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公開番号2023069666
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-18
出願番号2021181715
出願日2021-11-08
発明の名称衛生キャップ
出願人株式会社サンロード
代理人個人
主分類A42B 1/012 20210101AFI20230511BHJP(頭部に着用するもの)
要約【課題】着用時に皮脂や化粧品などの汚れが付着し難く、また付着しても洗濯により容易に落とすことができる衛生キャップを開示する。
【解決手段】頭髪を覆うと共に、伸縮性を有して顔面周囲の肌に密着する輪状の開口部を備えた衛生キャップであって、少なくとも開口部を、地組織のコース方向に開繊されたインレイ糸を挿入してなるインレイ編物により、インレイ糸の開繊面を肌側として構成した。開繊されたインレイ糸の断面空隙率は80%以上のものを使用する。また、インレイ糸の開繊面を表面として二枚重ねしたインレイ編物を用いることもある。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
頭髪を覆うと共に、伸縮性を有して顔面周囲の肌に密着する輪状の開口部を備えた衛生キャップであって、少なくとも前記開口部を、地組織のコース方向に開繊されたインレイ糸を挿入してなるインレイ編物により、前記インレイ糸の開繊面を肌側として構成したことを特徴とする衛生キャップ。
続きを表示(約 420 文字)【請求項2】
インレイ編物をインレイ糸の開繊面を表面として二枚重ねした請求項1の衛生キャップ。
【請求項3】
開繊されたインレイ糸の断面空隙率は80%以上である請求項1記載の衛生キャップ。
【請求項4】
インレイ編物をコース方向とウエール方向のうち伸び率が高い方向を周方向に合わせて、一つ以上のつなぎ目をもつ輪状に成形した請求項1、2または3記載の衛生キャップ。
【請求項5】
開口部の隣接部分をインレイ編物により、インレイ糸の開繊面を肌側として構成した請求項1から4のうち何れか一項記載の衛生キャップ。
【請求項6】
地組織の単繊維繊度はインレイ糸の単繊維繊度以上である請求項1から5のうち何れか一項記載の衛生キャップ。
【請求項7】
地組織の単繊維繊度はインレイ糸の単繊維繊度よりも小さい請求項1から5のうち何れか一項記載の衛生キャップ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は食品、化粧品、医薬品、半導体などの製造工場のクリーンルームや、百貨店など食品を店頭販売する店舗などで使用する衛生キャップに係り、肌と接する部分に化粧品や皮脂などの汚れが付着し難く、付着した場合でも容易に洗濯落ちできるように改良した衛生キャップに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
クリーンルームなど清浄空間で働く作業者や、食品など扱う店舗で働く店員は、自らの頭髪や塵埃などが落下して製品や室内を汚染しないように、図1~図3に示す衛生キャップを被るのが一般的である。厳重な場合は、図1のインナーキャップの上に図2のアウターキャップを重ねて装着する。また、店舗用ではファッションを考慮した図3の衛生キャップが使用される。なお、図1~3において、1はインナー衛生キャップ全体、2・14は頭髪を覆う頭部、3・9・15は顔面周囲の開口部、4・10は首周囲を巻回する首部、5はアウター衛生キャップ全体、6は頭部上部、7は頭部下部、8・16は庇部、9’は開口部のつなぎ部分、11はケープ、12はマスク取り付け部、13は店頭用衛生キャップ全体である。
【0003】
これらの衛生キャップは毛髪や塵埃などを放出しないように顔など肌に密着するように作られている。このため肌と接触する顔面周囲の開口部などでは、化粧品や皮脂などが着用中に付着して汚れる。また、使用後に洗濯して繰り返し使用されるが、徐々に汚れがキャップ布帛内部に移行して、洗濯しても汚れが落ち難くなる。こうした汚染状態にある衛生キャップは最終的には衛生上や製品汚染の懸念から廃棄され、新しいキャップに交換される。しかしながらコスト面からは長期の使用が望まれ、汚れが付き難く、かつ洗濯で汚れが落ちやすいキャップが求められる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第4007979号公報
特開2020-143392号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような衛生キャップに供するものとして、特許文献1では装着者の塵埃を放出しないように顔面周辺部に伸縮性帯状編物が使用され、かつ装着者に密着させるために後方へ引っ張る密着用伸縮バンドを取り付けた防塵用頭巾が提案されている。しかしながら、装着者に強く密着することから、皮脂や化粧品などが密着用伸縮バンドに強固に付着して、洗濯してもその汚れが落ち難いという欠点がある。
【0006】
また本出願人の出願に係る特許文献2では、皮脂や化粧品などの汚れを洗濯で落ち易くするために、顔周りに開繊表面を有する布帛を設けた衛生キャップを提案している。ここで、開繊表面とは切断した立毛繊維またはループ状立毛繊維、及び両方が表面に出現する布帛である。しかしながら、特許文献2の図9に示されているように、繊維束Aまたは繊維束Bの表面上の繊維のみが立毛繊維化していることから、繰り返しの使用や洗濯により表面上の切断した立毛繊維やループ状立毛繊維が洗濯摩耗で切れて脱落する。このため立毛繊維による汚れ防止効果が失われ、汚れが付きやすくなり長期間の使用はできなくなる。
【0007】
これを改善するために、撚り糸で構成された一般的な編物を肌に接する顔面周囲の開口部に使用すると、図4に示すように撚り糸17の表面や内部に皮脂や化粧品など汚れ18や18’が付着する。撚り糸17は繊維間の空隙が少なく可撓性がないので、肌表面の皮脂や化粧品などをそぎ落とすようにして付着し易い。このため付着した汚れは着用中に繊維間内部に入り込み、洗濯しても落ち難くなる。このため衛生上の問題や製品汚染などを引き起こすので、早期に新品への交換が必要となる。
【0008】
本発明は上述した課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、着用時に皮脂や化粧品などの汚れが付着し難く、また付着しても洗濯により容易に落とすことができる快適な衛生キャップを開示することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した目的を達成するために本発明では、頭髪を覆うと共に、伸縮性を有して顔面周囲の肌に密着する輪状の開口部を備えた衛生キャップであって、少なくとも前記開口部を、地組織のコース方向に開繊されたインレイ糸を挿入してなるインレイ編物により、前記インレイ糸の開繊面を肌側として構成するという手段を用いた。本願発明において「インレイ編物」とは、ベースとなる編地(地組織)の片面に緯糸としてインレイ糸を挿入してなる編物を意味し、本願発明において「開繊」とは、繊維を1本1本散けさせて、繊維間に空隙を形成することを意味する。
【0010】
そして、着用時に開繊されたインレイ糸の繊維1本1本が肌に優しく柔らかく接触するため、皮脂や汚れが付着し難く、また洗濯時に繊維間の空隙に洗濯液が染み込みやすいため付着した汚れも容易に落とすことができる。
(【0011】以降は省略されています)

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