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公開番号2025154013
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024056780
出願日2024-03-29
発明の名称画像形成装置、画像形成装置の調整方法、および、プログラム
出願人コニカミノルタ株式会社
代理人弁理士法人磯野国際特許商標事務所
主分類G03G 15/00 20060101AFI20251002BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】チャートのパッチ密度を上げても、色調整を正しく実施可能とする。
【解決手段】画像形成装置1は、搬送された用紙50に色調整に用いる色調整チャート画像を印刷する画像形成部5と、用紙50に印刷された色調整チャート画像を読み取る画像センサ9と、を備える。画像形成装置1は、搬送された用紙50の位置から色調整チャート画像の印刷位置を調整する位置調整を行い、画像形成部5が印刷した色調整チャート画像を用いて色調整を行う制御部10を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
搬送された用紙に画像を印刷する画像形成部と、
前記用紙を読み取る画像センサと、
前記用紙上に印刷された画像の位置から前記画像形成部による用紙への印刷位置を調整したのち、前記画像形成部が印刷したチャートを用いて前記画像形成部の色調整を実施する制御部と、を備える画像形成装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記画像形成部は、前記用紙にマーカを印刷し、
前記制御部が、前記用紙上のマーカの位置から印刷位置を調整したのち、
前記画像形成部は、チャートを印刷する、
請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記制御部は、精度の異なる複数種類の色調整を実施可能であり、
予め定められた精度の色調整を行う場合には、予め印刷位置を調整する、
請求項1または2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記画像形成部の印刷の状態に基づいて、印刷位置の調整を行うか否かを判断する、
請求項1記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記制御部は、ジョブの実行中に色調整を実施する場合、予め前記画像形成部の印刷位置を調整する、
請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記制御部は、ジョブにおける各ページの印刷時に、高画質印刷の設定が行われたならば、印刷位置を調整したのち、前記画像を用いて色調整を実施する、
請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記制御部は、ジョブの実行中に印刷位置を調整した場合、前記用紙の搬送速度に応じてパッチのサイズ間隔を変更して、前記画像形成部の色調整を実行する、
請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記制御部は、ジョブの実行中に、当該ジョブで印刷する第1の用紙と同じ種類で、かつ主走査方向がより長い第2の用紙が、当該第1の用紙を格納する給紙トレーとは異なる給紙トレーに格納されている場合、前記画像形成部の印刷位置の調整後に、前記第1の用紙のチャートと比べて主走査方向により多くのパッチを配置したチャートを前記第2の用紙に印刷する
請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記制御部は、ジョブの実行中に、当該ジョブで印刷する第1の用紙と同じ種類で主走査方向がより長い第2の用紙が何れかの給紙トレーに格納されている場合、前記画像形成部の印刷位置の調整後に、当該第2の用紙に対して、前記チャートのパッチのサイズ間隔を変更して、主走査方向に、当該第1の用紙向けのチャートより多くの前記パッチを配置したチャートを用紙に印刷する、
請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記制御部は、チャートのパッチサイズが閾値を下回るか、または、パッチ間隔が閾値を下回る場合に、前記画像形成部の印刷位置の調整を実施してからチャートを印刷し、前記画像形成部の色調整を実行する、
請求項4に記載の画像形成装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置、画像形成装置の調整方法、および、プログラムに関する。
続きを表示(約 4,600 文字)【背景技術】
【0002】
複合機などの電子写真方式の画像処理装置としては、用紙に応じて測色センサの選択を行うものが知られている(特許文献1参照)。特許文献1には、高精細の色合わせを行うためにまず色調整チャートを印刷し、印刷された色調整チャートを測色センサで読み取ることにより色調整を行う発明が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-141383号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このような従来の画像形成装置は、高精細な色調整を行うためには、チャートのパッチ数を増やさねばならない。このようにパッチ数を増やすと、色調整チャートを大量の用紙に印刷しなければならず、用紙の無駄が増えてしまう。
また、パッチ数が多くなると、読み取り回数も多くなる。このため、調整に時間がかかってしまうといった問題があった。比較例では、パッチのサイズを小さくして密度を上げる事によってテストチャートの枚数を減らす対応を行っていた。パッチサイズが小さく主走査方向のパッチ数が多ければ、パッチの読み取り回数は減るため、調整時間が短くなる。
しかし、パッチの密度を上げると、パッチ読み取り位置が少しでもずれると隣のパッチを測定してしまうため色調整に失敗してしまうという課題があった。
【0005】
本発明の画像形成装置は、このような背景を鑑みてなされたものである。すなわち、チャートのパッチ密度を上げても、色調整を正しく実施することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の上記課題は、下記の構成により解決される。
(1)画像形成装置は、搬送された用紙に画像を印刷する画像形成部と、前記用紙を読み取る画像センサと、を備える。画像形成装置は、前記用紙上に印刷された画像の位置から前記画像形成部による用紙への印刷位置を調整したのち、前記画像形成部が印刷したチャートを用いて前記画像形成部の色調整を実施する制御部を備える。
(2)前記画像形成部は、前記用紙にマーカを印刷し、前記制御部が、前記用紙上のマーカの位置から印刷位置を調整したのち、前記画像形成部は、チャートを印刷する(1)記載の画像形成装置。
(3)前記制御部は、精度の異なる複数種類の色調整を実施可能であり、予め定められた精度の色調整を行う場合には、予め印刷位置を調整する(1)または(2)記載の画像形成装置。
(4)前記制御部は、前記画像形成部の印刷の状態に基づいて、印刷位置の調整を行うか否かを判断する(1)記載の画像形成装置。
(5)前記制御部は、ジョブの実行中に色調整を実施する場合、予め前記画像形成部の印刷位置を調整する(4)に記載の画像形成装置。
(6)前記制御部は、ジョブにおける各ページの印刷時に、高画質印刷の設定が行われたならば、印刷位置を調整したのち、前記画像を用いて色調整を実施する(5)記載の画像形成装置。
(7)前記制御部は、ジョブの実行中に印刷位置を調整した場合、前記用紙の搬送速度に応じてパッチのサイズ間隔を変更して、前記画像形成部の色調整を実行する(4)記載の画像形成装置。
(8)前記制御部は、ジョブの実行中に、当該ジョブで印刷する第1の用紙と同じ種類である場合がある。かつ、主走査方向がより長い第2の用紙が、当該第1の用紙を格納する給紙トレーとは異なる給紙トレーに格納されている場合がある。双方の場合を満たす際、前記画像形成部の印刷位置の調整後に、前記第1の用紙のチャートと比べて主走査方向により多くのパッチを配置したチャートを前記第2の用紙に印刷する(4)記載の画像形成装置。
(9)前記制御部は、ジョブの実行中に、当該ジョブで印刷する第1の用紙と同じ種類で主走査方向がより長い第2の用紙が何れかの給紙トレーに格納されている場合がある。この場合、前記画像形成部は、印刷位置の調整後に、当該第2の用紙に対して、前記チャートのパッチのサイズ間隔を変更する。また、画像形成装置は、主走査方向に、当該第1の用紙向けのチャートより多くの前記パッチを配置したチャートを用紙に印刷する(4)記載の画像形成装置。
(10)前記制御部は、チャートのパッチサイズが閾値を下回るか、または、パッチ間隔が閾値を下回る場合がある。この場合に、前記画像形成部の印刷位置の調整を実施してからチャートを印刷し、前記画像形成部の色調整を実行する(4)記載の画像形成装置。
(11)前記制御部は、給紙トレーごとに、当該給紙トレーに格納された用紙を用いた画像位置調整の時期を記憶し、記憶した時期からの経過時間が閾値以内、または、印刷枚数が閾値以内の場合は、前記画像形成部の印刷位置の調整を行わずに色調整を実施する(4)記載の画像形成装置。
(12)前記制御部は、同一の種類の用紙が入った複数の給紙トレーがある場合に、画像位置調整を実施した時期が閾値以内の何れかの給紙トレーを選択して、前記画像形成部の印刷位置の調整を行わずに色調整を実施する(4)記載の画像形成装置。
(13)前記制御部は、チャートを出力する用紙の位置調整の時期の閾値から、パッチサイズ及び/又はパッチ間隔の変更を行って前記チャートを印刷する方法と、画像位置調整を実施してから所定のパッチサイズで前記チャートを印刷する方法のうち、用紙の枚数を節約できるいずれか一方でチャートを印刷する(4)記載の画像形成装置。
(14)前記制御部は、チャートを出力する用紙の位置調整の時期の閾値から、パッチサイズ及び/又はパッチ間隔の変更を行った前記チャートを印刷する方法と、画像位置調整を実施してから所定のパッチサイズで前記チャートを印刷する方法のうち、時間短縮可能ないずれか一方でチャートを印刷する(4)記載の画像形成装置。
(15)画像形成部が、搬送された用紙に画像を印刷するステップと、制御部が、センサにより前記用紙を画像として読み取るステップと、を備える。また、画像形成装置が、前記制御部が、前記用紙上に印刷された画像の位置から前記画像形成部による用紙への印刷位置を調整するステップを備える。そして、前記制御部が、前記画像形成部が印刷したチャートを用いて前記画像形成部の色調整を実施するステップを備える画像形成装置の調整方法。
(16)画像形成装置は、統括制御するコンピュータに、搬送された用紙に画像形成部で画像を印刷する手順、画像センサにより前記用紙を読み取る手順、を実行させる。また、前記コンピュータは、前記用紙上に印刷された画像の位置から前記画像形成部による用紙への印刷位置を調整する手順、を実行する。そして、前記コンピュータに前記画像形成部が印刷したチャートを用いて前記画像形成部の色調整を実施する手順、を実行させるためのプログラム。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、チャートのパッチ密度を上げても、色調整を正しく実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
第一実施形態に係る画像形成装置の構成を模式的に示す側面図である。
第一実施形態に係る画像形成装置で制御部の構成を示すブロック図である。
第一実施形態の画像形成装置による色調整の制御を説明するフローチャートである。
第一実施形態の画像形成装置で二枚の色調整チャート画像を一枚にまとめて色調整を行う様子を説明する平面図である。
第二実施形態の画像形成装置による色調整の制御を説明するフローチャートである。
色調整チャート画像が印刷された用紙の平面図である。
第三実施形態の画像形成装置で、色調整の処理について説明するフローチャートである。
第四実施形態の画像形成装置で、色調整の処理について説明するフローチャートである。
第五実施形態の画像形成装置で、色調整の処理について説明するフローチャートである。
第六実施形態の画像形成装置で、色調整の処理について説明するフローチャートである。
第七実施形態の画像形成装置で、色調整の処理について説明するフローチャートである。
第七実施形態の画像形成装置で、搬送速度が遅い場合の色調整に用いる色調整チャート画像の平面図である。
第七実施形態の画像形成装置で、搬送速度が中間の場合の色調整に用いる色調整チャート画像の平面図である。
第七実施形態の画像形成装置で、搬送速度が速い場合の色調整に用いる色調整チャート画像の平面図である。
第八実施形態の画像形成装置で、色調整の処理について説明するフローチャートである。
第八実施形態の画像形成装置で、走査の際に搬送を停止させる様子を説明する色調整チャート画像の平面図である。
第九実施形態の画像形成装置で、色調整の処理について説明するフローチャートである。
第九実施形態の画像形成装置で、比較例の色調整に用いる色調整チャート画像の平面図である。
第九実施形態の画像形成装置で、複数の色調整チャート画像をまとめた色調整チャート画像の平面図である。
第十実施形態の画像形成装置で、色調整の処理について説明するフローチャートである。
第十一実施形態の画像形成装置で、色調整の処理について説明するフローチャートである。
第十二実施形態の画像形成装置で、色調整の処理について説明するフローチャートである。
第十三実施形態の画像形成装置で、色調整の処理について説明するフローチャートである。
第十三実施形態の画像形成装置で、三枚出力された色調整に用いる色調整チャート画像の平面図である。
第十三実施形態の画像形成装置で、マーカ画像が印刷された位置調整用紙および複数の色調整チャート画像をまとめた色調整チャート画像の平面図である。
第十四実施形態の画像形成装置で、色調整の処理について説明するフローチャートである。
第十四実施形態の画像形成装置で、三枚出力された色調整に用いる色調整チャート画像の平面図である。
第十四実施形態の画像形成装置で、マーカ画像が印刷された位置調整用紙および複数の色調整チャート画像をまとめた色調整チャート画像の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[第一実施形態]
以下、本発明を実施するための形態について各図を参照して詳細に説明する。
図1は、第一実施形態に係る画像形成装置1の全体構成図、図2は、画像形成装置1のブロック図である。
【0010】
[画像形成装置の構成]
画像形成装置1は、図1に示すように筐体を有する装置本体2に、タッチパネルディスプレイ4と、画像形成部5と、給紙トレー部6と、搬送部7と、排紙トレー部11が備えられている。
(【0011】以降は省略されています)

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