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公開番号2023178827
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-12-18
出願番号2022091759
出願日2022-06-06
発明の名称頭蓋形状矯正ヘルメット
出願人株式会社Berry
代理人個人,個人
主分類A42B 3/06 20060101AFI20231211BHJP(頭部に着用するもの)
要約【課題】軽量且つ堅牢な頭蓋形状矯正ヘルメットを提供すること。
【解決手段】頭蓋形状矯正ヘルメット1は、頭蓋の変形を矯正するために治療対象者の頭部に被せられる頭蓋形状矯正ヘルメット1であって、高さ方向の上側に配置された上側開口部12と、高さ方向の下側に配置された下側開口部13と、を有する略環状のシェル11と、シェル11の内側に配置されて頭部に接触するクッション19と、を備え、シェル11は、厚みがシェル11の周方向両側の厚みよりも相対的に厚い部分である厚肉部20と、厚肉部20から周方向C0の一方側に向かって厚みが漸減する第1の周方向肉厚漸減部21と、厚肉部20から周方向C0の他方側に向かって厚みが漸減する第2の周方向肉厚漸減部22と、厚肉部20から少なくとも高さ方向H0の片側に向かって厚みが漸減する高さ方向肉厚漸減部23と、を有する。
【選択図】図3A

特許請求の範囲【請求項1】
頭蓋の変形を矯正するために治療対象者の頭部に被せられる頭蓋形状矯正ヘルメットであって、
高さ方向の上側に配置された上側開口部と、前記高さ方向の下側に配置された下側開口部と、を有する略環状のシェルと、
前記シェルの内側に配置されて頭部に接触するクッションと、を備え、
前記シェルは、
厚みが前記シェルの周方向両側の厚みよりも相対的に厚い部分である厚肉部と、
前記厚肉部から周方向の一方側に向かって厚みが漸減する第1の周方向肉厚漸減部と、
前記厚肉部から周方向の他方側に向かって厚みが漸減する第2の周方向肉厚漸減部と、
前記厚肉部から少なくとも前記高さ方向の片側に向かって厚みが漸減する高さ方向肉厚漸減部と、を有する、
頭蓋形状矯正ヘルメット。
続きを表示(約 830 文字)【請求項2】
前記シェルは、複数の前記厚肉部を有する、
請求項1に記載の頭蓋形状矯正ヘルメット。
【請求項3】
前記厚肉部は、前記シェルの外表面側に盛り上がるように形成されている、
請求項1に記載の頭蓋形状矯正ヘルメット。
【請求項4】
前記厚肉部は、前記下側開口部の近傍に形成されており、
前記高さ方向肉厚漸減部は、前記シェルの前記高さ方向の中央に向かって延びる、
請求項1に記載の頭蓋形状矯正ヘルメット。
【請求項5】
前記厚肉部は、前記上側開口部の近傍に形成されており、
前記高さ方向肉厚漸減部は、前記シェルの前記高さ方向の中央に向かって延びる、
請求項1に記載の頭蓋形状矯正ヘルメット。
【請求項6】
前記厚肉部は、治療対象者の後頭部襟足に対応する位置に設けられている、
請求項1に記載の頭蓋形状矯正ヘルメット。
【請求項7】
前記厚肉部は、治療対象者の後頭部襟足に対応する位置と、治療対象者の前頭部に対応する位置と、に設けられている、
請求項2に記載の頭蓋形状矯正ヘルメット。
【請求項8】
前記厚肉部は、治療対象者の右後頭部に対応する位置に設けられている、
請求項1に記載の頭蓋形状矯正ヘルメット。
【請求項9】
前記厚肉部は、治療対象者の左後頭部に対応する位置に設けられている、
請求項1に記載の頭蓋形状矯正ヘルメット。
【請求項10】
前記第1の周方向肉厚漸減部と、前記第2の周方向肉厚漸減部と、前記高さ方向肉厚漸減部は、前記厚肉部における前記シェルの外表面とその周囲の基準肉厚部における前記シェルの外表面とをなだらかにつなぐ、
請求項1に記載の頭蓋形状矯正ヘルメット。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、頭蓋の変形を矯正するために頭部に装着される頭蓋形状矯正ヘルメット及び頭蓋形状矯正ヘルメットの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
乳児や幼児に、例えば斜頭、短頭、長頭等の治療を要する頭蓋変形が生じる場合がある。斜頭は頭蓋が左右対称ではなく片側に傾斜している変形形状である。短頭は、頭蓋の前後方向寸法が著しく短い変形形状である。長頭は、頭蓋の前後方向寸法が著しく長い変形形状である。このような頭蓋変形を治療する装具として、頭部に被ることにより、頭蓋の成長に伴って頭蓋の形状が矯正されるように変形を促す頭蓋形状矯正ヘルメットが、下記特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-169510号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
頭蓋形状矯正ヘルメットは乳幼児が常時身に着けるヘルメットであるため、軽量化が求められる。上記特許文献1に開示されている頭蓋形状矯正ヘルメットは、軽量化のために相対密度を低くした材料を使用し、一方で、堅牢性を保つため外周縁の肉厚を増大せしめた厚肉補強部が形成されたシェルを有する。この厚肉補強部は、シェルの外周縁、即ち開口を規定している略円形の上縁と共に主部の下縁、背面垂下部及び突出部の自由縁に形成されているため、重量が増加する要因となっていた。そして、軽量化のために相対密度を低くした材料を使用する必要があったため、薄肉の部分と強い力がかかる部分とが一致してしまった場合、変形するおそれがあった。よって、この構成では、十分に軽量且つ堅牢性な頭蓋形状矯正ヘルメットを提供することが難しかった。
【0005】
本発明は、軽量且つ堅牢な頭蓋形状矯正ヘルメットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)頭蓋形状矯正ヘルメットは、頭蓋の変形を矯正するために治療対象者の頭部に被せられる頭蓋形状矯正ヘルメットであって、高さ方向の上側に配置された上側開口部と、高さ方向の下側に配置された下側開口部と、を有する略環状のシェルと、シェルの内側に配置されて頭部に接触するクッションと、を備え、シェルは、厚みがシェルの周方向両側の厚みよりも相対的に厚い部分である厚肉部と、厚肉部から周方向の一方側に向かって厚みが漸減する第1の周方向肉厚漸減部と、厚肉部から周方向の他方側に向かって厚みが漸減する第2の周方向肉厚漸減部と、厚肉部から少なくとも高さ方向の片側に向かって厚みが漸減する高さ方向肉厚漸減部と、を有する。
【0007】
(2)(1)の頭蓋形状矯正ヘルメットのシェルは、複数の厚肉部を有する。
【0008】
(3)(1)から(2)の頭蓋形状矯正ヘルメットのシェルの厚肉部は、シェルの外表面側に盛り上がるように形成されている。
【0009】
(4)(1)から(3)の頭蓋形状矯正ヘルメットのシェルの厚肉部は、下側開口部の近傍に形成されており、高さ方向肉厚漸減部は、シェルの高さ方向の中央に向かって延びる。
【0010】
(5)(1)から(4)の頭蓋形状矯正ヘルメットのシェルの厚肉部は、上側開口部の近傍に形成されており、高さ方向肉厚漸減部は、シェルの高さ方向の中央に向かって延びる。
(【0011】以降は省略されています)

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