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公開番号2024027593
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-01
出願番号2022130504
出願日2022-08-18
発明の名称階段
出願人文化シヤッター株式会社
代理人個人
主分類E04F 11/025 20060101AFI20240222BHJP(建築物)
要約【課題】左右のササラ桁の下端が基礎に固定された後、基礎の上に土間が施工される階段において、左右のササラ桁に最下段の蹴込板が取付けられた階段、あるいは、左右のササラ桁の下端が基礎に固定された後、基礎の上に土間が施工された階段において、土間に最下段の蹴込板が取付けられた階段を提供する。
【解決手段】本発明に係る階段1は、上下方向に傾斜して延長するように設けられた左右の桁(ササラ桁2,2)の下端が基礎3に固定されて当該左右の桁間に踏板5及び蹴込板6が設けられて基礎3の上に土間4が施工される階段であって、最下段の蹴込板6Eが取付手段7を介して左右の桁に取付けられたこと、あるいは、前記土間4が施工された階段であって、最下段の蹴込板6Eが取付手段7を介して土間4に取付けられたことを特徴とする。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
上下方向に傾斜して延長するように設けられた左右の桁の下端が基礎に固定されて当該左右の桁間に踏板及び蹴込板が設けられて前記基礎の上に土間が施工される階段であって、
最下段の蹴込板が取付手段を介して前記左右の桁に取付けられたことを特徴とする階段。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
取付手段は、前記左右の桁間に亘って連続するように設けられて、一端が前記左の桁の内面に取付けられるとともに、他端が前記右の桁の内面に取付けられた桁補強部材であることを特徴とする請求項1に記載の階段。
【請求項3】
取付手段は、前記左の桁の内面に取付けられた左側の取付手段、及び、前記右の桁の内面に取付けられた右側の取付手段であることを特徴とする請求項1に記載の階段。
【請求項4】
上下方向に傾斜して延長するように設けられた左右の桁の下端が基礎に固定されて当該左右の桁間に踏板及び蹴込板が設けられて前記基礎の上に土間が施工された階段であって、
最下段の蹴込板が取付手段を介して前記土間に取付けられたことを特徴とする階段。
【請求項5】
前記踏板は、矩形板状に形成された成形セメント板と、補強材と、水分侵入防止材とを備えて構成され、
前記成形セメント板には、左右の端面に亘って連続する中空部が当該成形セメント板の前後方向に沿って所定の間隔を隔てて複数設けられており、
前記補強材は、前記成形セメント板に形成された前記中空部の長さよりも短い長さに形成されて、1つ以上の前記中空部に設置され、
前記水分侵入防止材は、前記中空部に設置された前記補強材の端部外周面と前記中空部の端部内周面との間に設けられたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の階段。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、階段の最下段の蹴込板の設置及び取付構造に関する。
続きを表示(約 3,600 文字)【背景技術】
【0002】
上下方向に傾斜して延長するように設けられた左右の桁(以下、「ササラ桁」という)と、左右のササラ桁間に上下傾斜方向に沿って所定の間隔を隔てて設けられた踏板と、下段の踏板の後端側と上段の踏板の前端側との間に設けられた蹴込板とを備えて構成された階段が知られている(特許文献1参照)。
上述した階段では、左右のササラ桁の下端が基礎に固定され、左右のササラ桁間に踏板及び蹴込板が設けられて、階段本体の施工が終了した後に、基礎の上に土間が施工される場合がある。
このように、左右のササラ桁の下端が基礎に固定されて左右のササラ桁間に踏板及び蹴込板が設けられた後、基礎の上に土間が施工される階段においては、従来、最下段の蹴込板を設けないようにしていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2003-41729号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、蹴込板は、踏板に過大な荷重が加わった場合に荷重を分散させ、踏板の損傷などを防ぐ役割をするものであるため、左右のササラ桁の下端が基礎に固定された後、基礎の上に土間コンクリートが施工される階段であっても、最下段の蹴込板を設けることが望ましいという課題があった。
【0005】
本発明は、上記課題を解消すべく、左右のササラ桁の下端が基礎に固定された後、基礎の上に土間が施工される階段において、左右のササラ桁に最下段の蹴込板が取付けられた階段、あるいは、左右のササラ桁の下端が基礎に固定された後、基礎の上に土間が施工された階段において、土間に最下段の蹴込板が取付けられた階段を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る階段は、上下方向に傾斜して延長するように設けられた左右の桁の下端が基礎に固定されて当該左右の桁間に踏板及び蹴込板が設けられて前記基礎の上に土間が施工される階段であって、最下段の蹴込板が取付手段を介して前記左右の桁に取付けられたことを特徴とする。
また、取付手段は、前記左右の桁間に亘って連続するように設けられて、一端が前記左の桁の内面に取付けられるとともに、他端が前記右の桁の内面に取付けられた桁補強部材であることを特徴とする。
また、取付手段は、前記左の桁の内面に取付けられた左側の取付手段、及び、前記右の桁の内面に取付けられた右側の取付手段であることを特徴とする。
本発明によれば、左右のササラ桁の下端が基礎に固定された後、基礎の上に土間が施工される階段において、左右のササラ桁に最下段の蹴込板が取付けられた階段を得ることができるようになった。
また、本発明に係る階段は、上下方向に傾斜して延長するように設けられた左右の桁の下端が基礎に固定されて当該左右の桁間に踏板及び蹴込板が設けられて前記基礎の上に土間が施工された階段であって、最下段の蹴込板が取付手段を介して前記土間に取付けられたことを特徴とするので、左右のササラ桁の下端が基礎に固定された後、基礎の上に土間が施工された階段において、土間に最下段の蹴込板が取付けられた階段を得ることができるようになった。
また、前記踏板は、矩形板状に形成された成形セメント板と、補強材と、水分侵入防止材とを備えて構成され、前記成形セメント板には、左右の端面に亘って連続する中空部が当該成形セメント板の前後方向に沿って所定の間隔を隔てて複数設けられており、前記補強材は、前記成形セメント板に形成された前記中空部の長さよりも短い長さに形成されて、1つ以上の前記中空部に設置され、前記水分侵入防止材は、前記中空部に設置された前記補強材の端部外周面と前記中空部の端部内周面との間に設けられたことを特徴とするので、補強材の腐食発生を防止でき、強度不足を防止できる踏板を備えた階段を得ることができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【0007】
階段の下端側の構成を示す分解斜視図(実施形態1)。
階段の下端側の踏板及び蹴込板の断面図(実施形態1)。
(a)は階段の下端側の踏板及び蹴込板の断面図、(b)は取付手段の斜視図(実施形態2)。
(a)は最下段の蹴込板と取付手段との関係を示す斜視図、(b),(c)は取付手段の正面図(実施形態4)。
(a)は階段の最下段部を示す斜視図、(b)は取付手段の取付方法を示す説明図(実施形態5)。
(a)は踏板の分解斜視図、(b)は踏板の斜視図、(c)は踏板の端部構造を示す断面図、(d)は踏板の断面図(実施形態6)。
(a)は踏板の分解斜視図、(b)は踏板の斜視図、(c)は踏板の端部構造を示す断面図、(d)は踏板の断面図(実施形態6)。
【発明を実施するための形態】
【0008】
実施形態1
図1,図2に示すように、実施形態1に係る階段1は、上下方向に傾斜して延長するように設けられた左右のササラ桁2,2の下端2E,2Eが基礎3に固定され、左右のササラ桁2,2間に複数の踏板5及び蹴込板6が上下斜め方向に連続するように設けられて基礎3の上に土間4が施工される階段であって、最下段の蹴込板6Eが取付手段7を介してササラ桁2,2に取付けられた構成とした。
当該階段1は、例えば屋外用の階段である。
尚、本明細書においては、上、下、左、右、前、後は、図1,図2に示した方向と定義して説明する。
また、図2の断面図において、ハッチングは省略した。
【0009】
実施形態1に係る階段1の施工は、例えば以下の手順で行う。
(1)先に施工されている図外の踊り場や廊下等の桁に左右のササラ桁2,2の上端側を取付ける。
(2)左右のササラ桁2,2間に亘って連続するササラ桁補強材7Aを所定の位置に設置するとともに、ササラ桁補強材7Bを所定の位置に必要な数だけ設置する。即ち、最下段側のササラ桁補強材として機能するとともに、最下段の蹴込板6Eを取付けるための取付手段7としても機能するササラ桁補強材7Aを取付け、さらに、必要な本数だけ、所定の位置に、ササラ桁補強材7Bを取付ける。
(3)ササラ桁2の下端2Eに設けられたベースプレート21の下にササラ桁レベル調整プレート22を設ける。ササラ桁レベル調整プレート22に設けられたレベル調整用のボルト23をベースプレート21に形成された貫通孔に通す。尚、当該貫通孔の上側及び下側に位置されるように調整用ナット24,24をボルト23に螺着しておく。
(4)調整用ナット24,24を用いてベースプレート21のレベルを調整することにより、左右のササラ桁2,2のレベルを調整した後に、ササラ桁レベル調整プレート22を図外のアンカーボルト等を用いて基礎コンクリート3に固定する。
(5)左右のササラ桁2,2の内面2u,2uに、各段の踏板5を取付けるための踏板取付材50,50…を取付ける。
(6)踏板5及び蹴込板6,6Eの取付作業を行う。例えば、まず、最下段の踏板5を左右の踏板取付材50,50に取付ける。その後、上方に向けて、上段の蹴込板6を設置するとともに上段の踏板5を設置して当該上段の踏板5を上段の踏板取付材50,50に取付けるという作業を、順次繰り返す。つまり、各踏板5,5…は、左右の両端側が踏板取付材50,50を介して左右のササラ桁2,2に取付けられる。即ち、左右のササラ桁2,2の内面2u,2uにおける各踏板5,5…の取付位置に対応して、それぞれ踏板取付材50,50…が取り付けられ、当該踏板取付材50に踏板5が取付けられる。
また、最下段の蹴込板6Eを取付ける。
(7)基礎3の上に土間コンクリートを打設し、土間4の表面の左官仕上げ作業を行って土間4を完成させる。
【0010】
ササラ桁2は、例えば、基礎3から垂直方向に立ち上がった後に上方向に傾斜して延長するように形成された側面板2aと、側面板2aの前端縁から横方向に延長するように設けられた前面板2bと、側面板2aの後端縁から横方向に延長するように設けられた後面板2cとを備えて構成される。左のササラ桁2は、前面板2b及び後面板2cが左方向に延長するように形成されており、右のササラ桁2は、前面板2b及び後面板2cが右方向に延長するように形成されている。
(【0011】以降は省略されています)

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