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公開番号2024014396
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-01
出願番号2022117185
出願日2022-07-22
発明の名称有価物質の回収方法
出願人株式会社神戸製鋼所
代理人個人,個人
主分類C22B 7/00 20060101AFI20240125BHJP(冶金;鉄または非鉄合金;合金の処理または非鉄金属の処理)
要約【課題】回収率の高い有価物質の回収方法を提供する。
【解決手段】二次電池から得られ、Ni、CoおよびCを含む有価物質含有材から、Cの一部を物理選別により分離する物理選別工程と、前記物理選別工程よりも後に、前記有価物質含有材を加熱して還元処理する還元工程と、を含む、有価物質の回収方法。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
二次電池から得られ、Ni、CoおよびCを含む有価物質含有材から、Cの一部を物理選別により分離する物理選別工程と、
前記物理選別工程よりも後に、前記有価物質含有材を加熱して還元処理する還元工程と、を含む、有価物質の回収方法。
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
前記物理選別工程後の有価物質含有材に含まれるC含有量が1.5~10.0質量%である、請求項1に記載の有価物質の回収方法。
【請求項3】
物理選別は、湿式サイクロン装置を用いる選別法、浮選法、乾式サイクロン装置を用いる選別法、および気流分級法からなる群から選択される1つにより行われる、請求項1または2に記載の有価物質の回収方法。
【請求項4】
前記湿式サイクロン装置を用いる前記物理選別工程は、
水を含有する液体に前記有価物質含有材を混合して、固体濃度が20質量%以下のスラリーを調製するスラリー調製工程と、
前記湿式サイクロン装置により、前記スラリーからCの一部を分離するスラリー処理工程と、を含む、請求項3に記載の有価物質の回収方法。
【請求項5】
前記スラリー調製工程では、固体濃度が10質量%以下の前記スラリーを調製する、請求項4に記載の有価物質の回収方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、有価物質を回収する方法に関し、特に、二次電池の回収物から有価物質を回収する方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話およびコンピューターの需要増加、自動車の電動化などに伴い、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池などの二次電池の需要が急激に増加している。これらの二次電池は、正極にコバルト、ニッケル、マンガンなどの有価金属、負極にグラファイトを含んでおり、使用済みの二次電池から有価金属を回収することは、資源の有効活用の観点から極めて重要である。
【0003】
また、二次電池の需要増加に伴い、製造工程で発生する二次電池の不良品の数量も増加傾向にあり、当該不良品からの有価金属の回収も、同様に極めて重要である。
【0004】
そこで、使用済みの二次電池および二次電池の不良品(これらを「二次電池廃棄物」と称する)から、有価金属を回収する方法が検討されている。
例えば、二次電池に含まれるコバルト酸リチウムまたはマンガン酸リチウムを、還元剤(水素または炭素)を用いて還元焙焼した後、焙焼物を水で浸出することにより、焙焼物中のリチウム分を溶出させ、有価金属(コバルト、マンガン)を残渣中へ分配させて、それぞれ回収する方法が知られている(例えば特許文献1および2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2004-11010号公報
特開2011-094227号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の回収方法では、有価金属および有価金属化合物(これらをまとめて「有価物質」と称する)の回収率が十分ではなく、回収率のさらなる向上が求められている。
そこで、本発明の実施形態では、高い回収率を実現できる有価物質の回収方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の態様1は、
二次電池から得られ、Ni、CoおよびCを含む有価物質含有材から、Cの一部を物理選別により分離する物理選別工程と、
前記物理選別工程よりも後に、前記有価物質含有材を加熱して還元処理する還元工程と、を含む、有価物質の回収方法である。
【0008】
本発明の態様2は、
前記物理選別工程後の有価物質含有材に含まれるC含有量が1.5~10.0質量%である、態様1に記載の有価物質の回収方法である。
【0009】
本発明の態様3は、
物理選別は、湿式サイクロン装置を用いる選別法、浮選法、乾式サイクロン装置を用いる選別法、および気流分級法からなる群から選択される1つにより行われる、態様1または2に記載の有価物質の回収方法である。
【0010】
本発明の態様4は、
前記湿式サイクロン装置を用いる前記物理選別工程は、
水を含有する液体に前記有価物質含有材を混合して、固体濃度が20質量%以下のスラリーを調製するスラリー調製工程と、
前記湿式サイクロン装置により、前記スラリーからCの一部を分離するスラリー処理工程と、を含む、態様3に記載の有価物質の回収方法である。
(【0011】以降は省略されています)

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