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公開番号2025171996
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-20
出願番号2025074970
出願日2025-04-28
発明の名称マット調の表面を備えた黒色系衛生陶器
出願人TOTO株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C04B 41/86 20060101AFI20251113BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】 しっとりとした、落ち着いた質感の黒色系マット調の表面を備えた衛生陶器の提供。
【解決手段】
陶器素地と、表面に釉薬層とを備えてなる衛生陶器であって、
前記釉薬層の表面が(1)20°光沢度が2以下であり、60°光沢度が10以下であり、85°光沢度が25以下であり、(2)Lab表色系のL*が50未満であり、
(3)表面粗さRaが1.0μm以上である衛生陶器は、従来のマット調の表面とは異なるしっとりとした、落ち着いた印象を見る者に与える。これにより、製品の外観(意匠性)を高め、また、同じ空間にある壁や器具類の質感と調和させることが可能となり、デザインのバリエーションを広げ、例えば周囲と一体性あるデザイン空間をもたらし、製品価値を上げることができる。
【選択図】 なし



特許請求の範囲【請求項1】
陶器素地と、表面に釉薬層とを備えてなる衛生陶器であって、
前記釉薬層の表面が下記を備える、衛生陶器:
(1)20°光沢度が2以下であり、60°光沢度が10以下であり、85°光沢度が25以下であり、
(2)Lab表色系のL*が50未満であり、
(3)表面粗さRaが1.0μm以上である。
続きを表示(約 370 文字)【請求項2】
前記釉薬層がアモルファス(非結晶相)を70wt%以上90wt%以下含む、請求項1に記載の衛生陶器。
【請求項3】
前記釉薬層が結晶相を含み、該結晶相がダイオプサイドまたはオージャイトを含む、請求項1又は2に記載の衛生陶器。
【請求項4】
前記結晶相のダイオプサイドまたはオージャイトが、前記結晶相の70%以上である、請求項3に記載の衛生陶器。
【請求項5】
前記結晶相が、クリストバライトを含む、請求項3に記載の衛生陶器。
【請求項6】
前記釉薬層が、ZnOを3wt%以上含む、請求項1に記載の衛生陶器。
【請求項7】
前記釉薬層が、CaOを11wt%以下、K

Oを2wt%以下含む、請求項6に記載の衛生陶器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、マット調の表面を備えた黒色系衛生陶器に関し、詳しくは、しっとりとした、落ち着きのある質感に優れたマット調の表面を備えた黒色系衛生陶器に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
衛生陶器の外観は、一般的には、艶のある光沢調とされ、高級感や清潔感を想起させる質感とされている。これに対して、光沢調とは反対に艶のないマット調の衛生陶器が市場において評価されている。マット調とすることで、製品の外観(意匠性)を高め、また、同じ空間にある壁や器具類の質感と調和させることが可能となり、デザインのバリエーションを広げることが出来るからである。
【0003】
衛生陶器のマット調は、基本的に表面に凹凸を形成することで光を散乱させて得ている。この凹凸は、釉薬の組成により、あるいは表面をブラスト加工することなどによって実現されている。
【0004】
マット調を実現する釉薬として、例えば、特開2012-046364号(特許文献1)及び特開2023-034495号(特許文献2)は、焼成時に結晶粒子を析出させてマット調の表面を形成可能な釉薬を開示している。また、表面をブラスト加工によりマット調を実現する手法は、例えば、特開2018-104272号(特許文献3)、特開2020-147492号(特許文献4)に開示がある。
【0005】
マット調の表面の衛生陶器は市場において評価されているが、さらに改良されたマット調への希求がある。例えば、マット調の表面にあっても、釉薬表面はガラス層を備えていることから、ぎらつきが生じる傾向にあり、このぎらつきの抑制は改良の一つの視点と思われた。しかしながら、マット調の質感をどのような指標で評価したら、使用者の感覚において、より好ましく受け入れられるかの知見は乏しいのが現状である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2012-046364号公報
特開2023-034495号公報
特開2018-104272号公報
特開2020-147492号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明者らは、今般、しっとりとした、落ち着いた質感のマット調の釉薬層表面を実現した。具体的には、釉薬層表面の光沢度、色、そして表面の粗さの組み合わせにより、従来のマット調の表面とは異なる印象を見る者に与えることができるとの知見を得た。本発明はかかる知見に基づくものである。
【0008】
したがって、本発明は、改良されたマット調の釉薬表面を備えた黒色系衛生陶器の提供をその目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
そして、本発明による衛生陶器は、
陶器素地と、表面に釉薬層とを備えてなる衛生陶器であって、
前記釉薬層の表面が下記:
(1)20°光沢度が2以下であり、60°光沢度が10以下であり、85°光沢度が25以下であり、
(2)Lab表色系のL*が50未満であり、
(3)表面粗さRaが1.0μm以上である
ことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、しっとりとした、落ち着いた質感のマット調の表面を備えた衛生陶器が提供される。このような従来のマット調の表面とは異なる印象を見る者に与えるマット調とすることで、製品の外観(意匠性)を高め、また、同じ空間にある壁や器具類の質感と調和させることが可能となり、デザインのバリエーションを広げ、例えば周囲と一体性あるデザイン空間をもたらし、製品価値を上げることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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