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公開番号2025145677
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-03
出願番号2024045985
出願日2024-03-22
発明の名称磁気ディスク装置
出願人株式会社東芝,東芝デバイス&ストレージ株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類G11B 5/09 20060101AFI20250926BHJP(情報記憶)
要約【課題】性能が高い磁気ディスク装置を提供すること。
【解決手段】磁気ディスク装置のメモリには、それぞれは複数のアクチュエータ系のうちのそれぞれ異なる1つに対応する複数の制御キューが設けられる。コントローラは、ホストから複数の第1コマンドを受信することと、複数の第1コマンドのそれぞれを前記複数の制御キューのうちの1つに格納することとを実行する。コントローラは、内部処理用の第2コマンドを生成することと、第2コマンドを、複数の制御キューのうちの格納されているコマンドの数が最も少ない制御キューである第1制御キューに格納することと、を実行する。コントローラは、複数の制御キューのうちの1つの制御キューに格納されている1以上のコマンドを1つの制御キューに対応するアクチュエータ系を用いて処理することを、複数の制御キューのそれぞれについて実行する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項１】
磁気ディスクと、
前記磁気ディスクに対してデータのライトおよびデータのリードを行う複数の磁気ヘッドと、
前記複数の磁気ヘッドのうちのそれぞれ異なる一部の磁気ヘッドを前記磁気ディスクに対して相対移動させる複数のアクチュエータ系と、
それぞれは前記複数のアクチュエータ系のうちのそれぞれ異なる１つに対応する複数の制御キューが設けられ、前記複数の制御キューのそれぞれは１以上のコマンドが格納可能に構成される、メモリと、
ホストから複数の第１コマンドを受信することと、
前記複数の第１コマンドのそれぞれを前記複数の制御キューのうちの１つに格納することと、
内部処理用の第２コマンドを生成することと、
前記第２コマンドを、前記複数の制御キューのうちの格納されているコマンドの数が最も少ない制御キューである第１制御キューに格納することと、
前記複数の制御キューのうちの１つの制御キューに格納されている１以上のコマンドを前記１つの制御キューに対応するアクチュエータ系を用いて処理することを、前記複数の制御キューのそれぞれについて実行することと、
を実行するコントローラと、
を備える磁気ディスク装置。
続きを表示（約 570 文字）【請求項２】
前記コントローラは、
前記ホスト用の１以上のＬＵＮ（Logical Unit Number）である１以上の第１ＬＵＮを前記複数のアクチュエータ系にアサインすることと、
前記複数のアクチュエータ系のそれぞれに複数の第２ＬＵＮのそれぞれ異なる第２ＬＵＮをアサインすることと、
前記１以上の第１ＬＵＮと、前記複数の第２ＬＵＮと、を含む複数の第３ＬＵＮのそれぞれについて受信キューを生成することと、
前記複数の第１コマンドのそれぞれを、前記１以上の第１ＬＵＮのうちのターゲットの第１ＬＵＮに対応する受信キューを介して前記複数の制御キューのうちの１つに格納することと、
前記複数の第２ＬＵＮのうちの前記第１制御キューに対応するアクチュエータ系にアサインされた第２ＬＵＮである第４ＬＵＮをターゲットとする前記第２コマンドを生成することと、
前記第２コマンドを、前記第４ＬＵＮに対応する受信キューを介して前記第１制御キューに転送することと、
をさらに実行する、
請求項１に記載の磁気ディスク装置。
【請求項３】
前記内部処理は、前記磁気ディスクに対するログのライト、またはヘルスモニタリングを含む、
請求項１または請求項２に記載の磁気ディスク装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本実施形態は、磁気ディスク装置に関する。
続きを表示（約 2,100 文字）【背景技術】
【０００２】
２以上のアクチュエータ系によって２以上の磁気ヘッドのそれぞれを独立に移動させることができる磁気ディスク装置が知られている。そのような磁気ディスク装置では、２以上のアクチュエータ系を用いて同時にディスクアクセスを行うことが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
米国特許出願公開第２０２１／０１２４６４１号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
一つの実施形態は、性能が高い磁気ディスク装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
一つの実施形態によれば、磁気ディスク装置は、磁気ディスクと、複数の磁気ヘッドと、複数のアクチュエータ系と、メモリと、コントローラと、を備える。複数の磁気ヘッドは、磁気ディスクに対してデータのライトおよびデータのリードを行う。複数のアクチュエータ系は、複数の磁気ヘッドのうちのそれぞれ異なる一部の磁気ヘッドを磁気ディスクに対して相対移動させる。メモリには、それぞれは複数のアクチュエータ系のうちのそれぞれ異なる１つに対応する複数の制御キューが設けられる。複数の制御キューのそれぞれは１以上のコマンドが格納可能に構成される。コントローラは、ホストから複数の第１コマンドを受信することと、複数の第１コマンドのそれぞれを前記複数の制御キューのうちの１つに格納することとを実行する。また、コントローラは、内部処理用の第２コマンドを生成することと、第２コマンドを、複数の制御キューのうちの格納されているコマンドの数が最も少ない制御キューである第１制御キューに格納することと、を実行する。また、コントローラは、複数の制御キューのうちの１つの制御キューに格納されている１以上のコマンドを１つの制御キューに対応するアクチュエータ系を用いて処理することを、複数の制御キューのそれぞれについて実行する。
【図面の簡単な説明】
【０００６】
図１は、第１の実施形態にかかる磁気ディスク装置の構成の一例を示す図である。
図２は、第１の実施形態にかかる磁気ディスク装置の、コマンドを処理するための構成の一例を示す図である。
図３は、第１の実施形態にかかるＬＵＮを生成する動作の一例を示すフローチャートである。
図４は、第１の実施形態にかかるホストコマンドの受信時の動作の一例を示すフローチャートである。
図５は、第１の実施形態にかかる内部処理コマンドの生成時の動作の一例を示すフローチャートである。
図６は、第１の実施形態にかかるコマンドバッファに格納されているコマンドを処理する動作の一例を示すフローチャートである。
図７は、第１の実施形態にかかる各受信キュー内のコマンドを処理する動作の一例を示すフローチャートである。
図８は、第２の実施形態にかかる磁気ディスク装置の、コマンドを処理するための構成の一例を示す図である。
図９は、第２の実施形態にかかるＬＵＮを生成する動作の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【０００７】
以下に添付図面を参照して、実施形態にかかる磁気ディスク装置を詳細に説明する。なお、これらの実施形態により本発明が限定されるものではない。
【０００８】
（第１の実施形態）
図１は、第１の実施形態にかかる磁気ディスク装置１の構成の一例を示す図である。磁気ディスク装置１は、ホスト２に接続可能である。磁気ディスク装置１とホスト２との間の通信路の規格は、特定の規格に限定されない。一例では、ＳＡＳ（Serial Attached SCSI）が採用され得る。
【０００９】
ホスト２は、例えばプロセッサ、パーソナルコンピュータ、またはサーバなどである。磁気ディスク装置１は、ホスト２からアクセスコマンドを受信し得る。アクセスコマンドは、磁気ディスク１０へのアクセスを伴う動作を要求するコマンドであり、具体的には、リードコマンドおよびライトコマンドを含む。また、磁気ディスク装置１は、ホスト２から、モードセレクトコマンド、およびインクワイアリコマンドを受信し得る。モードセレクトコマンドは、キャッシュの有効化／無効化、およびエラー発生時のリトライ回数の設定など、磁気ディスク装置１の種々の動作を設定するためのコマンドである。インクワイアリコマンドは、磁気ディスク装置１の情報、例えばベンダーＩＤまたはプロダクトＩＤなど、を要求するコマンドである。
【００１０】
なお、詳細は後述されるが、磁気ディスク装置１は、複数の論理ユニットを備え得る。ホスト２からのコマンドは、ターゲットの論理ユニットを示す識別番号であるＬＵＮ（Logical Unit Number）を含み得る。
（【００１１】以降は省略されています）

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