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公開番号2023077241
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-06-05
出願番号2021190466
出願日2021-11-24
発明の名称車両用ワイパ
出願人株式会社デンソー
代理人個人,個人
主分類B60S 1/46 20060101AFI20230529BHJP(車両一般)
要約【課題】車両走行風の影響を受ける状況であっても、噴射されたウォッシャ液をワイパブレードの長手方向範囲内に良好に供給することができるウォッシャノズル付きの車両用ワイパを提供する。
【解決手段】車両用ワイパ10に備えられるウォッシャノズル20は、少なくともワイパブレード12の先端側斜め下向きのウォッシャ液Wの噴射において、ワイパブレード12の長手方向に膜状の広がりを有する第1噴射態様A1の噴射がなされる膜状噴射部を備えている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
払拭面(WSa)を払拭するためのワイパブレード(12)と、前記ワイパブレードと連結して前記ワイパブレードに払拭動作の駆動力を伝達するワイパアーム(11)とを備えるとともに、
前記払拭面にウォッシャ液(W)を噴射供給するウォッシャノズル(20)を前記ワイパアーム又は前記ワイパブレードに一体的に備えてなる車両用ワイパ(10)であって、
前記車両用ワイパの先端部と一致する側の長手方向端部を前記ワイパブレードの先端部(12a)、反対側端部を前記ワイパブレードの後端部(12b)としたとき、
前記ウォッシャノズルは、少なくとも前記ワイパブレードの先端側斜め下向きの前記ウォッシャ液の噴射において、前記ワイパブレードの長手方向に膜状の広がりを有する噴射がなされる膜状噴射部(N1)を備えている、
車両用ワイパ。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記ウォッシャノズルは、更に前記ワイパブレードの後端側斜め下向きの前記ウォッシャ液の噴射において、直線状の指向性を有する噴射がなされる直線状噴射部(N3)を備えている、
請求項1に記載の車両用ワイパ。
【請求項3】
前記ウォッシャノズルは、前記ウォッシャ液が流れる内部流路(26c)から前記膜状噴射部及び前記直線状噴射部のそれぞれに分岐する分岐流路を備えるものであり、
前記膜状噴射部に向けて分岐する前記分岐流路(26d)の流路断面積(S1)は、前記直線状噴射部に向けて分岐する前記分岐流路(26e)の流路断面積(S2)よりも大きく設定されている、
請求項2に記載の車両用ワイパ。
【請求項4】
前記膜状噴射部は、前記ウォッシャ液の噴射口(31d)が一方向に長い開口形状をなすものであり、
前記噴射口には、長手方向中央部に絞り部(31f)が設けられている、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の車両用ワイパ。
【請求項5】
前記膜状噴射部は、前記ウォッシャ液の噴射口(31d)が一方向に長い開口形状をなすものであり、
前記噴射口の短手方向の両側には、前記ウォッシャ液の短手方向への広がりを規制すべく一対のガイド壁部(31e)が設けられている、
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の車両用ワイパ。
【請求項6】
前記ウォッシャノズルは、ノズル本体(21)と、前記ウォッシャ液を噴射するための噴射口(31d,33a)を有して前記ノズル本体に組み込まれるノズル部品(31,33)とを備えており、
前記ノズル部品は、前記ウォッシャ液の噴射方向の調整を可能とすべく、前記ノズル本体に対して転動が許容された保持態様にて組み込まれている、
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の車両用ワイパ。
【請求項7】
前記ウォッシャノズルは、ノズル本体(21)と、前記ウォッシャ液を噴射するための噴射口(32c1~32f1)を有して前記ノズル本体に組み込まれるノズル部品(32)とを備えており、
前記ノズル部品は、前記ウォッシャ液の流路(32b~32f)が溝状をなしており、前記ノズル本体との組付状態において前記溝状の開放部分が閉塞されて周囲の閉じた流路として構成されるものである、
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の車両用ワイパ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ウォッシャノズル付きの車両用ワイパに関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
ウォッシャノズル付きの車両用ワイパとしては、特許文献1等に開示の技術が知られている。例えばワイパアームの先端部にウォッシャノズルが装着されており、ワイパブレードの長手方向中央部からワイパブレードの長手方向各所の払拭面に対してウォッシャ液の噴射供給が行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6755016号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ウォッシャノズルから払拭面に噴射供給するウォッシャ液は、後のワイパブレードによる払拭を考慮すると、ワイパブレードの長手方向範囲内に無駄なく供給されることが好ましい。このことは車両停車時のみならず、車両走行時においても適切に行われているかが検討課題の一つとしてある。
【0005】
すなわち、車両用ワイパには、車両走行時に車両前方から後方に向かう車両走行風が作用する。車両用ワイパの払拭動作過程でワイパブレードの長手方向が車両の前後方向に沿うような姿勢になると、車両走行風もワイパブレードの長手方向に沿う状況となる。このような状況において、ワイパブレードの先端部にまで供給すべく直線状の指向性を有する噴射にてウォッシャ液を噴射した場合、直線状の指向性を有する噴射はウォッシャ液Wの推進力が強く、局所的に着水する。しかも、払拭面に対するウォッシャ液Wの入射角度が小さいために、払拭面への着水後のウォッシャ液は推進力により噴射方向の先端側に大きく広がりが生じてワイパブレードの先端部から外側に外れた供給となり易い。更に、高速走行時においては走行風の影響も相まって、より一層広がりが促進されてウォッシャ液の供給される領域が安定せず、ワイパブレードの長手方向範囲内の外側にまで供給されてしまい、ウォッシャ液が無駄になってしまう。また、上記ワイパブレードの先端部から外側へのウォッシャ液の流出を抑制すべく、ワイパブレードの長手方向内側寄りに向けた噴射とした場合には、低速走行時に先端部にまで十分にウォッシャ液を供給できない。
【0006】
本発明は、車両走行風の影響を受ける状況であっても、噴射されたウォッシャ液をワイパブレードの長手方向範囲内に良好に供給することができるウォッシャノズル付きの車両用ワイパを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決する車両用ワイパは、払拭面(WSa)を払拭するためのワイパブレード(12)と、前記ワイパブレードと連結して前記ワイパブレードに払拭動作の駆動力を伝達するワイパアーム(11)とを備えるとともに、前記払拭面にウォッシャ液(W)を噴射供給するウォッシャノズル(20)を前記ワイパアーム又は前記ワイパブレードに一体的に備えてなる車両用ワイパ(10)であって、前記車両用ワイパの先端部と一致する側の長手方向端部を前記ワイパブレードの先端部(12a)、反対側端部を前記ワイパブレードの後端部(12b)としたとき、前記ウォッシャノズルは、少なくとも前記ワイパブレードの先端側斜め下向きの前記ウォッシャ液の噴射において、前記ワイパブレードの長手方向に膜状の広がりを有する噴射がなされる膜状噴射部(N1)を備えている。
【0008】
上記構成によれば、車両用ワイパに備えられるウォッシャノズルは、少なくともワイパブレードの先端側斜め下向きのウォッシャ液の噴射において、ワイパブレードの長手方向に膜状の広がりを有する噴射が膜状噴射部からなされる。膜状噴射部から膜状に噴射されるウォッシャ液は、ワイパブレードの長手方向範囲内に連続的に払拭面に着水させることができ、例えば直線状の指向性を有する噴射を多点で行った場合のような断続した着水と比較して長手方向に略一様で連続したウォッシャ液を供給できる。また、膜状噴射部から膜状に広がって噴射されるウォッシャ液は、直線状の指向性を有する噴射に比較して推進力が弱いため、払拭面に着水後のウォッシャ液は推進力による噴射方向への広がりも小さい。そのため、膜状噴射の先端側がワイパブレードの先端部寄りに噴射されても、着水後の上記推進力による広がりが抑制される。つまり、噴射されたウォッシャ液の払拭面への供給をワイパブレードの長手方向範囲内に無駄なく良好とすることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
一実施形態におけるウォッシャノズル付きの車両用ワイパの構成図である。
同形態におけるウォッシャノズルの正面図である。
同形態におけるウォッシャノズルの組付状態の斜視図である。
同形態におけるウォッシャノズルの分解状態の斜視図である。
同形態におけるウォッシャノズルの左側面図である。
同形態におけるウォッシャノズルの右側面図である。
同形態におけるウォッシャノズルの底面図である。
同形態におけるウォッシャノズルのノズル部品の斜視図である。
同形態におけるウォッシャノズルのノズル部品の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、車両用ワイパの一実施形態について説明する。
[車両用ワイパ10の全体構成]
図1に示す本実施形態の車両用ワイパ10は、車両前側のウインドシールドWSの外表面を払拭面WSaとして払拭するものである。車両用ワイパ10は、ワイパアーム11とワイパブレード12とを備え、ワイパアーム11の先端部とワイパブレード12の長手方向中央部とが連結されて構成されている。車両用ワイパ10は、ワイパモータ(図示略)の駆動によるワイパアーム11の往復揺動し、ワイパアーム11から駆動力を受けたワイパブレード12が自身の長手方向と直交する方向に往復揺動する。ワイパブレード12は、払拭面WSa上を円弧状に払拭し、払拭面WSa上に付着した雨滴等の異物の払拭を行う。また、本実施形態の車両用ワイパ10は、払拭面WSaにウォッシャ液Wを噴射供給するウォッシャノズル20を一体的に備えている。
(【0011】以降は省略されています)

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