用するもの)
要約【課題】より優れた衝撃吸収性能を発揮できる薄型の衝撃吸収構造を提供する。
【解決手段】衝撃吸収構造10は、人体に装着可能なヘルメット1等の装着具に取り付けられる。衝撃吸収構造10は、シート状部材12と、複数のチューブ11と、を備えている。シート状部材12は、第1面12Aと該第1面12Aとは反対側の第2面12Bとを有し、第1面12A及び第2面12Bの各々に複数の凹条13Aと凸条14Aとが交互に連続して設けられている。複数のチューブ11は、シート状部材12の第1面12A及び第2面12Bの複数の凹条13A,14Bの各々に少なくとも一つが位置決めされている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
人体に装着可能な装着具に取り付けられる衝撃吸収構造であって、
第1面と該第1面とは反対側の第2面とを有し、前記第1面及び前記第2面の各々に複数の凹条と凸条とが交互に連続して設けられたシート状部材と、
前記シート状部材の前記第1面及び前記第2面の前記複数の凹条の各々に少なくとも一つが位置決めされた複数のチューブと、
を備えた、
衝撃吸収構造。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
前記複数のチューブよりも人体から遠い位置に配置されたアウターパネルを更に備えた、
請求項1に記載の衝撃吸収構造。
【請求項3】
前記複数のチューブよりも人体から近い位置に配置されたインナーパネルを更に備えた、
請求項1又は2に記載の衝撃吸収構造。
【請求項4】
前記装着具がヘルメットであり、該ヘルメットの外殻が前記アウターパネルとして構成されている、
請求項2に記載の衝撃吸収構造。
【請求項5】
ヘルメットの頭頂部及び後頭部において、前記複数のチューブの各々は、前後方向及び上下方向に広がる鉛直面に沿って湾曲し、
ヘルメットの側頭部において、前記複数のチューブの各々は、左右方向及び上下方向に広がる鉛直面に沿って湾曲している、
請求項4に記載の衝撃吸収構造。
【請求項6】
前記装着具がシューズであり、ソールに内蔵された前記衝撃吸収構造において、前記複数のチューブの各々は、軸方向が左右方向に沿って配置されている、
請求項1から3のいずれか一項に記載の衝撃吸収構造。
【請求項7】
前記装着具がジャケット又はパンツであり、肩、肘、胸部、脊椎、膝、脛及び腰部の少なくとも一部を覆う保護パッドに前記衝撃吸収構造が内蔵されている、
請求項1から3のいずれか一項に記載の衝撃吸収構造。
【請求項8】
外殻と、内装材と、前記外殻及び前記内装材の間に配置された衝撃吸収構造と、を備え、
前記衝撃吸収構造は、前記外殻の内周面に沿って延在する凹条と凸条とが交互に連続するシート状部材である、
ヘルメット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、人体に装着可能な装着具に取り付けられる衝撃吸収構造に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
人体に装着するヘルメット等の保護具は、衝撃を吸収する衝撃吸収構造を備えている。ヘルメットの場合、衝撃吸収構造の厚みが大きいと、帽体(外殻)のサイズが大きくなる。帽体のサイズが大きいと、頭でっかちに見えて着用者の満足度が下がる。風圧を受けやすいため走行中に疲れる。ヘルメットの重量が増して頭部に作用する慣性力が大きくなる。慣性力が大きいと、事故等で急減速した際に、頭部を支える頸部が頸椎捻挫(むち打ち症)になりやすい。
【0003】
発明者は、これまでも特許文献1が参照されるように、発泡スチロール製の衝撃吸収ライナよりも衝撃吸収部を薄くすることができるヘルメットを提案している。特許文献1に記載のヘルメットは、帽体の内側面に線接触するように並べられた複数のチューブが衝撃を吸収する。チューブは、円筒形から変形するに従って弾性率が大きくなる非線形の荷重特性を有している。衝突直後は弱く、押し潰されるに従って累進的に強くなるようにチューブが反発するため、衝撃吸収部の厚みが小さくても優れた衝撃吸収性能を発揮できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-190055号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかるに、特許文献1に記載のヘルメットでは、衝撃の入力方向に略直交するチューブの配列方向(並び方向)において各々のチューブが位置決めされていない。衝突時において、衝撃の入力方向にチューブが変形するだけでなく、衝撃を受けたチューブが潰れて隣接するチューブを押し出すため、衝突面の中心から外へ逃げるようにチューブが横滑りする。衝突面に隣接するエリアとの境界で衝突面の直下から外れるチューブが発生し、衝撃の吸収に寄与するチューブの数が僅かにばらついてしまう。チューブが横滑りしても十分な衝撃吸収性能を確保できるように安全マージンを大きくとらなければならなかった。安全マージンの分だけチューブが太くなり、衝撃吸収部の厚みが大きくなる。
【0006】
本発明は、より優れた衝撃吸収性能を発揮できる薄型の衝撃吸収構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様に係る衝撃吸収構造は、人体に装着可能な装着具に取り付けられる。衝撃吸収構造は、シート状部材と、複数のチューブと、を備えている。シート状部材は、第1面と該第1面とは反対側の第2面とを有し、第1面及び第2面の各々に複数の凹条と凸条とが交互に連続して設けられている。複数のチューブは、シート状部材の第1面及び第2面の複数の凹条の各々に少なくとも一つが位置決めされている。
【0008】
この態様によれば、シート状部材がチューブの横滑りを防止して衝突面から逃がさないため、衝突面の直下にある全てのチューブがバランスよく変形して衝撃を吸収する。衝撃の吸収に寄与するチューブの数が安定する。衝突面と隣接するエリアとの境界において、配列方向に広がるように変形したチューブが衝突面の範囲外のチューブまで撓み変形させる。衝突面の局所的な変形が周囲のチューブに伝播し、より広い範囲で衝撃を吸収するため、衝撃吸収構造の厚みと比べて極めて高い衝撃吸収性能を得ることができる。
【0009】
上記態様において、複数のチューブよりも人体から遠い位置に配置されたアウターパネルを更に備えていてもよい。
【0010】
この態様によれば、アウターパネルを介して複数のチューブにバランスよく衝撃を分散させることができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
簡易型帽子
1か月前
個人
遠赤外線放射帽子
27日前
個人
マフラー付帽子
11か月前
株式会社シゲマツ
帽子
10か月前
株式会社シゲマツ
帽子
9か月前
株式会社シゲマツ
帽子
9か月前
住友金属鉱山株式会社
頭用の保護具
1か月前
株式会社サンロード
衛生キャップ
6か月前
株式会社イエロー
頭部保護具
6か月前
株式会社イエロー
頭部保護具
6か月前
チョ、ソン ジェ
後方カメラ付き帽子
3か月前
株式会社SHOEI
ヘルメット
8か月前
株式会社SHOEI
ヘルメット
6日前
ユニット株式会社
ヘルメット装着用表示具
1か月前
株式会社イエロー
帽子用内装材、帽子
2か月前
大阪シーリング印刷株式会社
接続部材
2か月前
ミドリ安全株式会社
フード
8か月前
大阪シーリング印刷株式会社
サンバイザー
2か月前
不二オフセット株式会社
サンバイザーシート
4か月前
株式会社Berry
頭蓋形状矯正ヘルメット
5か月前
個人
帽子用サイズテープ、帽子、及び帽子用積層生地
1か月前
個人
キャップに着脱自在な額付近に送気する冷却装置
4か月前
ジェントス株式会社
ヘルメット用器具類取付装置
9か月前
株式会社谷沢製作所
産業用安全帽
5か月前
株式会社トーアボージン
防災面
2か月前
株式会社谷沢製作所
産業用安全帽
5か月前
株式会社谷沢製作所
産業用安全帽
5か月前
株式会社SHOEI
シート取付構造及びヘルメット
5か月前
国立株式会社
防塵フード、インナーキャップ及び頭巾
5か月前
オーシャンビートル有限会社
衝撃吸収構造
8か月前
ミドリ安全株式会社
保護帽用のハンモック
9か月前
個人
活動帽用防水カバー
3か月前
株式会社ダイセル
保護装置及び保護方法
2か月前
株式会社村田製作所
センサ取り付け装置
7か月前
DIC株式会社
ヘルメット
3か月前
株式会社Borderless
ヘルメットマウント
2か月前
続きを見る