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公開番号2024008837
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-01-19
出願番号2023081265
出願日2023-05-17
発明の名称時計用の電力生成デバイス
出願人ザ・スウォッチ・グループ・リサーチ・アンド・ディベロップメント・リミテッド
代理人個人
主分類G04G 19/00 20060101AFI20240112BHJP(時計)
要約【課題】機能的、外見上の汚染の発生や、動作の変化の恐れのない、時限電力生成デバイスを提供する。
【解決手段】時計用の時限電力生成デバイス100は、弾性復帰手段2に対してユーザが操作可能な操作用部材1を含み、弾性復帰手段2は、限られた期間にわたって電流を生成するために、発電器を間接的に駆動するよう配設され、また歯付き部材3を含み、操作用部材1に対して1つの自由度で可動であり、また操作用部材1と共に、各弾性復帰手段2を受承するための個々のチャンバ20を画定し、弾性復帰手段2は、操作用部材1を含む第1の支持用当接部11と、歯付き部材3を含む第2の支持用当接部32との間で、予圧を受けた静止位置と最大圧縮位置との間において、チャンバ20内で圧縮された状態で保持され、歯付き部材3は、発電器を直接駆動する、又は歯車列4を介して間接的に駆動するために、弾性復帰手段2によって駆動されるよう配設される。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
時計(1000)用の時限電力生成デバイス(100)であって、
少なくとも1つの弾性復帰手段(2)に対してユーザが操作可能な操作用部材(1)を含み、前記少なくとも1つの弾性復帰手段(2)は、限られた期間にわたって電流を生成するために、少なくとも1つの発電器(6)を間接的に駆動するよう、配設され、
前記デバイス(100)は歯付き部材(3)を含み、前記歯付き部材(3)は、前記操作用部材(1)に対して1つの自由度で可動であり、また前記操作用部材(1)と共に、各前記弾性復帰手段(2)を受承するための個々のチャンバ(20)を画定し、前記弾性復帰手段(2)は、前記操作用部材(1)を含む第1の支持用当接部(11)と、前記歯付き部材(3)を含む第2の支持用当接部(32)との間で、予圧を受けた静止位置と最大圧縮位置との間において、前記弾性復帰手段(2)の前記チャンバ(20)内で圧縮された状態で保持され、
前記歯付き部材(3)は、前記発電器(6)を直接駆動する、又は歯車列(4)を介して間接的に駆動するために、前記少なくとも1つの弾性復帰手段(2)によって駆動されるよう、配設される、時限電力生成デバイス(100)において:
前記操作用部材(1)、前記少なくとも1つの弾性復帰手段(2)、及び前記歯付き部材(3)は、共通の主軸(DP)の周りで回転運動できること;並びに
前記操作用部材(1)は、ミドルケース(8、9)に対して移動可能である可動ベゼルであること
を特徴とする、時限電力生成デバイス(100)。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記操作用部材(1)に対するユーザの動作がなく、前記少なくとも1つの弾性復帰手段(2)が弛緩していない場合、前記デバイス(100)はスタンバイ位置となり、前記スタンバイ位置では、前記歯付き部材(3)が前記操作用部材(1)に対する当接位置となり、各前記弾性復帰手段(2)がそれぞれの前記チャンバ(20)内において、前記予圧を受けた静止位置となることを特徴とする、請求項1に記載の時限電力生成デバイス(100)。
【請求項3】
前記操作用部材(1)は第1の静止用当接部(12)を含むこと;及び
前記歯付き部材(3)は、前記少なくとも1つの弾性復帰手段(2)の静止位置において前記第1の静止用当接部(12)と当接状態で協働するように配設された、第2の静止用当接部(33)を含むこと
を特徴とする、請求項1に記載の時限電力生成デバイス(100)。
【請求項4】
前記第1の支持用当接部(11)は、前記操作用部材(1)を含む第1のキャッチ(10)によって支持されること;及び
前記第2の支持用当接部(32)は、前記歯付き部材(3)を含む第2のキャッチ(30)によって支持されること
を特徴とする、請求項1に記載の時限電力生成デバイス(100)。
【請求項5】
前記第1の静止用当接部(12)は、前記操作用部材(1)を含む前記第1のキャッチ(10)によって支持されること;及び
前記第2の静止用当接部(33)は前記第2のキャッチ(30)によって支持されること
を特徴とする、請求項3および4に記載の時限電力生成デバイス(100)。
【請求項6】
前記デバイス(100)は、前記スタンバイ位置において前記少なくとも1つの弾性復帰手段(2)による前記操作用部材(1)の駆動を妨げるように配設された、戻り防止機構を含むことを特徴とする、請求項1又は2に記載の時限電力生成デバイス(100)。
【請求項7】
前記戻り防止機構は、前記スタンバイ位置において前記少なくとも1つの弾性復帰手段(2)による前記操作用部材(1)の駆動に対抗する、少なくとも1つのノッチ付きリング(5)を含むことを特徴とする、請求項6に記載の時限電力生成デバイス(100)。
【請求項8】
前記少なくとも1つの弾性復帰手段(2)は、前記ユーザが前記操作用部材(1)を停止させたときに、前記歯付き部材(3)を前記操作用部材(1)から離れるように押して、前記静止位置に戻るように配設されることを特徴とする、請求項1に記載の時限電力生成デバイス(100)。
【請求項9】
前記少なくとも1つの弾性復帰手段(2)は、圧縮状態で動作するように配設されたコイルばねであることを特徴とする、請求項1に記載の時限電力生成デバイス(100)。
【請求項10】
前記歯付き部材(3)は、ピニオンギア(40)と協働するように配設された歯付き表面(34)を含み、前記ピニオンギア(40)は、二次軸(DS)の周りで回転可能であり、また前記歯付き部材(3)が前記少なくとも1つの弾性復帰手段(2)によって駆動されたときに前記発電器(6)を駆動するための前記歯車列(4)を含むことを特徴とする、請求項1に記載の時限電力生成デバイス(100)。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は時計用の時限電力生成デバイスに関し、これは、少なくとも1つの弾性復帰手段に対してユーザが操作可能な操作用部材を含み、上記少なくとも1つの弾性復帰手段は、限られた期間にわたって電流を生成するために、少なくとも1つの発電器を間接的に駆動するよう、配設される。
続きを表示(約 1,500 文字)【0002】
本発明はまた、少なくとも1つの上記時限電力生成デバイスを含む少なくとも1つの回路に電気を供給するための少なくとも1つの発電器を含む、時計に関する。本発明は、特に腕時計である時計の電気的機能への給電のための電力の生成の分野に関する。
【背景技術】
【0003】
多くの時計、特に腕時計は、必要に応じて起動できる照明機能を備える。このような機能は、ディスプレイ、文字盤等のバックライトといった機能的な性質のものであっても、画像、ロゴ、更にはホログラムの表示といった、より遊び心のあるものであってもよい。照明システムは通常、主に電源と、1つ以上の光源(LED、OLED、エレクトロルミネッセンス等)と、電子制御システム(例えばパッシブ型部品、時間管理デバイス又はタイマー、電圧ブースター)とを含む。
【0004】
このような照明システムの部品はかさ高く、また重量が重い。これは腕時計の場合には欠点となる。特に、電気エネルギのソースは、一次バッテリ、充電式バッテリ、又は光電池、熱電電池若しくは圧電電池といったシステムで事前に生成された電荷の蓄積装置とすることができる。電子制御システムは通常、照明を起動し、その持続時間を定義するために設けられる。ユーザが自分で照明のスイッチをオフにしなければならないことは非常に稀である。
【0005】
これらのデバイスの大半は、エレクトロニクス産業からのものである。これらは化学部品(バッテリ内の電解質)とポリマー部品(包装、光導体、プリント回路)とによって形成される。これらの種類の材料は経年劣化するため、特定の範囲内の機械式時計において一般に禁止されている。これは、審美的な面での損傷(色の変化、しみ)を引き起こす可能性があり、又は更に悪いことには、腕時計の内部を循環する破片を発生させる可能性がある。
【0006】
この問題は、特に音、更には安全な通過を可能にする信号等を生成するための、照明回路以外の電力受け取り側回路についても同様である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、時計の機能的な及び/又は外見上の汚染を発生させて時計の価値及び/又は動作を変化させる恐れのある回路及びシステムを排除することによって、特に腕時計である時計内での電流の生成の簡略化を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この目的のために、本発明は、限定するものではないが例えば照明機能である電気的機能を起動するために、ベゼル等といった時計の外部の操作用部材を作動させることによって、ユーザが、必要な量の電気エネルギを限られた所定の期間にわたって自分で生成できるようにすることを目的とする。
【0009】
上記操作用部材は、特に電磁マイクロ発電器である発電器を一定期間にわたって駆動することによって、1つ以上の電力使用側電気回路に電流を供給するよう構成される。この機能は、電荷貯蔵システム又は電子タイミングデバイスを用いることなく実施されるため、デバイスのサイズ、質量、及びコストが削減される。
【0010】
従ってこの目的のために、本発明は、請求項1に記載の時計用の時限電力生成デバイスに関し、これは、少なくとも1つの弾性復帰手段に対してユーザが操作可能な操作用部材を含み、上記少なくとも1つの弾性復帰手段は、限られた期間にわたって電流を生成するために、少なくとも1つの発電器を間接的に駆動するよう、配設される。
(【0011】以降は省略されています)

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