TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2023066234
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-15
出願番号2021176839
出願日2021-10-28
発明の名称アルカリ刺激再生微粉末ソイルセメント及びその製造方法
出願人山東大学,SHANDONG UNIVERSITY,泰安(山東大学)城郷固廃総合利用研究院,泰晟環境服務(山東)有限公司,山東潔諾環境科技有限公司
代理人個人,個人
主分類C04B 28/00 20060101AFI20230508BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】建築類の廃材処理の技術分野に関し、ソイルセメント及びその製造方法を提供する。
【解決手段】重量組成が、乾燥土壌:80~85部、ポルトランドセメント:4~6部、再生微粉末:1~1.5部、水ガラス:9~11部の原料を含み、含水率が6~18%であることを特徴とするアルカリ刺激再生微粉末ソイルセメントを提供する。
【効果】製造されるソイルセメントの強度は明らかに向上し、凝結時間も使用要求を満たしている。本発明は、建築廃材の堆積問題を解決可能なだけでなく、ポルトランドセメントの一部に置き換えてポルトランドセメントの使用を減らすことも可能である。且つ、建築廃材は廉価なことから、環境改善及びコストダウンを実現可能であり、著しい経済効果と社会的利益を有する。本発明で記載する方法は、操作が簡単且つ便利であり、工業生産に都合がよく、低コストである。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
重量組成が、乾燥土壌:80~85部、ポルトランドセメント:4~6部、再生微粉末:1~1.5部、水ガラス:9~11部の原料を含み、
含水率が6~18%であることを特徴とするアルカリ刺激再生微粉末ソイルセメント。
続きを表示(約 720 文字)【請求項2】
前記ポルトランドセメントと再生微粉末の重量比は4:1であることを特徴とする請求項1に記載のアルカリ刺激再生微粉末ソイルセメント。
【請求項3】
前記アルカリ刺激再生微粉末ソイルセメントの含水率は11.8%であることを特徴とする請求項1に記載のアルカリ刺激再生微粉末ソイルセメント。
【請求項4】
前記再生微粉末は、C40廃棄コンクリートをジョークラッシャで破砕したあとの0~5mmの細骨材をボールミルで更に20分研磨した粒径0.16mm未満の粉末であることを特徴とする請求項1に記載のアルカリ刺激再生微粉末ソイルセメント。
【請求項5】
前記乾燥土壌は、液性限界26%、塑性限界18%、塑性指数8の低液性限界の粘土であることを特徴とする請求項1に記載のアルカリ刺激再生微粉末ソイルセメント。
【請求項6】
前記ポルトランドセメントは、凝固剤が添加された記号42.5の通常のポルトランドセメントであることを特徴とする請求項1に記載のアルカリ刺激再生微粉末ソイルセメント。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか1項に記載のアルカリ刺激再生微粉末ソイルセメントの製造方法であって、
重量部に従い各原料を計量して、まず乾燥土壌と水ガラスに水を加えて均一に混合し、12~24時間低温加熱してから、アルカリ刺激再生微粉末ソイルセメントの製造1時間前までに、ポルトランドセメント、再生微粉末及び残りの水を添加して含水率が6~18%となるよう保証し、均一に攪拌することでアルカリ刺激再生微粉末ソイルセメントを取得することを特徴とする製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、建築廃材処理の技術分野に関し、特に、アルカリ刺激再生微粉末ソイルセメント及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
セメントは重要な建築材料であるが、焼成過程で発生する粉塵や二酸化硫黄、窒素酸化物等の有害ガスが環境に深刻な影響を及ぼす。そこで、建築業界が提示する低炭素要求や環境保全要求に促され、我々はセメントに代わる材料の探求に尽力することになった。ここで、再生微粉末とは、再生コンクリートを破砕して再生骨材を製造する過程で発生する微粉末、或いは、再生骨材を直接粉砕して得られる粒径範囲0.16mm未満の微粉末のことである。研究の結果、再生微粉末の表面には古いセメントペーストが付着しており、アルカリ刺激作用により再水和して強度を形成可能なことから、セメントの代わりに用い得ることが明らかとなっている。一方、ソイルセメントとは、粉砕した土又は元々固まっていない土に十分な量のセメントと水を混入し、攪拌混合することで物理的反応及び化学的反応を発生させて得られる混合材料のことである。しかし、単純にセメントを再生微粉末に置き換えて製造されるソイルセメントには次のような問題が存在する。
【0003】
(1)強度はある程度向上するが、明らかに向上するわけではない。
(2)凝結時間が短くなるため、施工要求を満たすことが難しい。
【0004】
よって、単純にセメントの代わりに再生微粉末を用いてソイルセメントを製造することはできず、再生微粉末を処理してからポルトランドセメントに置き換えて、ソイルセメントを製造する必要がある。
【0005】
そこで、セメントの代わりに再生微粉末を用いて製造されるソイルセメントの強度を明らかに向上させるとともに、凝結時間を延ばすことで施工要求を満たしやすくするアルカリ刺激再生微粉末ソイルセメントを如何にして提供するかが当該分野において早急に解決を要する難題となっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
以上に鑑みて、本発明は、アルカリ刺激再生微粉末ソイルセメントを開示する。本発明は、従来技術の再生微粉末ソイルセメントに存在する強度が低く、凝結時間が短いとの課題を解決する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために、本発明は以下の技術方案を採用する。
【0008】
アルカリ刺激再生微粉末ソイルセメントであって、重量組成が、乾燥土壌:80~85部、ポルトランドセメント:4~6部、再生微粉末:1~1.5部、水ガラス:9~11部の原料を含む。
【0009】
好ましくは、前記再生微粉末は、C40廃棄コンクリートをジョークラッシャで破砕したあとの0~5mmの細骨材をボールミルで更に20分研磨した粒径0.16mm未満の粉末である。
【0010】
好ましくは、前記乾燥土壌は、液性限界26%、塑性限界18%、塑性指数8の低液性限界の粘土である。
(【0011】以降は省略されています)

特許ウォッチbot のツイートを見る
この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

山東大学
高歪率ナノ圧痕試験装置及び方法
6か月前
山東大学
半導体加工ウェーハ超音波浮揚駆動装置
4か月前
山東大学
アルカリ刺激再生微粉末ソイルセメント及びその製造方法
11か月前
山東大学
データドライブの能動配電網異常状態検知方法及びシステム
13か月前
山東大学
クラスタ学習に基づく低炭素CSPシステム協調的最適化方法及び装置
13か月前
山東大学
テルビウム・アルミニウム・ガリウム・ガーネット光磁気結晶に基づくファラデー光磁気アイソレータ
5か月前
青島理工大学
組立ロボットの遠隔操作環境のデジタルツインモデリング方法及びシステム
9か月前
東ソー株式会社
焼結体
24日前
京セラ株式会社
誘電体磁器組成物
24日前
日本特殊陶業株式会社
接合体
1か月前
花王株式会社
吹付用水硬性組成物
1か月前
東ソー株式会社
ジルコニア組成物及びその製造方法
1か月前
イビデン株式会社
伝熱管
26日前
株式会社トクヤマ
セメントクリンカ製造設備
19日前
川田建設株式会社
コンクリート構造物の塩分除去方法
11日前
株式会社HAMY
石膏ボード及びその製造方法
26日前
日本特殊炉材株式会社
溶射材用粉末
1か月前
個人
メタルファイバおよびその製造方法並びに装置
1か月前
デンカ株式会社
液状急結剤、吹付けコンクリート
27日前
太平洋マテリアル株式会社
繊維補強モルタル組成物及びそのモルタル
1か月前
デンカ株式会社
液状急結剤、吹付けコンクリート
27日前
東ソー株式会社
焼結体
24日前
東ソー株式会社
焼結体
24日前
東ソー株式会社
焼結体
24日前
学校法人日本大学
酸化カルシウムの製造方法及び添加剤
25日前
TDK株式会社
誘電体組成物および電子部品
26日前
北陸電力株式会社
コンクリート組成物、硬化体、ガラス粒および細骨材
17日前
国立研究開発法人産業技術総合研究所
窒化ケイ素焼結体の製造方法
20日前
東ソー株式会社
焼結体の製造方法
23日前
竹本油脂株式会社
水硬性組成物用添加剤及び水硬性組成物
12日前
日本製紙株式会社
炭酸塩配合セメント組成物用分散剤
1か月前
個人
焼結助剤、凝集体、凝集体の製造方法、機能性水の製造方法
17日前
AGCセラミックス株式会社
不定形耐火組成物、及び不定形耐火物
20日前
東ソー株式会社
窒化ガリウム系焼結体及びその製造方法
25日前
株式会社トクヤマ
セメントクリンカ製造設備及びセメントクリンカ製造方法並びに水銀除去方法
19日前
国立大学法人 香川大学
セラミックス-金属接合部品
26日前
続きを見る