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公開番号2025147228
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-06
出願番号2025132606,2019005547
出願日2025-08-07,2019-01-16
発明の名称青汁用の飲食用組成物
出願人株式会社東洋新薬
代理人
主分類A01H 5/04 20180101AFI20250926BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】美容作用を有する青汁用の飲食用組成物を提供すること。
【解決手段】大麦の茎及び/又は葉を用いた青汁用の飲食用組成物であって、前記大麦は以下の条件(A)を満たし、更に、条件(B)～(D)から選ばれる1以上を満たす、青汁用の飲食用組成物。
(A)遺伝子マーカーTe945による判定においてセリンプロテアーゼCxp1の高発現型遺伝子を有する。
(B)遺伝子マーカーk09554-AvaIによる判定において縞萎縮病耐性遺伝子rym3を有する。(C)遺伝子マーカーom2による判定においてうどんこ病耐性遺伝子ml-oを有する。
(D)遺伝子マーカーE31/M41による判定において縞萎縮病耐性遺伝子rym5を有する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項１】
大麦の茎及び／又は葉の粉砕末を用いた青汁用の飲食用組成物であって、
前記大麦は、以下の条件（A）及び（B）を満たし、条件（C）及び（D）の条件を満たさないか、
条件（A）、（C）及び（D）の条件を満たし、条件（B）を満たさないか、のいずれかであることを特徴とする、青汁用の飲食用組成物。
（A）遺伝子マーカーTe945による判定においてセリンプロテアーゼCxp1の高発現型遺伝子を有する。
（B）遺伝子マーカーk09554-AvaIによる判定において縞萎縮病耐性遺伝子rym3を有する。
（C）遺伝子マーカーom2による判定においてうどんこ病耐性遺伝子ml-oを有する。
（D）遺伝子マーカーE31/M41による判定において縞萎縮病耐性遺伝子rym5を有する。
続きを表示（約 53 文字）【請求項２】
美容用及び／又はダイエット用である、請求項１に記載の青汁用の飲食用組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、大麦の茎及び／又は葉を用いた、青汁用の飲食用組成物に関する。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
大麦は中央アジア原産とされ、イネ科に属する一年生又は越年生草本である。大麦の茎及び／又は葉（以下「茎葉」という）は、ビタミン類、ミネラル類、食物繊維、アミノ酸、葉緑素、ＳＯＤ酵素等に富む健康食品の素材として知られ、青汁、ゼリー、クッキー、ジンジャードリンク、ヨーグルト、サプリメント等の飲食用組成物に用いられている。青汁は、植物の緑葉を含む、乾燥粉末や搾汁等の様々な加工物とした製品であり、簡易に野菜成分を摂取できる健康食品として利用されている（特許文献１）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開2008-266147号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
従来、大麦やその茎葉を美容に用いることは行われていた。しかしながら、従来よりも更に美容効果の高い大麦の茎葉が求められている。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
そこで、本発明者は従来よりも高い美容効果を奏するための大麦の茎葉の構成を鋭意検討し、大麦の茎葉の機能性は大麦の遺伝子型により異なることを見出した。更に検討を進めたところ、大麦が遺伝子マーカーにより判定される特定の遺伝子型を有する場合に、コラゲナーゼ阻害活性に優れ、美容効果を高めることができることを見出した。更に本発明者は特定の遺伝子型を有する大麦の茎葉はα－グルコシダーゼ阻害活性が高く、ダイエット効果に優れていることも見出した。
【０００６】
本発明は上記の知見に基づくものであり、大麦の茎及び／又は葉を用いた青汁用の飲食用組成物であって、
前記大麦は以下の条件（A）並びに、条件（B）～（D）から選ばれる１以上を有する、青汁用の飲食用組成物。
（A）遺伝子マーカーTe945による判定においてセリンプロテアーゼCxp1の高発現型遺伝子を有する。
（B）遺伝子マーカーk09554-AvaIによる判定において縞萎縮病耐性遺伝子rym3を有する。（C）遺伝子マーカーom2による判定においてうどんこ病耐性遺伝子ml-oを有する。
（D）遺伝子マーカーE31/M41による判定において縞萎縮病耐性遺伝子rym5を有する。
【発明の効果】
【０００７】
本発明によれば、コラゲナーゼ阻害活性に優れているため高い美容作用を有する青汁用の飲食用組成物を提供することができる。また、本発明の青汁用の飲食用組成物は、α－グルコシダーゼ阻害活性も高く、ダイエット効果にも優れている。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
図１は大麦におけるCxp1高発現型遺伝子の塩基配列を示す。
図２は、Cxp1遺伝子のタイプ（低発現型或いは高発現型）判定用プライマーの塩基配列を示す。
図３は、大麦における、rym3遺伝子判定用CAPSマーカーであるk09554-AvaIを含む領域の塩基配列を示す。
図４は、rym3遺伝子の判定用プライマーの塩基配列を示す。
図５は、大麦におけるml-o遺伝子の上流領域におけるom2マーカーを含む領域の塩基配列を示す。
図６は、ml-o遺伝子の判定用プライマーを示す。
図７は、大麦における、rym5遺伝子座のeIF4E遺伝子の塩基配列を示す。
図８は、rym5遺伝子の判定用プライマーの塩基配列を示す。
図９は、実施例及び比較例についてのコラゲナーゼ阻害率に係る評価結果を示す。
図１０は、実施例及び比較例についてのα－グルコシダーゼ阻害率に係る評価結果を示す。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下、本発明の青汁用の飲食用組成物について、その好ましい実施形態に基づいて説明する。
【００１０】
本実施形態の青汁用の飲食用組成物は、用いる大麦の遺伝子の構成に特徴の一つを有する。
（【００１１】以降は省略されています）

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