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公開番号2023074018
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-26
出願番号2023024390,2019100982
出願日2023-02-20,2019-05-30
発明の名称螺合治具
出願人FSテクニカル株式会社
代理人弁理士法人真菱国際特許事務所
主分類E04G 21/16 20060101AFI20230519BHJP(建築物)
要約【課題】押えネジ部をアンカー本体に適切にねじ込むことができる螺合治具を提供する。
【解決手段】 下穴10に定着させたアンカー本体21に対し、下穴10の開口部10aに頭部26が嵌合するようにして押えネジ部25を螺合させるピンニング工法用の螺合治具50Aであって、出力ロッド部51と、出力ロッド部51の先端に取り付けられ、押えネジ部25の頭部26に接触して回転を押えネジ部25に伝達する接触パッド部52と、出力ロッド部51に対し軸方向に進退自在に構成され、前進させた状態で、接触パッド部52を囲繞すると共に押えネジ部25の頭部26を受容可能に構成された受容ガイド部62と、を備えた。
【選択図】 図5
特許請求の範囲【請求項1】
下穴に定着させたアンカー本体に対し、前記下穴の開口部に頭部が嵌合するようにして押えネジ部を螺合させるピンニング工法用の螺合治具であって、
電動ドリルに装着される出力ロッド部と、
前記出力ロッド部の先端に取り付けられ、前記押えネジ部の前記頭部に接触して前記電動ドリルの回転を前記押えネジ部に伝達する接触パッド部と、
前記出力ロッド部に対し軸方向に進退自在に構成され、前進させた状態で、前記接触パッド部を囲繞すると共に前記押えネジ部の前記頭部を受容可能に構成された受容ガイド部と、を備えたことを特徴とする螺合治具。
続きを表示(約 68 文字)【請求項2】
前記接触パッド部は、前記頭部の径よりも大きい径に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の螺合治具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、いわゆる「浮き」が生じた外壁や内壁等の壁体の補修に使用されるピンニング工法用のアンカーピン、ピンニング工法およびこれに用いる螺合治具に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、この種のピンニング工法用のアンカーピンとして、接着剤を注入した施工穴に打ち込まれる外壁補修用アンカーピンが知られている(特許文献1参照)。
このアンカーピンは、先端部に先端拡開部を有するピン主体と、先端拡開部の先端に装着され、先端拡開部を拡開させる拡開コーンと、皿ねじの頭部である基端拡径部を有し、軸部がピン主体に打ち込まれる軸体と、を備えている。先端拡開部を除くピン主体のパイプ内周面には、凹凸形状内歯体が形成される一方、軸体の軸部には、凹凸形状内歯体に対応する凹凸形状外歯体が形成されている。
このアンカーピンを用いた外壁補修方法では、先ずピン主体の基端部に軸体の先端部を挿入すると共に、ピン主体の先端部に拡開コーンを装着して、アンカーピンを組み立てておく。次に、拡開コーンが施工穴の底に達するように、アンカーピンを施工穴に挿入する。ここで、外壁仕上げ材層から突出しているアンカーピンの軸体を叩打する。この叩打により、軸体がピン主体内に進入すると共に、ピン主体自体が施工穴の奥に向かって進入し、拡張コーンに乗り上げるようにして先端拡開部が拡開する。さらに、叩打を続行し、軸体の基端拡径部が外壁仕上げ材層の表面と面一とになったところで、施工作業を完了する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-23550号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような、従来の外壁補修用アンカーピンでは、「はめあい」の関係において、ピン主体の凹凸形状内歯体と軸体の凹凸形状外歯体とを、精度良く形成しておく必要がある。例えば、「はめあい」が緩いと、叩打に際し、ピン主体に対し軸体の進入が優先され、先端拡開部が拡開しない状態で、軸体の基端拡径部が外壁仕上げ材層に達してしまうおそれがある。逆に、「はめあい」がきついと、先端拡開部が拡開したのち、軸体を強く叩打する必要があり、叩打の最終段階で外壁仕上げ材層を叩打してしまってこれを損傷するおそれがある。
また、ピン主体を肉厚に形成しないと、叩打に際し、先端拡開部が拡張コーンに乗り上げる前に、ピン主体が変形し、先端拡開部が適切に拡開しなくなる問題があった。
【0005】
本発明は、アンカー本体の拡開部を確実且つ適切に拡開することができると共に、仕上げ材の損傷を有効に防止することができるピンニング工法用のアンカーピン、ピンニング工法およびこれに用いる螺合治具を提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のピンニング工法用のアンカーピンは、仕上げ材を貫通してコンクリート躯体を所定の深さまで穿孔すると共に開口部を面取した下穴に対し、定着されるピンニング工法用のアンカーピンであって、先端部に拡開部を有すると共に、内周面に雌ネジが形成されたアンカー本体と、開口部側から打ち込まれることで、拡開部を拡開させるコーン部と、開口部に嵌合する皿状の頭部を有すると共に、軸部の外周面に雌ネジに対応する雄ネジが形成された押えネジ部と、を備え、押えネジ部は、コーン部が打ち込まれたアンカー本体に螺合することを特徴とする。
【0007】
この構成によれば、アンカー本体とコーン部とを下穴に挿入した状態で、コーン部を打ち込んで、アンカー本体の拡開部が拡開し、アンカー本体が下穴に定着させる。この状態で、アンカー本体に対し、頭部が下穴の開口部に嵌合するように押えネジ部を螺合する。この場合、コーン部を直接打ち込んでアンカー本体を下穴に定着させるため、アンカー本体に打込み力が直接作用することがなく、アンカー本体の無用な変形を抑制しつつ、その拡開部を確実且つ適切に拡開することができる。また、定着したアンカー本体に対し押えネジ部を螺合するようにしているため、打ち込みを行う必要がなく、仕上げ材の損傷を有効に防止することができる。しかも、アンカー本体に螺合した押えネジ部の頭部が、面取りした開口部に嵌合するため、開口部廻りの仕上げ材の強度を損なうことなく、これを適切に押さえることができる。
なお、アンカー本体に対し押えネジ部は、その頭部の表面が仕上げ材の表面と面一となるように螺合することが好ましい。また、下穴に接着剤を注入しておけば、或いはコーン部を打ち込んだ後に接着剤を注入すれば、コンクリート躯体に対し仕上げ材は、下穴に注入された接着剤により固定され、且つアンカー本体および押えネジ部により機械的に固定されることとなる。
【0008】
この場合、拡開部の内周面に添設され、軸方向のスリット部を有する拡張カラーを、更に備え、拡開部は、打ち込んだコーン部により押し広げられた拡張カラーを介して押し広げられることが好ましい。
【0009】
この構成によれば、アンカー本体の拡開部を、少なくとも拡張カラーの肉厚分、確実に拡開させることができる。また、軸方向の打込み力は、拡張カラーの先端が下穴の穴底に突き当たることで相殺され、拡開部には径方向の拡開力のみ伝達される。このため、拡開部を効率良く拡開させることができる。
【0010】
また、頭部の表面は、仕上げ材の表面と同色に着色されていることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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