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公開番号2023074347
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-29
出願番号2021187263
出願日2021-11-17
発明の名称ヘルメット
出願人株式会社SHOEI
代理人個人,個人
主分類A42B 3/28 20060101AFI20230522BHJP(頭部に着用するもの)
要約【課題】新たな気流の制御によって装着感を向上可能にしたヘルメットを提供する。
【解決手段】リアスポイラー21が備えるウイング部212は、シェル11の外表面のなかの後方側部の一部から連なるように、後方側部とスポイラー部211とに接続され、かつ、後方側部のなかでウイング部212と対向する部分に追従する曲面状を有する。そして、ウイング部212は、後方側部とウイング部212との間に前方から後方に向けて貫通するウイング隙間21Hを画定するように配置され、ウイング隙間21Hのなかで後方下側に向けて延びる第1ウイング整流板212Bを備える。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
帽体と、
前記帽体の外表面に取り付けられる空気流制御部と、
を備えるヘルメットであって、
前記空気流制御部は、
前記帽体の外表面のなかの後側部分を左右方向に挟む2つのウイング部を備え、
前記ウイング部は、
前記帽体の外表面のなかの後方側部の一部から連なるように前記後方側部に接続され、かつ、前記後方側部のなかで前記ウイング部と対向する部分に追従する曲面状を有すると共に、前記後方側部と前記ウイング部との間に前方から後方に向けて貫通する隙間を画定し、前記隙間に前方から入る空気を後方下側に向けて出すように構成される
ことを特徴とするヘルメット。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記空気流制御部は
前記隙間のなかで後方下側に向けて延びる整流板を備える
請求項1に記載のヘルメット。
【請求項3】
前記帽体は、
前記後方側部のなかで前記ウイング部と対向する部分に前記帽体の内部から空気を出す孔を備える
請求項1または2に記載のヘルメット。
【請求項4】
前記空気流制御部は、
前記帽体の外表面のなかの前記後側部分から連なるように前記後側部分から前記帽体の後方に向けて突き出るスポイラー部と、
前記スポイラー部を左右方向に挟む前記2つのウイング部と、を備え、
前記ウイング部は、
前記帽体の外表面のなかの前記後方側部の前記一部から連なるように前記後方側部と前記スポイラー部とに接続され、かつ、前記後方側部と前記スポイラー部との間に前記隙間を画定し、
前記空気流制御部は、
前記スポイラー部と前記ウイング部とが一体に成形された樹脂成形体であり、
前記隙間のなかで後方下側に向けて延びる整流板を各ウイング部に複数ずつを備える
請求項1から3のいずれか一項に記載のヘルメット。
【請求項5】
前記帽体の外表面のなかの前記後方側部の前記一部は、ウイング接続部であり、
前記帽体の外表面のなかの前記後方側部は、前記ウイング接続部の後方下側にフラップ接続部を備え、
前記空気流制御部は、
前記ウイング部を備える第1空気流制御部材と、
前記第1空気流制御部材の下方後側に位置するフラップである第2空気流制御部材と、を備え、
前記第2空気流制御部材は、
前記フラップ接続部から連なるように前記後方側部から前記帽体の後方に向けて突き出る板状を有し、
前記第2空気流制御部材の上端部は、
前記後方側部と前記ウイング部との間の前記隙間を前記帽体の外表面に沿う2層に分割するように、前記隙間に位置する
請求項1から4のいずれか一項に記載のヘルメット。
【請求項6】
前記第2空気流制御部材の前記上端部は、前記第2空気流制御部材の前記上端部と前記第1空気流制御部材との隙間のなかで後方下側に向けて延びる整流板を備える
請求項5に記載のヘルメット。
【請求項7】
前記ウイング部の前側端面は、前記後方側部と前記ウイング部との間の前記隙間が前方から後方に向けて広がるように、傾斜している
請求項1から6のいずれか一項に記載のヘルメット。
【請求項8】
前記帽体の外表面のなかの側部は、流入誘導面を備え、
前記流入誘導面は、前記帽体の外表面のなかの前記側部において盛り上がる曲面であり、前記後方側部と前記ウイング部との間の前記隙間に向けて前記隙間の前方から走行風を流入させるように、前記帽体の前側部分から前記隙間の前方に向けて連なる
請求項1から7のいずれか一項に記載のヘルメット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、帽体の外表面に空気流制御部を備えるヘルメットに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
運転者が装着するヘルメットは、帽体の外表面に沿って流れる気流、および帽体の外表面から剥がれる気流を生じさせる。ヘルメットの周りにおける気流の相違は、運転者の装着感に大きな差異を生じさせる。ヘルメットの前方からヘルメットの内部を通じてヘルメットの外部に抜ける気流は、ヘルメットの内部における換気性能を高める(例えば、特許文献1~3を参照)。ヘルメットの周りにおける気流変動の抑制は、風切り音などの騒音を低下させて静粛性能を高める。ヘルメットから剥がれた気流における乱れの抑制は、直進走行時における運転姿勢の安定性能を高める(例えば、特許文献4を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平2-26908号公報
特開平7-3516号公報
特開2000-328343号公報
国際公開第2007/144937号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
帽体の外表面における外観形状の変更は、装着感を高める新たな気流をヘルメットの周りに生じさせる。一方、高い機械的な強度、高い耐衝撃性能、および高い耐貫通性能を求められる帽体自体は、装着感を高めるための新たな構造の付加自体を制限する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するためのヘルメットは、帽体と、前記帽体の外表面に取り付けられる空気流制御部と、を備える。前記空気流制御部は、前記帽体の外表面のなかの後側部分を左右方向に挟む2つのウイング部を備える。前記ウイング部は、前記帽体の外表面のなかの後方側部の一部から連なるように前記後方側部に接続され、かつ、前記後方側部のなかで前記ウイング部と対向する部分に追従する曲面状を有すると共に、前記後方側部と前記ウイング部との間に前方から後方に向けて貫通する隙間を画定し、前記隙間に前方から入る空気を後方下側に向けて出すように構成される。
【0006】
帽体の外表面のなかの側部は、当該側部に沿って円滑に空気を流す。空気流制御部のウイング部は、帽体の外表面のなかの側部に沿って流れる空気から、帽体を後方に引っ張るような、空気抵抗を受けやすい。一方、ウイング部は、隙間の前方端から入る空気の流れを後方下側に向けるように、隙間の後方端から空気を出す。結果として、空気流制御部は、側部に沿って流れる空気から受ける力の向きを、帽体を後方に引っ張るような後向きから、後方下側に変える。
【0007】
ここで、走行風の作用として帽体が受ける力は、帽体を引き上げるような成分と、帽体を後方に引っ張るような成分との合成力である。上述したように、帽体の外表面のなかの側部に沿って流れる空気は、空気流制御部による整流を通じ、帽体に作用させる力の向きを後方下側に変える。このような、空気流制御部による合成力の向きの変更は、帽体を後方に引っ張るような成分の増大を実質的に抑えながら、帽体を引き上げるような成分も低減する。これによって、上記構成を備えるヘルメットは、装着者の頭部を引き上げるような力を抑え、ひいては装着者が走行中に受ける装着感を高める。
【0008】
上記ヘルメットにおいて、前記空気流制御部は、前記隙間のなかで後方下側に向けて延びる整流板を備えてもよい。この構成によれば、帽体の外表面とウイング部との隙間に位置する整流板は、隙間の前方端から入る空気の流れを後方下側に向ける。そのため、帽体を後方に引っ張るような成分の増大を実質的に抑えながら、帽体を引き上げるような成分も低減することを高い精度のもとで実現できる。
【0009】
上記ヘルメットにおいて、前記帽体は、前記後方側部のなかで前記ウイング部と対向する部分に前記帽体の内部から空気を出す孔を備えてもよい。この構成によれば、帽体の内部から空気を出すことの効率が高まる。
【0010】
上記ヘルメットにおいて、前記空気流制御部は、前記帽体の外表面のなかの前記後側部分から連なるように前記後側部分から前記帽体の後方に向けて突き出るスポイラー部と、前記スポイラー部を左右方向に挟む前記2つのウイング部と、を備えてもよい。前記ウイング部は、前記帽体の外表面のなかの後方側部の前記一部から連なるように前記後方側部と前記スポイラー部とに接続され、かつ、前記後方側部と前記スポイラー部との間に前記隙間を画定してもよい。前記空気流制御部は、前記スポイラー部と前記ウイング部とが一体に成形された樹脂成形体であり、前記隙間のなかで後方下側に向けて延びる整流板を各ウイング部に複数ずつを備えてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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